「詰め込み過ぎたのがいけない」ターミネーター:新起動 ジェニシス しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
詰め込み過ぎたのがいけない
"ターミネーター" シリーズ第5作。
通常スクリーンで鑑賞(字幕)。
意表を突いたストーリーをつくるぞと云う強い意気込みは感じられましたが、いかんせん詰め込み過ぎた感がありました。
1作目の冒頭を再現しながら、新たな展開を盛り込んで来たのは上手いなと感心しましたが、そこからがいけなかった。
オマージュが満載で、最初だけでお腹いっぱい。リブートなんだからそこまで旧作要素を取り入れずとも良かったのにと思いました。T‐1000がいちばんいらなかったです。
ジョン・コナーを悪役にするのは見事な発想の転換でありだと思いましたが、時間が経つごとにいちばん無いなと考えを改めました。変えて良い前提と悪い前提があると思います。これは後者の好例ではないかなと思いました。物語が混迷し、一応終止符は打たれましたが、中途半端感が否めませんでした。
シュワちゃんを出さないと始まらないので出てくれるのは嬉しいですが、本人が高齢になったことで、ターミネーターも人間の生体組織を被っているから「当然歳を取るんだよ」と言われても、都合良過ぎるだろとツッコむしかありませんでした。
エミリア・クラークのかわいさが唯一の救い(笑)。
[余談]
リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役で復帰すると噂の、ジェームズ・キャメロン完全監修の新三部作に大期待です。
[以降の鑑賞記録]
2018/09/02:DVD(吹替)
※修正(2024/06/02)