「ゲイに拒否感ある方には勧められない」イヴ・サンローラン こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
ゲイに拒否感ある方には勧められない
一言でいえば予想していたより感動しました。
性についての描写が多め、とは特に思いませんでしたが
もともと指定もついてる映画だし
どうってことはない。
ただし男性にはきついかもしれません。
とくにゲイに拒否感ある人は。
私が観て受けた印象では、もはや性別だのを問うのはナンセンス。
仕事上のパートナーであり、
なおかつ恋人から親友、母親的な位置づけにまで到達してしまった関係は
長年つれそった普通の夫婦と
なんら変わりないといったものでした。
むしろもっと密かも。
またそれほどにすべてをささげた相手が
孤独を埋めきれずにいるというのも
パートナーとしては寂しいことでしょう。
イヴとしては創造やデザインは
結局は自分一人で抱えて生み出すものであって、
支えてくれることに感謝はしてても
どうあっても分かち合うことはできないことだったと思います。
そんな寂しさや憤りも突き抜けて、
互いを認め合ってた二人を描いた映画だと感じます。
だから人物伝やブランドヒストリーを期待して
鑑賞すると肩透かしをくらうかも。
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