劇場公開日 2015年7月10日

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「カイルもジョンもブサイク」ターミネーター:新起動 ジェニシス BBさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5カイルもジョンもブサイク

2015年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

新型は別にカイルとサラを襲ってこないから怖くない。
能力も、液体型が出てきたときほどの驚きもないし。
「別にサラやカイルを襲わない」ということでシリーズの根本的本筋が崩壊。
また、解決していない問題が少なくとも2つあり、大団円に見えて不完全燃焼。作品の中で完結せず、続編頼みは認められない。
何より、キャラの中身がないプロットで、誰にも共感できない。
個人的には、カイルが「ジョンから色々聞いたり、写真を見ているうちに心惹かれてしまったので、タイムトラベルに志願する」という下りが「ジョンを崇拝しているからタイムトラベルに志願する」にすり替えられていたのが残念。
ここを改変することで、いざ出会った短い間に心を通わせる、という流れに自然味がなくなってしまう。
まあ、とにかく、物語も何もない、ただのロボットムービーに。
確かにターミネーターというロボットは魅力的だったが、このシリーズの魅力は、それだけではなく、よく練られたストーリーであり、人間味あふれるキャラのやりとりだったのだ。
キャメロンがインタビューで、「SFとは、人間とは何かを描く物語だ」と述べていたことがあったが、そういう意味で、この作品は人間を描くことが出来ずに終わったと言える。

HB