劇場公開日 2016年1月23日

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「(ウォーム・ボディーズと同様に)無条件に愛してしまう映画です。」エージェント・ウルトラ さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0(ウォーム・ボディーズと同様に)無条件に愛してしまう映画です。

2016年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

無条件に愛してしまう映画がたまにあります。
本作がそれです!

CIAが行っていた洗脳プログラム「MKウルトラ計画」をテーマにしてるみたいですよ。
コンビニ店員でオタク臭満載のマイク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、完璧な彼女だと思っているフィービー(クリステン・スチュワート)と、ウイード(マリファナ)きめつつ、職場では鼻歌でグロ・イラストを描きつつ、くだらない妄想に浸りつつ、けだるーい毎日をおくっています。
そんな気怠いマイクの毎日に、ピリっとしたイベントが!
そう!フィービーに完璧なプロポーズをすること!
でも基本オタクなので、上手くいかないんですよ。
そんなこんなな毎日に、更にピリリ!とした出来事が!
謎の暗号を聞いたマイクに、何かしらの巨大な力が宿ります。
そして怪しい二人を、スプーンで殺してしまいます。
なんかスプーンとかフライパンとか、キッチングッズ使いが上手なんですよねー。
実は、マイクって「MKウルトラ計画」で開発された、殺人マシーンだったのだ!!
ドーン!

いいですねー。
いいですよねー、ダメなヤベえ男子が覚醒する物語は!
もう、そろそろお気付きかと思いますが、わたくし立派な厨二病です。
こういった、何かしらの巨大な力が目覚める(宿る)系が大好きなんです!
あれ?
ここまで聞くと、映画好きの皆様は、あの映画が頭に浮かぶかと思います。
そう(小声で)ボーン・シリーズ(小声で)です。
ええ、マット・デイモンの顔がなんかむかつくので未見だったのですが、最近やっと全部観た結果……、面白かったんですよ!
喰わず嫌いはダメですね。
マット・デイモンのアクションが、すげ。リアルなんですよね。
でも、顔むかつくけど(ファンの方ごめんなさい)。
本作のマイクは簡単にいうと、オタクのヤベえジェイソン・ボーンなんですよ。
ジェシー・アイゼンバーグの気怠いアクションが、なかなかいいです。
たるったるです。こんなキレのないアクションする俳優さん、滅多にいないです。
でもいいんです!キレなんか要らないんです。
本作は、この二人の物語ですから。
マイク「俺、人を二人殺しちゃった」
フィービー「すごいじゃん」
この空気感。好きです。
"トゥルー・ロマンス"の二人を彷彿とさせるんですよ。
「私の為に人を殺したの?so romantic!」みたいな。

でも勘違いしないでくださいね。
ヤベえジェイソン・ボーンだとしても、本作はスパイ映画ではありません。
そう観ないで!お願いですから、そうは観ないでっ!
二回言っておきますので、諸々察して頂けるとありがたいです。
宜しくお願いいたします。
脚本が、なんとマックス・ランディスです。
ほらほら、こじれちゃった厨二達に巨大な力が宿る「クロニクル」の脚本家さんですよ!
ジェシー・アイゼンバーグ×マックス・ランディスですから、面白くないワケないんです。
これ、絶対に観ないといけないやつですよ。
(あ、日本人には理解されないセンスかも)

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夏斗