「マクガイバー系ではない」エージェント・ウルトラ tabletapさんの映画レビュー(感想・評価)
マクガイバー系ではない
原題はAmerican Ultraで、邦題のほうがまだわかりやすい
スパイものは大好物なので一応見ることにしているが
本作は「これ好き」という設定をてんこ盛りにしただけの作品で脚本が粗雑
その場にあるもので戦うのは冒険野郎マクガイバー、バーンノーティスでお馴染みで、スパイものだと鉄板ネタだが
アイディアやその場の機転で解決するんじゃなくて、そのまま殴りつけたり切りつけたりしたらスパイものじゃないんじゃないか?
この路線ならロン毛の貧弱野郎よりジェイソン・ステイサムの「ワイルドカード」のほうがよっぽど面白かった
洗脳試験で強化するなら認識能力拡大などで、「リミットレス」のようにその人物の見ている世界を表現しなければ意味がないだろう。
洗脳で強化されたのが戦闘能力で、その殆どが身体機能によるところなのが腑に落ちない。
凄腕の元エージェントなら過去の話を持ってきても良かったが、「あなたは最高傑作よ」みたいなセリフで直接的に表現されているだけで、幼稚な表現だ
猿の宇宙飛行士アポロ?割と尺食っているんだからもっとストーリーにかかわらせても良かっただろう
キャラクターがいまいち、脚本もいまいち
スパイ映画としては評価に値しない。
致命的なのがコメディ映画のはずなのに笑えない。
予告編で笑えるところ全部流している。
ヒロインがかわいいのでギリギリ最後まで見れる
本作では日本の配給会社は割と頑張ったほうだと思う
客層をみきわめて売れそうなタイトルにかえて
売れそうなプロモーションもやってた。
問題は売る中身がなかったことか・・・
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