フューリーのレビュー・感想・評価
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非常に素晴らしい
今年のアカデミー賞はこれで決まりというような作品。戦争の過酷さ、残酷さ、惨さ、全てが凝縮されてシュールに描かれている。
リアルなのでちょっとグロテスクなシーンもあるが、それはそれでうまく表現できているので良いと思う。
主演のブラッドピットはもちろんかっこいいし演技の質については語る必要はない。
僕が驚いたのが、シャイア・ラブーフ。
彼の演技の幅広さに驚いた。
彼をトランスフォーマーや、インディージョーンズなどで見ていたが、今回の作品の役は今までの貧弱な男の子の役からは打って変わって真の男というような感じでこの人は本当に一流なんだな、と感じた。
一生持ち歩きたい、"最高の教科書"
ここに宿ってる"覚悟"闘い"、"男"とは何か?何なのか?それがたった一本の、この映画に宿っていた!間違いなくそう感じる!
ローガン・ラーマンが最高だった!!"草食系男子"の代表を本作で一身に引き受けて、人生の先輩に揉まれ学び、"男"として成長する姿、"マシン"の称号を得る瞬間、もう涙腺緩むしかなかった。
戦争映画は大好きだけど、こんなに共感したうえに、"男の称号"が詰まってるなんて、現代男子は是非見るべき!眼(まなこ)に焼き付ける価値はあるから!
良いと思うよ
戦闘シーンや人間模様はとても評価出来ますが、結局何を伝えたいのかが最後まで分からなかった。
ローマンが生き残った。新兵で前線は初めてで人を殺めるのも初めての人間が最後まで生き残った、なのに最後の最後まで何も語らなかった、彼が語ったならばかなりの説得力があったはずなのに。
最後に思ったのが戦争映画好き、戦車好きよ集まれ!的な映画なのかなと感じました。
戦争がいかに残酷か などというありふれたメッセージを伝えたいだけなのだとしたらこれを見て得るものは今まで戦争映画を見てきた人にとっては何も感じられないのではないか。
ただ、ブラピ超かっこいいし、戦車もシブイ!
第二次末期の爆撃機主流の時代に戦車ってかっけぇと思いました。
戦車対戦車ってあんな風に戦うって初めて知ったし。
飽きないが
始まってしまえば、こういう事だ
始まってしまえば、こういう事だ。
強烈な体験でした。臨場感に圧倒されました。
戦場でしか生きられなくなってしまった者、信条と現実に心を引き裂かれる者。
本当に、始まればこういう事だ、と思いました。
戦争の事を考える時、きっと胃のむかつきと共にこの作品を思い出すだろうと思います。
戦車フューリーに搭乗する事になったノーマン、いきなり気絶しそうな目に遭い、へたり込み…。
ローガン・ラーマンが否応なく地獄に引きずりこまれる新兵を熱演、とても良かったです。
フューリーチームのリーダーを演じるのはブラッド・ピット。クレバーで強力で、まあ間違いない感じのハマり役でした。
バイブルとあだ名される信仰深い青年も印象的、シャイア・ラブーフの演技が見事でした。
劇場で観て良かったです。でも一回でいいかな、厳しかった。
無駄なとこなし‼︎
結局戦争は、ひとがひとを殺し合うという地獄
戦争映画なので愉快な感想はおきてこないが、プラトーンを観たあとのような後味の悪さはなかった。けしてアメリカ万歳でもなく、ドイツが悪の権化でもなく、押し付けの正義や過剰な家族愛もない。とにかく戦争の前線で命を張っている緊張感と空しさが伝わってきた。
ひょろひょろの役立たずだったノーマンが、一人前の砲手になっていく。そして付けられたアダ名が「マシン」。本人も仲間に認められた満足から笑顔で受け止めるのだが、平時でいえば、殺人兵器ってことでしょ?そう言われることが誇りに感じてしまう「戦争」というものが恐ろしい。
ブラピが、そのノーマンを一人前にしていくいくつかの場面を思い返すと、おそらくブラピの新人時代にも、ああして鍛えてくれた上官がいたんじゃないかって思える表情をする時があった。ノーマンもこの先、冷徹でなく冷静な指揮官へと成長していくのだろうと思わせるラストだった。(実際には、このあと直ぐにドイツは降伏するが)
ふと、ノーマンのような若者が老人になった時を想像した。
孫から「おじいちゃん、戦争にいったんでしょ?」と聞かれたとしたら、いろんな思いが去就して、なにも答えられないのだと思う。
僕が若い頃、戦争について尋ねたときの祖父の態度が、そうだった。
リアルな戦闘シーンだが。。。
戦争映画は難しいところに来ているのかもしれない。
デビッド・エアーは「エンド・オブ・ウォッチ」で名を上げた人で、確かにあの映画はすごかった。
僕は、本作にもあのタッチを期待していた。写実的ともいうべき映像が、戦場に展開されていれば、それはすごいものができるだろうと。
だが、それは大きな期待はずれに終わった。
どちらかというと、ヒロイックファンタジーという感じであった。
ノーマン(ローガン・ラーマン)の成長譚としてとらえることもできるが、戦場における成長とは何か、が問題になる。無抵抗のナチスを射殺することが成長なのか。
戦闘場面はさすがに迫力があったが、それだけでは戦争は語れない。
タイガー戦車かっこいい〜
リアル・・・
狂気ですね。
何処かで観た感じですが、、
リアルでした…
フューリー
多分深い意味は込められているのだろうけど
これが戦争の現実。悲惨だが心動かされる戦争映画。
【賛否両論チェック】
賛:決して綺麗事だけではない戦争の悲惨さを、生々しく描き出している。1人の新兵がその悲惨さと向き合い、成長していく様も考えさせられる。
否:レーティングこそないが、惨殺シーンなどの描写が多数あるので、苦手な人には不向き。
まず、戦争の描写が非常に生々しくてリアルです。戦車内部の連携の様子なんかは勿論ですが、実際の戦闘での戦術や、占領した街での様子など、戦争の実態を赤裸々に描き出しています。その分、顔の皮が剥がれたり足が吹き飛んだりと、かなりグロい描写もありますので、ご注意を。
最初は何も出来なかったノーマンが、その戦争の惨い部分を目の当たりにして少しずつ成長をしていき、やがて〝マシン”と名付けられるまでになっていく様子が、観ていて感動を呼びます。主人公のドンが、そんなノーマンを厳しくも温かく見守る様も、ドンの人間性を垣間見られるようでステキです。
決して綺麗事だけでは語れない戦争の真実を、是非劇場でご覧下さい。
戦車戦の迫力に圧倒されつつ戦争の残酷さが胸に残る作品。
非常に良かった。
第二次世界大戦末期のドイツを舞台に。
泥が跳ね、血が迸り、駒のように人間が倒れて潰れていく。
異常な環境で見せる人間の残酷さ。
残酷な行為に対峙した際の人間のあまりの呆気無さ。
最前線の兵士達の苛烈な戦闘が生々しく描かれています。
特筆すべきは戦車戦。
対歩兵戦では味方の盾となり、強大な先頭戦力ともなったM4A3E8シャーマン戦車。
しかし装甲を突き破られた時点で乗員全員を巻き込んで爆発。
強大な火力と装甲に畏怖すると共に、装甲が破られる=死を意味することが印象付けられます。
そんなM4A3E8シャーマン戦車が対峙するドイツのティーガーI戦車。
対歩兵戦で畏怖を覚えた存在が……ティーガーI戦車の前では歩兵の如く殲滅される。
冒頭の説明が決して大袈裟な表現ではなかったと痛感する圧倒的な力量差。
特にティーガーI戦車の装甲の硬さ。
M4A3E8シャーマン戦車が放つ砲弾が着弾した際の衝撃。
“死神”を前にした戦車部隊の面々の表情、言動から絶望感が溢れていました。
戦車 対 戦車の派手さも含めて好きな場面でした。
またフューリー号の面々の物語も良かった。
ドン・コリアーこと戦争仇名「ウォーダディー」を家長として、フューリー号の面々は家族のような関係性を構築。
乗員達は仇名を持ち戦車内で各々の役割を果たし、疑似家族の役割も果たす。
乗員5名、一人一人が個性的で埋没しておらず話が進むにつれて感情移入していきます。
その中に補充された新兵 ノーマン。
本作は新兵の成長記であり部外者が家族の一員になる過程が濃密に描かれます。
普通の感覚を持っていたノーマンが、その感覚を殺される「教育」を受け兵士として生まれる。
現実感の無かった戦闘が現実感を帯び、身近な人間を通じて対象に憎悪を抱く。
彼が兵士として家族の一員として認められ“或る形”となる場面はグッときますが、同時に簡単に状況順応してしまう恐ろしさも感じます。
戦車戦の迫力に圧倒されつつ戦争の残酷さが胸に残る本作。
鑑賞後振り返ると、兵士達が「国のため」と発言しない点も印象的でした。
「国のため」ではなく国に残した家族/仲間、そして今横にいる擬似的な家族のために命を懸けて命を奪う。
だからこそ終盤“或る賞賛”にノーマンが何一つ心を動かされなかったのだと。
戦争に投入された自分はどうなるのか、も考える作品でした。
オススメです。
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