「孤高の天才」イヴ・サンローラン 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)
孤高の天才
特にイヴサンローランというブランドが好きなわけでもなく、それでも目が離せないのはイヴサンローランという人が魅力的だからか、主人公の俳優さんの細部まで拘ったであろう演技が素晴らしいからなのだと思う。
あまり期待してなかった、オシャレで気取ってて、天才を天才と描いて訳わからないのだろうなぁと思ってたけど、
孤高の天才の中にも共感出来る部分があり、純粋だった心が、高みへと登り頂上に立ち汚れ堕ちてゆく様は破滅的で美しくもあった。
イヴサンローランだけでなく、生涯彼を支えた男の視点も面白かった。
僕の感覚では男は群れるとダメになり、2人で一つというのが無敵な気がするが、イヴサンローランは孤高で繊細過ぎた。彼の心は一体どこにあったのだろうか?
結構長生きしてた事にも驚いたが、彼の晩年はどうだったのかも気になった。
まだ観たいなという所で終わってしまった。
伝記映画ベスト5に入る気がしないでもない。
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