「快作」バクマン。 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
快作
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面白かった…。
予告当初は「なぜ?」的な部分も多かった。
でも、旬な俳優の競演もあり、そっちの興味で鑑賞。
ぶっちゃけ物語はそんなに重きを置いてなかった。原作を読んでいたからってのまある。
ところがだ…
漫画家の苦悩というか、創作者の苦労。
何事も努力なしでは、なし得ない事。
その努力も並では足りない事。
そして、その努力には限界も到達点も無い事。
凄まじいまでの生き様が、こんなにまで描きこまれていた事に驚いた。
正に、血を通わせていた。
色々と設定に無理があるのかもしれない。
でも、映画だからじゃない。
〇〇世代と揶揄されるような時代に、置き去りにされてきた何かを喚起させるようで気持ち良かった。
どこまでのリアリティが盛り込まれてたか、推し量る術はないのだが、生半可な覚悟では出来ないという事は伝わってきた。
ただ、ここまで来てそれはよしてくれと思うのは、巻頭カラーを間に合わせる為に、同じく週刊誌連載を抱えた漫画家たちが、自分の仕事を後回しにしてまで助力する点だ。
せめて、終わらせてからにしろ。
その展開に絶句した。
無いよ、無い。
…勘弁してくれ。
もしくは、この設定がありだったなら、その旨の説明をして欲しかった。
後は、漫画家なのに完成原稿をワシ掴みにするのかなとか、指先が黒いのはありだとしても、そのままでは原稿にもついちゃうじゃんとか…。
一番、大事にされなきゃいけない聖域のような部分がぞんざいな扱いに思え、残念だった。
ホントのところはどうなんだろうか?
俳優陣は皆、素晴らしかった…。
ただ、亜豆の子だけが気に入らない。
華が…感じられない。
まあ、好みの問題なんだろうが。
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