「「The Good Lie」とは「厳しい環境を生き抜くためのウソ」」グッド・ライ いちばん優しい嘘 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「The Good Lie」とは「厳しい環境を生き抜くためのウソ」
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映画「グッド・ライ いちばん優しい嘘」
(フィリップ・ファラルドー監督)から。
これが、ほぼ「スーダン」の現実だとしたら、私たち日本は無力であり、
彼らを全米各地へ移住させたアメリカは、やはり大人の国だと感じた。
タイトルになっている「いいウソ」の定義は、大学の授業のシーンで。
「『ハックルベリー・フィンの冒険』の『いいウソ』の意味は?」と
先生が訊ねると、賢そうな女性の学生がさっと答える。
「厳しい環境を生き抜くためのウソ」と。
確かに、本にそう書いてあったのだろう、しかし説得力がない。
その後に答えた、スーターンから移民してきた主人公のひとりは、
「『奴隷はいない』と奴隷狩りの連中をだました。
でも、何よりも大事なのは、そのウソでジムを救ったこと。
彼には、ジムの自由が賞金より大事でした。いいウソです」と付け加えた。
リアル体験から生み出された定義は、より具体的であった。
戦争は、想像を絶する状況で、難しい選択を迫られることが多い。
ウソをつくのは悪いと知りながらも、仲間を救うために、
自分が犠牲になっても、咄嗟のウソがつけるかどうか、
「厳しい環境を生き抜くためのウソ」とはそういうことである。
簡単そうでありながら、実はなかなかできることではない。
最後に流れた「アフリカの諺」を記しておく。
「急ぐなら、1人で行け。遠くへ行くなら、一緒に行け。」
If you want to go fast,go alone.
IF you to go far, go together.
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