「ある意味、一番効果的な反戦映画なのかもしれない」フューリー アサシンⅡさんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味、一番効果的な反戦映画なのかもしれない
なぜか、デフォルメされている場面が多い、街で出会った姉妹がすぐに死んで目の前に蝋人形のごとく横たわっていたり。
メタファーみたいな展開でもある、常識的なタイピストが戦闘マシーンと命名され最後まで生き残ったり。
そして、最後の戦闘は戦車一台5人とナチスSS数百人との戦い、もはや狂気の選択、凄まじいスペクタクルも空しいのは恐ろしい演出。
戦争は自己満足と自己中による指導者の選択の結果だが、戦争にかり出される庶民もまた狂気に導かれて鬼にならざるを得ない、神も仏もない、それが現実、現実にはロマンも夢もないことを教えてくれる希有な戦争映画だ。
素晴らしいというか、エンタメと芸術と政治性と哲学を兼ね備えた名作です。
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