バクマン。のレビュー・感想・評価
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原作とは別物として見るべき
この映画は原作やアニメ通りの展開を期待したら、楽しめません。
恋は叶わないし、見吉出てこないし、エイジのキャラ変わってるし、なぜかずっと高校生だし、アシスタントいないし…
原作抜きにして、別物のひとつの映画としてなら楽しめると思います。
原作もよんでるが。
そんなにストーリーは捻じ曲げられてなく、割と忠実に再現。場面場面は、映画の尺に合わせるためアレンジされて、キャストも減っているけど、たんたんと小気味いい感じに進む感あり。また、音楽や、漫画の、原作がグラフィックでうまいこと取り込まれている演出も、漫画みたいだったよ。高校卒業までのシンプルな話で終了してるけど、続編が、あるんでしょいかね。楽しめたよ。
とても良かった。
公開日に観に行きました。
実写化なのでどうかな〜と思いましたが実際観てみると引き込まれました。
キャストのキャラも濃く、観ていて楽しかったです。
小松菜奈が可愛かった。
みなさんの言う通りエンドロール最高でした。
原作知らずに見てみた。
漫画家になるとはこういうことかと少しは知ることができた。
最後の漫画を使ったエンドロールが楽しかったな。
サカナクションの音楽もあってたと思う。
高校生ぐらいのときは何かの目的を得た時の興奮で叫んでしまう、あの感覚があるよね。昔を思い出せたし、まだ俺もあの感覚持ってるか!?持ってるだろ!やってやるぞ!という元気をもらえた。
友情、努力、勝利、恋愛!
刺激をもらえた作品でした。
産みの苦しみと喜び
登場して数秒で観客を魅力してしまう小松菜奈や、山田孝之が演じる編集者はリアリティーに溢れとても見応えがありました。
内容としては漫画を描くことの苦しみや葛藤は描かれていたものの、それに直面した主人公ふたりの成長過程のようなものは比較的あっさり描かれており、気持ちが乗り切らずに最後までいってしまった印象でした。過程次第ではラストがもう少し映えたのではないかなと。
見所の1つでもあるペンの殺陣シーンも最初の30秒くらいは凄いなぁと関心しましたが少々長く、あのシーンで一瞬集中力がふっと切れてしまったのが残念です。
しかし全体を通してエンターテイメント性は高かったですし、何より漫画というものの魅力は非常に良く伝わっていたように思います。
最初と最後が百点
ジャンプを読んできたものならワクワクせざるを得ないオープニングと、中盤をフリにしたラストのスラムダンクハイタッチでのカタルシス、これだけで面白かったと言えてしまいます!!
あとは圧倒的な小松菜奈の映像と全編に渡り上がるビートを聞かせてくれたサカナクション。
しかし、原作読んでない人がみると結末のしっくりこなさも含めて小豆はサイコーの白昼夢のようにしか見えないだろうし、「やる気出す」→「カリカリ」の下りは同じことの繰り返しにしか見えないでしょう。
逆に原作ファンからすると、シュージンが賢くもないのに夢見るバカにみえますし、エイジは一番漫画から飛び出てきたような見た目の癖に無邪気さがなくなりヒールにシフトしてしまっていると感じるでしょう。
あとは、「親の理解」は?とか細かく気になることは多々ありましたが、チャレンジ精神も鑑みると今年の漫画原作邦画最高レベルにあると思います!
原作知識が必要?
CGを使った演出が凄くよかったです。
描いている漫画のコマが動き出してライバルと順位を争っているのを表現しているシーンは斬新だと思いました。
エンディングも漫画好きならニヤついてしまう良いエンドロールでした。
ただ重要なシーンのみに焦点を合わせストーリーが進むため登場人物が少し頭に入りづらかったかなと。
お互いの名前を呼んでいるシーンで「あーそういえばそういう名前だった」と思うくらい人物紹介が無かったです。
思い切って2部作にしてキャラクターやストーリーをもう少し掘り下げてもよかったかなと思いました。
漫画のバクマンの良いシーンを切って貼った感……
映像技術、キャスティングは問題無し
キャストに関しては神木くんと佐藤くんの役は逆だろって思ってたんですが、佐藤くんのおどおどした感じとか神木くんのリーダー感が最高と秋人にそっくりで納得しちゃいました。
ただ、問題は話の進み方。
漫画のコマのようにプチプチと千切れる感じがあって、漫画のバクマンの良いシーンを切って貼った感は否めない。
また、なんで二人がサイコー、シュウジンって呼び合ってるのか分からない。映画見てる人はマシロサイコーとタカギシュウジンって名前なんだって勘違いしちゃいますよ。あと、ペンネームが亜城木夢叶っていうのも分からない。元々興味の無かった最高が漫画を書く理由は美保な訳で、真城最高、高木秋人、亜豆美保の夢を叶えるってことで亜城木夢叶って付けたのに、それが分からないと病院を抜け出してまで漫画を書く最高の気持ちが理解できないですよ……
スピードが早すぎて感情移入し辛いから、思い切って2部作とかにしても良かったのではと思ってしまいます。ストーリー以外は問題無いだけに勿体ないです……
子供から大人まで楽しめる映画
中3の娘と一緒に鑑賞しました。厳しい中、二人の高校生が漫画家を目指して頑張る姿が良かったです。山田さん演じる服部さんが、二人を暖かくサポートしている姿。染谷くん演じる新妻も、二人を奮起させてたし。でも、愛読者の投票次第で連載が、継続出来るか?というのにも、びっくり!。厳しい世界だと、痛感しました。他の漫画家の皆さんの演技も最高?でした。特に、ドラマ「ど根性ガエル」のゴリライモ役で出ていた新井さんが良かったです。新井さん自ら志願した作品だそうで。子供から大人まで楽しめる映画だと思います。しんどくても、「自分の目標に向かって精進する。」ことは大事なことです。アニメ要素はあるけど、そういうことを学んだ映画でした。
問題は脚本だけかな・・・
サカナクション山口一郎の音楽は最高。それに呼応してVJかと見まがう画像センス、スピード感を作り出した大根監督も最高。そしておそらくこれ以上ないと思われるキャスティング。俳優さんは全て新進気鋭の実力派揃いで演技力は最高。2時間という時間の流れを感じさせない素晴らしい映像作品でした。
ただ、諸手を挙げておもしろかったのか、と言われると実はそうでもない。うーん、それは脚本、というか全体のストーリーが今ひとつ腑に落ちないからなんでしょうな。
いい大人から見ると、なんで病院を抜け出してまで巻頭カラーを書き上げなければいけないのかが理解できなかったりします。担当の斉藤さんは「作家と会社が対立したら作家側につく」とおっしゃっていますが、そもそもサイコーと編集長は対立してないし、編集長はまっとうなこと(「卒業するまで連載再開はしない」)を言っているわけです。正直、サイコーの行動は若者の戯言な訳で、斉藤さんは率先してサイコーを止めなきゃいけない立場だと思うんですがね。
結局、全体的に漂う「幼児的無敵感」が飲み込めず、うーん・・・となってしまったのですが、じゃぁ「編集長が連載止めておしまい」ではストーリーとして成り立たないし、そもそも原作「バクマン。」は終始そのような雰囲気だったので、脚本としては正しい解釈だと思います。
でもなー、いい大人としては「アンケ1位取るために命かけてどうするんだよ」とか、「そのために他の連載作家をアシ代わりに使うなよー」とか思ったり・・・(以降、思考無限ループ)
なので、その辺を含めて飲み込めるのであればエンターテインメントとして見る価値はあると思います。
オナニー映画
原作が好きなので期待せず行きました。
映像としては素晴らしいものもあったが・・・
原作をぶち壊しにしている監督の映像すげーだろってオナニー映画でした。正直返金しろと言いたい位駄作。
友情、努力、勝利が原作は敵という敵はほぼ出なく主人公の夢に向かう努力にライバルという色々な作家達が苦難を共に乗り越えるという素晴らしい作品なのにどうしてこうなった!!
新妻エイジが良きライバルとしているはずなのに薄すぎる!こんなポジションじゃねーよと言わんばかりの内容の薄さ!なんか始めは嫌な奴、悪そうな奴って雰囲気で出す理由が意味不明
なんで亜城木夢叶じゃないんだ!?嫌な予感って思って正解だった!
三人いや四人の夢じゃないからか・・・一人出ないし(笑)
連載がなぜ金知恵?? 連載までいくのに苦労して色々寄り道するがリバーシにたどり着くのがいいのに・・・
全てくそだったが一番のくそは亜豆美保!
入院中に最高が描くなと言われながら病室で痛みに耐えながら描くシーンで亜豆美保が支えるシーンは原作なら2人の夢をひたすら追い求める名シーンのはずなのに映画では事務所に私たちの関係がバレちゃった・・・事務所は恋愛禁止だからもう会えない・・・
はぁふざけんな!原作なら絶対そんなセリフ出ないだろ!たとえ事務所がダメでも私は悪いことしてない絶対乗り越えるって強い意志を見せ見事乗り越えキャラなのになにこれ??なにをしたいの?でも待ってる♪ってバカなの?
強い意志を持ち夢を叶えるからこそこの漫画のヒロインとして成立するようなメルヘンキャラやのになんやこりゃ!!
絶対脚本書いた奴原作ちゃんと読んでないだろ!!
時間の尺が足りないなら前後編でも作ればよかったのに全くとしてストーリーもクソすぎで見てられんかった!
これが良かった星5つとかバカなの?ってレベルです!正直こんなストーリーにされる位ならドラマでストーリーなぞってラストは映画とかで良かった・・・
はぁ悲しすぎる
すごいなぁ。
原作漫画もアニメ版も知らないオバサンですら大興奮♪
キャラ立ちした俳優陣、背景、映像、音楽、テンポの良さ。
さすが大根仁。と思わずにいられない一本だった。
少年ジャンプの歴史はおおよそ分かるが何せ♀だった私は
細かな内情のことまで知らないから、非常に勉強になった。
あんな登竜門的な戦いを毎週繰り広げてるワケ!?
すごいなぁ編集部。すごいなぁ読者。その心意気に感服。
受けて立つ漫画家が過労で倒れるという惨事は起こるが、
その哀しみも努力からの勝利を手に入れる充足感に負ける。
彼らがなぜそこまで奮闘するのか、あんな戦いを見せられ
ては、こっちだって黙っていられなくなるじゃーないか!
演じる俳優陣がこれまた若手同士のタッグとあって魅力的。
天才に染谷を置き、続く佐藤と神木がどこまで迫れるかを
追いかける映像はすでに男性俳優の熱き演技バトルである。
さらには映像にPマッピングを施し、ペンを持って縦横に
描き踊る漫画ならではの躍動感を頁をめくる速度で見せる。
個性溢れる脇役陣や苦悩を深める編集者との対峙場面に涙。
一つの目標に打ち込める環境と精神力あっての修業期間は
若い時期だからこそ体験(できる)すべきなのだと実感する。
(夢中になれる何かがあるって、歳をとってからも幸せだよ)
染谷将太の悪者感、それでいいの?
「バクマン見ました。」
原作も全く知りませんでした。
結論から言って、正直ここまで評価が高い理由が全く分かりません。
欠点として、話の進み方が異常に早い。捉え方によってはテンポがいいとも言えるが、なんせ説明不足&唐突な展開の連続なのでテンポ云々ではない。転校した女の子が急に病室に現れて、もう会えませんだと。元々会ってないからいいんじゃないか?ところで連絡先はいつ交換したんだい?
序盤もそう。主人公2人が出会う事になんの理屈もなくて、それなのに実は佐藤健は絵が上手かった&叔父が漫画家で部屋もありますと。もう、そんな無理クソに都合のいい展開はいくらなんでも酷すぎると思った。佐藤健が絵を描いているのを、実は神木隆之介が影から見ていて声を掛けるみたいに上手いこと出来なかったのでしょうか。不思議ですよ。
主人公たちの挫折や失敗もいろいろあるんだけど、次のシーンではもう克服してるからね。
染谷将太が登場する所も、引っかかるんですよ。なんか悪役みたいなオーラが出ていて、それは違うでしょと感じる。少林サッカーの決勝の相手みたいなオーラに似てますよね。彼はあくまで主人公にとっては才能豊かな先人であって、悪役ではない。そんな意味不明な描かれ方だからか、彼らのライバル関係には全く感情移入不可。
トップから転がり落ちるラストこれはスラムダンク的だし、今作の題材としては良かったかなと思う。他の映画なら許せないけどね。
あとは最後付近、締切間に合わなそうの流れで染谷将太が山田孝之と乗り込んでくる所!ここの佐藤健の涙を含めた緊張感はシビれました。あの涙のワケは捉えきれなかったけど、こちらも涙してしまいました。名シーン。
総じて、普通でした。笑
世間的に傑作評が多いので、思い返すと良かったのか?と錯覚しがちです。美点も多いが、それよりも粗が多いのではと思います。
もう一回見たいとか、誰かに勧めたいとかは思いません。無駄に凝ってる割に不必要なCGは多いし、見てて疲れます。エンドロールは最高!
楽しく見られます。でも見吉ロス。
バクマン。観てきました。
漫画持ってますので、当然ながら粗筋は既知な訳です。
漫画家への道とか、作成風景には普段から興味があります。
ペンの走る音が心地よかったです。
ちょっとだけ残念だった点が2点。
見吉香耶ちゃんが登場しなかった・・・でも仕方ないかもね。
雄二郎のほうの服部さんが出てこなかった・・・こちらもまあ仕方ないか。
好きなキャラだったものですから、すみません。
キャストは皆さんはまってました。
ビジュアルは寄せずに役割として存在していた服部哲さんの翻案も
うまくできてるなという印象です。
バルサ好きなんね。いつもサッカージャージでしたね。
あ、この服部さんは哲さんと雄二郎さんの合体なのか?
だからサッカージャージでエイジの担当的なことも?
福田さん、中井さん、ラッコの人(名前忘れた)のはまりっぷりもさることながら、
エイジas染谷くんの存在感がとてもよかったです。
もちろん、神木くんasシュージンも、佐藤健asサイコーも良かったです。
一番はまってたのは、クドカンの川口たろうですけれどもね。
汚い格好が似合って似合って。
なんでもクドカンが娘さんから映画は面白かったけど、お父さんが汚くて嫌だったといわれたとか・・・分からなくもないね。でもクドカンでないとはまらなかったと思うし素敵でした。
20巻分の原作漫画を、出会いから初連載の終焉までの部分を切り取って映画にしています。
エイジと2人が漫画の絵の中でペンと墨で戦うシーンなど、映像的な面白さもたくさんありました。
若い子にはいい映画でしょうね。
小松さんの小豆さんの女神感もよかったです。でもお見舞いにきた小豆さんのそんなに待てない、という捨て台詞は言葉通りなのか、漫画のセリフをヒロインやる時用に練習してるよアピールなのかわからなくしてるのが、ちよっと意味不明です。
原作の変なペンネームは使わなかったんですね。
うん、それ正解!と思いました。
青春成長物語としては、サイコーの両親・おじいちゃんが出てきたらよかったのになと
おもいましたが、尺がね。うん。
面白い映画でした
モテキは楽しいところもあるけれど、イマイチ楽しめなかったのですが、この映画は心から楽しめました。
漫画を描くという行為をスタイリッシュに映像化したことに驚きます。
フルCGなら限界はありませんが、アイデアで対抗して面白い映画になっているのは監督の手腕でしょう。
主役が高校生にはまったく見えないのはさておいて。
映像、音楽、俳優さん!
意識して鑑賞したからかもしれませんが。
音楽がいちいちかっこよかった!
ドキドキしたり心地よかったり、要所要所の音楽の選び方が秀逸だなあ、と思いました。
佐藤健さん、神木隆之介さん、と有名な俳優さん2人が主人公なので超大衆向け。誰と見ても楽しめる、誰が見ても楽しめる作品。
でも、ただそれだけじゃない感じ。
染谷将太さんや小松菜奈さん、それとサカナクションでサブカル系女子男子も大満足ではないかと。山田孝之さんや、新井浩文さんまで出ちゃうなんて完璧!深入りしすぎのサブカルちゃんの好みもしっかり網羅!
宮藤官九郎さんと皆川猿時さんは個人的に大好きな2人です。ツボです。
邦画好き、俳優さん、女優さん好きの方にはたまらないキャストばかりだと思われます!
「友情、努力、勝利」とか何とか言って皆で漫画かいてて、そこにエイジが来た場面のサイコーの涙にグッときました。後から台本になかった演出だと知る!
あとはエイジ、サイコー、シュージンのペン振り回してるシーン。音楽も映像もよかったです。
エンドロールもしっかり楽しめます!
さて、鑑賞後1週間ほどたち、このレビューを書いていますが、今思い返すと、話が綺麗にまとまりすぎていたかなあ。シュッとしすぎ。娯楽作品止まり。記憶にあまり残らない。まあ、だからこそ気軽に見られるんですけどね!
漫画業界の裏側なんかも知れて、見て良かったなあとは思います。
よい映画でした!!
まさに王道!それなのに!
なぜか古臭さや退屈を感じさせない
爽快サクセスちょっと恋愛ストーリー!
とても満足した!笑いもあり試練もありとてもテンポよく進んでいってそれなのに置いていかれずすっかり映画の中に入ってしまっていた
ほんと気持ちのいいくらいのサクセスストーリー
あとサカナクション!音楽をサカナクションが担当してると知ってめちゃくちゃ期待してたら…もうライブを見に行ってるくらいの勢いでたまりませんでした
でも逆にサカナクションが好きすぎて映画も!というのも否めないかもでした
が大変満足しました!サカナクション好きは絶対見てほしい
トータル、漫画ってすげーね!
注)『バクマン。』は原作未読。アニメは映画鑑賞後に数本観ました。また、ここ二十年の漫画業界をあまり知らないので、的外れなことを言ってしまうかと思います。
自分の文章に保険をかけてすみません!よろしくお願いいたします。
大場つぐみせんせ&小畑健せんせのデスノートコンビ原作です。
画力はあるがなんだか煮え切らない真城最高(佐藤健)と、文章力はあるが画力がない高木秋人(神木隆之介)の高校生コンビが、漫画を描き始めて直ぐに、手塚治虫賞で準入賞、ジャンプで連載を開始します。
挫折、成功、挫折、成功?漫画って、こう描いていくんだよって物語でもあります。しかし、かなり狭い世界の話なのに、凄く面白いんです。
しかも友情、努力、勝利!のジャンプ誌のテーマでを地で行き、しかしその勝利後の苦悩に重点を置いています。
そう、初期ジャッキー映画のセオリーですよ。
お師匠様についてある程度強くなるも、自分より更に強いやつに鼻っぱしらを折られる。そこで更に努力をし、自分オリジナルな何かを見つけて勝利する。
最近の映画では、珍しいと思います。
ハッピーゴールではなく、テープを切った向こう側が大変なんですよ。という、プロの厳しさ、継続していく苦しさを描いている点も好感が持てました。
そこ「俺はまだ本気出してないだけ」とは違います。
本作では連載は初めたけど、読者のアンケート数が少なくて直ぐに打ち切り!という漫画家先生が登場します。
面白いのが良い作品とは限らないし、良い作品が面白いとは限らない。
決めるのは読者。
「読まれなければ漫画ではない」
という、当たり前だけど、ワナビが一番見失う点を、ちゃんと教えてくれます。
新妻エイジ(染谷将太)
福田真太 (桐谷健太)
平丸一也 (新井浩文)
登場する漫画家先生には、モデルがいるようです。
色々と想像しながら観るのも面白い。
また最高が恋するクラスメイト:亜豆美保の小松菜奈ちゃん。
可愛いですけど、なんか二次元的な可愛さをわざと演出されてて、まぁ厨二の最高目線なのでそうなるんでしょうが。
菜奈ちゃんって仄暗い何かを感じるお顔立ちだと思ってるので、ちょっとアニメキャラ的な萌え~な感じに、違和感がありました。※でも大根仁監督は、厨二男子の好感度が高い性欲を描くのが上手いですよね。"ギャラクシー街道"を観た後だったので、更にそう感じました。
あとジャンプ編集部が、かなり良く描かれてます。
勿論全ての編集者が非情ではないし、才能ある漫画家先生の体は心配して、連作を休ませてくれるんでしょうけどね。
そんなに優しい人ばっかりではないし、切り捨てられた先生達は星の数でしょ?
と考えると、ちょっとジャンプ誌を良く描き過ぎかなぁーと思ったりもしました。
「友情、努力、勝利」な爽やかジャンプ誌裏の、エゲツナイ部分。もっともっと、あるでしょう(笑)?
でも諸々差し引いても、面白い映画でした。
で足し引きした結果トータルで思うのは、「漫画ってすげーね」です!
巧みな演出、脚色に唸る!
評判どおり、とても面白かった。
原作にあるいろんな要素の取捨選択が絶妙で、非常にテンポ良く話が進むが分かり辛さはなく、マンガにかける2人の情熱に素直に共感できた。
普通に撮ると地味になるはずのマンガを描く場面も、プロジェクターを使った巧みな演出で新鮮な映像になっていた。
特にペンが紙の上を走る音がリズムを刻んで、音楽とシンクロしていく場面は素晴らしかった。
高校生なのに親の存在が全く無いことに少し違和感があったが、それ以外は文句なし。
全70件中、21~40件目を表示