「弱肉強食の街で輝く、優しすぎる男の戦い。」新宿スワン 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)
弱肉強食の街で輝く、優しすぎる男の戦い。
【賛否両論チェック】
賛:傷つけられてもボロボロになっても、自らの野望と信念を胸に戦い続ける主人公の姿が清々しく、勇気をもらえる。
否:ラブシーンや暴力シーンが多数あるので、苦手な人には不向き。
まさに弱肉強食の厳しい世界で、肉体的にも精神的にもボロボロになりながらも、それでも自分がスカウトした女性達を幸せにするために孤軍奮闘する龍彦の姿が、とてもカッコイイです。劇中で秀吉が言い放つ、
「この街で生きていくには、お前優しすぎるよ。」
というセリフに、その生き様が表れています。一方で、少し気を抜けば一瞬で地位を失う歌舞伎町特有の怖さや、薬物に手を染めることの恐ろしさなど、人間の不条理な部分も赤裸々に描かれ、改めて考えさせられる作品でもあります。
ラブシーンやグロシーンはかなり多いので、ご注意を。酸いも甘いも噛み分けた、大人向けの作品です。
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