劇場公開日 2014年8月30日

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テロ,ライブのレビュー・感想・評価

全40件中、1~20件目を表示

3.0スタートは良かったのですが…

2025年9月8日
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鑑賞方法:VOD

採点3.1
韓国のワンシチュエーションサスペンス。
良い緊張感であるものの、どこか既視感が強い。
冒頭の件が「セプテンバー5」そのままで、そこから「THE GUILTY/ギルティ」に繋げているような作品。
また犯人の目的が大統領に謝罪させる。それが実に韓国らしい。
目的に対するテロ行為も大きすぎて、ラストもだけど全体的に現実味が薄く少し乗り切れなかったですね。
スタートは良かったのですが、ちょっと自分には合わなかった作品でした。

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白波

4.0リメイクより、こっちの方が面白いよ。

2025年8月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

日本版リメイク『ショウタイムセブン』を見た後にみて見ました。

『ショウタイムセブン』は、話がとっ散らかって、あっちこっちに行ってしまっていた感がありましたが、こちらは物語の進行スピードがめちゃめちゃ速いわりに、とっ散らかっている感はあまりありません。むしろ、話の進行が早くて、面白いと思う程。

物語の設定も、『ショウタイムセブン』より、こちらの方が素直。『ショウタイムセブン』は、日本に合わせよう合わせようとして無理が出ていた気がします。

『パラサイト 半地下の家族』でも思ったのですが、韓国って、貧富の格差がやっぱり酷いんですかね?まぁ、財閥がある国ですし、貧富の格差があるのは間違いないのでしょうけど、この作品でも、根底にはそう言う事があることが見えていました。

どころどころ(?)、脚色を超える様なオーバーな演出があるのは、まぁ、劇作品なので仕方ないと思うところでしょうかね。

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勝手に評論家

4.0ショウタイムセブンはあかん

2025年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ドキドキ

元作は見応え十分
ペットボトルの茶は「男」
携帯はBlackBerry

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AK

3.5爆破予告

2025年6月14日
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鑑賞方法:VOD

テロ、ライブワンシチュエーションスリラーからサスペンス、アクション、三半規管グラグラで終盤はまるで違う映画を見ているような錯覚 スケールデカい

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ゆうき

3.5エンタメ性の底に込められた、痛烈なメッセージ性

2025年4月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

驚く

【イントロダクション】
テレビ局のキャスターからラジオ局のパーソナリティーに左遷されたアナウンサーが、自身のラジオ番組に掛かってきたテロリストからの爆破予告をネタに、キャスターとして返り咲こうと、犯人との攻防をテレビ中継する様子を描いたスリラー。
主演に『チェイサー』(2008)のハン・ジョンウ。監督・脚本にキム・ビョンウ。
また、日本では阿部寛主演の『ショウタイムセブン』としてリメイクされ、2025年2月に公開された。

【ストーリー】
テレビ局SNCの元国民的ニュースキャスター、ユン・ヨンファ(ハン・ジョンウ)は、ラジオ局に左遷され、朝のニュース番組のパーソナリティーとして活躍していた。

ある朝、番組中に“パク・ノギュ”と名乗る元建設作業員という男性から、「(SNCのすぐそばに掛かる)麻浦(マポ)大橋を爆破する」という脅迫電話を受ける。ユンはイタズラ電話と判断し、汚い口調で相手を罵って電話を切る。直後、麻浦大橋で大爆発が起こる。

単なるイタズラではなく、テロ事件だと確信したユンは、犯人との通話を独占スクープとして利用し、キャスターとして返り咲く事を画策。スタッフの警察への通報を阻止し、報道局長のチャ・デウン(イ・ギョンヨン)に掛け合って、テレビ中継を取り付ける。

中継が始まり、ユンは犯人の犯行動機を聞き出す。建設作業員として30年勤め上げたという犯人は、1983年の麻浦大橋の建設にも携わっていた。彼は、2年前の世界首脳会議に間に合わせる為、仲間の作業員と共に急ピッチで橋の修繕作業に望んでいたが、その際に3人の作業員が橋から落下し、犠牲になったという。
しかし、警察や消防は首脳会議に掛かりっきりで初動対応が杜撰であった事、政府からの補償が為されなかった事を理由に、今回の事件を起こしたという。

犯人の目的は、大統領をTV出演させ、事故の謝罪をさせるというものだった。上層部や政府は、テロに屈するわけにはいかないと、犯人の要求を拒否する姿勢を示す。しかし、犯人はユンのイヤホンに爆弾を仕掛けていた。自らの命を握られたユンは、犯人の要求を承認させる事を余儀なくされる。

【感想】
事件の発生から解決までを、ほぼリアルタイムで展開し、その殆どが放送室で展開されるというシチュエーション・スリラー。

特に、冒頭のラジオ番組開始から、犯人からの電話予告、橋が爆破されてテロ中継が開始されるまでのテンポ感が素晴らしい。

また、中盤で警察庁長官がイヤホン型爆弾で殺害されて以降、悲劇のエンジンが掛かったかのように、容赦ない展開が連続するという先の読めなさも素晴らしい。橋の倒壊による一般人への被害、犯人が潜伏先として捜査員を誘き寄せる為にJRタワーに仕掛けた爆弾を爆破、それによりSNCビルまでもが倒壊の危機に瀕するというクライマックスまで、限られた空間で物語を展開しつつも、見せ場を作る創意工夫の姿勢にエンタメ魂を見る。

犯人が近くに居ることを悟ったユンが、犯人を誘き寄せる為にゲリラ中継を行うという、もう一つの“テロ、ライブ”が行われる上手さに感心する。
犯人の正体が、パク・ノギュの息子、パク・シヌという種明かしは、中盤の警察庁長官の爆破殺害の際に、彼から「工学科出身の息子がいる」という丁寧な前振りがある為、納得出来る。

特に中盤以降は、賄賂や圧力という上層部の腐敗、政府への不信感、悲劇的なテロ事件を起こそうと変わらない国という皮肉といった、韓国映画ならではの暗い現実に対する痛烈な批判が展開される。ラストでようやく姿を現し、高らかに勝利宣言する大統領の顔が、モニターの破損によって見えないという演出がニクい。

キャスターに返り咲き、別れた妻、イ・ジス記者とヨリを戻す事を夢見ながらも、自身の過去の収賄を暴露され、キャスター復帰も白紙、ジスの事故死によって全てを失ったユンが、「俺にはこれしかない」と語ったシヌの残した爆弾の爆破スイッチを押して自殺するラストは、何とも皮肉。

【総評】
限られた空間、リアルタイム進行という時間制限、そして恐らく製作費によるシチュエーション・スリラー展開を求められる限られた脚本の自由度と、様々な制約の中で、エンターテインメントとして盛り上げる為の創意工夫を感じ取る事が出来る、スリラーの佳作として楽しめる。

作品の根底にあるメッセージの痛烈さも印象的。

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緋里阿 純

4.0リメイクの価値は―――

2025年3月22日
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阿部寛さん目当てで観た日本版リメイク『ショウタイムセブン』に比べるとだいぶハードな展開
日本版は序盤やあらすじは原作(テロ、ライブ)通りなのだけど、伝えたいテーマの部分を書き換えたられたような印象を受けた

元ニュースキャスター、現ラジオアナウンサーの主人公の番組にかかってきた爆破予告の電話
本気にせず軽くあしらっていると主要な交通網である橋が爆破され、関わりのない人々に危機が迫る・・・

日本版と比べると発電所ではなく橋が爆破されることで、多くの人命が危険にさらされるというのが設定の大きな違い
日本版はマイルドにする制約でもあったのだろうか?

主人公のいるスタジオ内で起こる事件やクライマックスに向かう展開も原作のほうがかなりハード

日本版はメディアとそれに接する我々視聴者について語った物語と受け取ったが、今作はそれよりも大きな「国」や「体制」といったものへの不満を強く感じた

知らなかった原典に触れる機会を与えてくれるという点で、やはりどんなリメイクも歓迎していきたいと改めて思う2作品だった

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作務衣もん

5.0云わずと知れた🎦ショウタイムセブンのオリジナル。

2025年2月24日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

公開中の日本版を見てないので何とも言えないが、これだけ完璧な映画を作るともう中々リメイクは難しいのではないか?😰と余計な心配をしてしまう。しかし、内容的にはザ・韓国映画で、韓国映画になじみのない人が見ても同じ感想抱けるのかは不明。現在の韓国をある程度して知ってないとリアリティがないかも知れない。🎦ギルティを彷彿とさせる迫真さがある。

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mark108hello

4.0こっちの方が面白い

2025年2月15日
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悲しい

怖い

興奮

阿部ちゃんのショウタイムセブンより
こっちの方が面白かった

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ショリー

4.0「ショウタイムセブン」の予習

2025年2月12日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

上映時間98分にこれでもかと詰め込まれたスリル。あっという間に見終わった。
報道と政府、警察の三つ巴がスリリング。
所謂バッドエンディングで気分が悪くなる。
この映画の正義は犯人だ。
日本版「ショウタイムセブン」にこの作品を超えられるのか甚だ疑問。本作はそのくらい傑作だ。

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よう

4.5阿部寛?

2025年2月12日
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鑑賞方法:VOD

興奮

知的

韓国ならではのリアリティ。日本でリメイクしちゃいけない作品ですね。あっ、しちゃったのか…

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つもろう☆

4.0日本のじゃなく

2025年2月12日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

知的

こちらを見ろ! とのレビューがあり、鑑賞

面白かった

韓国映画って悔しいけど

当たりのやつは濃くてやっぱり面白い

韓国お決まり(?)

政府への不信や怒りもしっかり描かれてる。

日本もこれくらい怒って欲しい。

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BAMBi

4.0エンタメ映画として成功

2025年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

この韓国映画を原作とした『ショウタイム7(セブン)』が公開されるので、観てみました。
スリリングさより、「韓国って政権や国家を怨んでいる人が多いのかな」みたいな怨念表現に意識がいってしまいました。
実際、歴代首相は逮捕されることが多いですしね(今なんか、現役で逮捕されたし)。

放送局内に爆弾を仕掛けてられる時点で、内部犯の可能性を一切考えない警察のテロ対策担当の頭の悪さが際立ち、「韓国とインドは映画の中の警察が無能」の法則がバリバリ発動していました。

テロが大規模でがんがん人が死んでいき、情動による発作的かつ衝撃的なラストは、エンタメ映画として印象的な仕上がりで、かなり成功しているなと。
面白かったですよ。

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コージィ日本犬

2.520数階の宙ぶらりんの

2025年1月29日
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鑑賞方法:TV地上波

犯人を撃てるって、どこから撃ったのか。この階まで警察が上がってきたのは
犯人が落ちた後ですよね。地上からならゴルゴ13みたいなスナイパーですね。

橋の改修工事で死んだ事の恨みを大統領にぶつけるってのも韓国的なのかな?
別スタジオの女性アナのマイクが爆破したので、内部犯確定。

途中から来た女の、テロ対策の人?警察関係?
大統領が来るとか言って時間伸ばしも何度もあるし、前半はテンポ良かったのが後半は
迷走。

初韓国映画、合わなかった。主人公の人物像も馴染めない。

午後ロード 録画視聴

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myzkk

3.5強引な脚本だなぁ

2025年1月29日
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鑑賞方法:TV地上波

興奮

強引な脚本だなぁ〜。
エンタメに振り切ってますね。
日本でリメイクされますが、設定を日本に変えるとどのようになるのか楽しみ。

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光陽

4.5大人の事情には巻き込まれたくないね

2025年1月28日
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鑑賞方法:TV地上波

一言謝って欲しかっただけなんだけど、大人の世界では難題。
謝ってもらったって、表面的な事でしかなかったり…
大人達は合理的に金銭や地位で解決してしまう事にも、慣れる事は自己を守る術なのかもしれない。

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jiemom

3.5流石の原作。

Kさん
2025年1月27日
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鑑賞方法:TV地上波

ショウタイムセブンを鑑賞したので
原作が気になりリアルタイムで鑑賞。

テレビ局の欲、組織の不敗、傲慢さが
色濃く描かれていて登場人物たちの
人間性もなかなかのもの。

テロ行為の規模と迫力が凄まじく過激。
現代社会の抱える問題を描き出した作品。

ラストは容赦ない絶望感。
大統領のコメントのタイミングも…。
総じて見応え抜群でした!

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K

4.5息もつかせぬ展開は、ライブそのもの!

2024年12月20日
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興奮

最初から最後まで目が離せません。

ある朝、ラジオ番組の放送中に
かかってきた一本の電話は、
漢江(ソウルの中心を流れる川)にかかる橋を
爆破するというテロ予告。

番組を進行するアナウンサーをはじめ、
誰も信じていなかったが、
その直後、大きな爆発音が聞こえてくる。

実際に橋が爆破されたのだ。

そしてそこから、
アナウンサーである主人公とテロ犯、
そして主人公本人を取り巻く
さまざまなものとの1分1秒を争う闘いが始まった。

犯人はなぜ犯行に及んだのかという点も
韓国社会が垣間見られる奥深いところです。

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Noriko's Film Reviews

4.5圧倒的脚本

2024年4月20日
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映画批評ばかりに触れているとついついカイエ・デュ・シネマあるいは蓮實重彦的な価値観が内面化されていき、映像に比した際の物語の比重を軽んじるようになる。物語なんか要らん、美しいショットがあればそれでいい、といった具合に。

一方、本作は徹底的に物語の映画である。本作の映画としての魅力は脚本上の危ういシーソーゲームにすべて賭けられているといっていい。しかしこれがメチャクチャ面白かった。

舞台はとある放送局の収録スタジオ。落ち目のアナウンサーのもとにテロリストの男から連絡が入る。「俺の言うことを聞かなければ橋を爆破する」。そして実際に放送局付近の橋で大規模な爆発が起きる。

アナウンサーはこの唐突な「特ダネ」を奇貨にアナウンサーとしてのキャリアを再始動させることを思いつき、カメラの前でテロリストとの交渉を試みる。当然視聴率はうなぎ登り。

さて、ここでアナウンサーとテロリストの言葉による一騎討ちが始まるかと思いきや事態はそう簡単には進まない。

アナウンサー同様に昇進を目論む番組ディレクターや対テロコンサル、プライドの高い警察署長などなど、異なる利害が四方八方から入り乱れ、敵味方の二項対立は早々に崩れ去る。一丸となってテロリストを追い詰めるはずが互いの足を引っ張り合う泥沼状態。

一方でテロリストの主張は揺るぎなく一貫している。資本家や政治家の身勝手な行動によって死んでいった名もなき労働者たちに対して、ただ一言謝罪が欲しい、という。

私利私欲が動機であるがゆえにいっかな優勢に立てない対テロリスト陣営と、仲間への弔意が動機であるがゆえ孤軍にして大健闘を続けるテロリストの対比は非常に強烈だ。そして主人公であるアナウンサーは対テロリスト陣営の価値観とテロリストの価値観の間に宙吊りにされ、どちらかを選択せざるを得ない極限状況に追い込まれていく。

韓国映画は脚本が優れている、とはよく言われるが、本作はその中でも抜きん出ている。小さなシーソーゲームが幾重にも複線化されているにもかかわらず、物語の流れは美しいまでに一方向的で見やすい。

思えば映画を見始めた頃に映画に求めていた面白さとは、こういう類の面白さではなかったか、と自覚させられた。確かにショットを分析するとか、映画史的な結節点を探るとか、そういうアプローチで映画を観るのも楽しいけれど、物語のジェットコースターにただただ身を委ねるという徹底的に受動的な映画体験も楽しい。

昨今の映画は大衆におもねって「わかりやすさ」に舵を切りすぎたがゆえに凡庸化している、といった懸念がまことしやかに囁かれている今日この頃だが、ここでヌーヴェル・ヴァーグ的な価値観に再帰して映像至上主義を顕揚するようなやり方というのは実効性に欠ける。それよりも、物語というローコンテクストな境位で「わかりやすさ」を適度に実践しながら新たな映画的可能性を模索するほうが現実味がある。

そう考えると、本作のような、ないし韓国映画のような、脚本(=物語)の強度をどこまでも鍛え上げていくような進化の方向性はメチャクチャ正しいように思う。

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因果

4.0犯人は誰なのか?思惑と思惑が交差しあうサスペンス。

2024年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

不祥事でテレビからラジオに左遷された主人公。そんな主人公の番組に舞い込んできた、テロ予告。最初は主人公もとりあわないが、実際に橋の爆破が発生し、主人公も本当のテロだと信じる。そして主人公は思う。『ここで上手く視聴率を稼げば、テレビに返り咲けるかもしれない』。主人公は上司に視聴率を上げればテレビに戻してくれることを掛け合い、そして視聴率を稼ぐために犯人との対話を試みる。果たして犯人は誰なのか?

という感じの話。犯人は誰なのか…はもちろん気になるところではあるが、この物語を面白くしてるのは誰も信用できないところ。偉いやつは人の心がないのか???と思うくらい、出てくるお偉いさんが揃いも揃ってこのやろう…!と思うことを平気でする。おそろしや。

主人公も不祥事をしているので人の心がないかと思ったら、野心があるだけでどちらかといえば我々の感性に近い、ような気がする。そんな人の心がない人だらけの中で、主人公がどうなっていくのか。テロ犯は誰なのか。最後まで手に汗握る面白い作品でした。

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まなさす

5.0余計なシーンが一つもない

2023年2月26日
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星新一や
世にも奇妙な物語
を観た後のような感覚になれる。

ほとんど場所が変わらないのに、ハラハラドキドキ、そして社会に一言あり。
面白かった!

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