「大根監督の良さが全て詰まった作品」バクマン。 cani tsuyoさんの映画レビュー(感想・評価)
大根監督の良さが全て詰まった作品
漫画を創作して世に出し、その真価を読者に問うといことで全体の構成が成り立っているという絵的に退屈になりそうなストーリーを
動的に、漫画的に(ある意味漫画原作を超えて)見せる工夫をした大根監督はすごい!
プロジェクションや漫画を描くことを格闘にしたあのシーンだけでなく、演技の仕方、漫画を描く上での音の使い方を巧妙に使うことで最後までダレることなく、アクション映画を観てるかのような映画に仕上がった!
このような一見映画としてはコケそうなものを映画表現に最適化するところや、エンディングの『ある仕掛』のような大根監督のサブカルへの愛(あくまで彼は受容する側の目線)を惜しみなく垂れ流しているところなど、
今までの作品の中でも一番彼らしいかも。
演技に関して言うと新井浩文には全く気づかなかったので彼を評価したい!
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