劇場公開日 2014年8月9日

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めぐり逢わせのお弁当のレビュー・感想・評価

全51件中、41~51件目を表示

4.0後味がいい。

2014年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

後味スッキリではない。
昔のNHKドラマみたいに「あの後、どうなったんだろう?」って各自が物語の続きを想像できる。
私はどちらかというと女性主人公の方の気持ちが憑依したかなー。
男性主人公の不器用な気持ちも理解できたけど。
なんにしても「えー?インド映画?」って昔は敬遠してたイメージはまるでなし。

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らっこおやじ

2.0大人の鑑賞に耐えるインド映画

2014年9月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

 映画の中に自分がいる。やもめ男も、帰宅しても会話のない夫も、どちらも自分の今の生活の一面のコピーそのものだ。自分と重ね合わせることの出来る部分があまりに多く、常に現実の自分を意識するために、映画の世界に没頭することが出来なかった。
 しかしながら、作品の質はというと、端的な描写と、最低限のセリフを効果的につなげて登場人物の心情や境遇を理解させる、非常に映画的な語り口の魅力に溢れたものだ。
 そもそも、弁当を介してやり取りされる手紙の内容も、言葉数少なく、それでもお互いのことについて理解を深め合うのに十分なものだった。
 さすがに、通勤電車の中で夕食用の野菜を刻むシーンには笑ってしまったが、あのキャラクターもまた変わり者で、誰とでもうまくやれるタイプの人間ではないことを強く印象付ける、忘れられないシーンだった。
 物語を語るうえで、背景や心情を全てセリフで説明しながら進行するTVドラマとは、まったく異なる、大人の映画鑑賞に耐える作品だった。この夏のシネスイッチ銀座は2本のインド映画にかけていたようだが、どちらも成功だったのではなかろうか。

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佐分 利信

4.0とてもおもしろかった けれども

2014年8月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

私は踊りいっぱいや、インドの歌が苦手で、インド映画は避けてきましたが、この映画はそういうのとは違うというので観てみました。

インドの静かな日常が垣間見れた気がします。お弁当の配達の仕組みももっと知りたいと思いました。

静かな中にもクスッと笑える場面がちょこちょこあって最後まで飽きずに観られました。

が、私は最後がウーンです。

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もみ

4.5アナログなやり取りから生まれる心地よさ

2014年8月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

ウチで使っているのは3段重ねだが、映画に出てくるのは4段重ねの弁当。このステンレスの容器をマサラダッバーというとは知らなかった。この映画の原題は、このダッバー(Dabba)。
インドにはダッバーワーラー(弁当配達人)という職業があって、映画の冒頭でその仕事ぶりが披露されるのだが、その集配量がハンパじゃなく、よく配達先と返却先を間違わないものだと感心する。
これがもし間違ったらという「if」から始まる物語だ。

間違った弁当が届いたことから見知らぬ男と女が知り合う。発端はだれでも考えつくかもしれない。ところが、この作品が秀逸なのは、男女の触れ合いに関してだけ、やや時代を戻したことにある。
互いのやり取りに携帯やPCによるメールも通話も使わず、手描きの手紙だけを唯一の連絡方法にしたことだ。
手紙が相手に届くには時間を要する。想いのすべてが伝わらない。相手の感情を読み違えるなど、手紙という伝達手段には限界がある。
その「もどかしさ」と「すれ違い」こそがドラマを生む。
しかも配達が正常に戻ってしまったら、たった一つの連絡手段も途絶えてしまう。
現代のようにどこに居ようが連絡が取れる便利な世の中では、往年の名作「君の名は」のような作品は生まれない。

イラと上の階のアンティおばさんとのやりとりも、今では少なくなってしまったご近所付き合いだ。声掛けとロープで吊るしたカゴを使ってのコミュニケーションが面白い。おばさんの顔が出ることはなく、ロープの引き具合で感情を表す古典的な技法が却って新鮮に見える。
人手だけを使った弁当の配達といい、デジタルな便利さを大胆に取り払った社会の中で生きる心地よさを感じる。

テーマは”人はたとえ間違った電車に乗ったとしても、正しい場所へと導かれる”。いい言葉だが、そのためには途中で乗り換える勇気が必要だ。

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マスター@だんだん

3.5新しいスタイル

2014年8月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

ボリウッドといえば、突然はじまる歌やダンスが有名ですが、この作品はそうではないので、インド映画を苦手と思っている方でも大丈夫ですよ♪
さてアラフィフに突入し一人者(私の場合は離婚ですが)としては、主人公に感情移入したくなるというものです。うーん、考えさせられるなぁ

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nksm401

3.5歳はとってもときめきたい…

2014年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

インドの弁当宅配っていうシステムを知れたのは面白かった。
これをベースにシニアな青春ときめき物語り。
声しか出てこないおばさんの助言も面白い。
けど、それ以上に何かあるのかが良くわからない。
しかし、世界中どこでも歳取ったつもりじゃないのにふと歳とったなー、って感じる人々がいるんだなー、と痛感。

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peanuts

4.0静かなインド映画

2014年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

幸せ

感情も爆発せず、きらびやかな踊りも無し、顔も知らない2人のめぐりあいから流れていく日々は、インド映画にはあり得ないほど穏やかです。
とはいえやっぱりインド、ちょいちょいはさまる面白エピソードが、いい感じのスパイスになっています。
「間違った電車に乗ったとしても…」のフレーズが、しばらく余韻で残る感じも良いです。

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chibirock

2.0インドでは人気の無かった映画

2014年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

悲しい

インドでは集客できなかったヨーロッパ資本による映画です。
理由はずばり外国人目線の作りになっていたからです。

監督も映画の勉強をアメリカでしたようなのでちょっと違う気がします。
そのため欧米では受け入れられました。
ボリウッド映画好きの私には違和感のある作品となりました。

イルファン・カーンはいいですよ!

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光石の巨人

3.5ヨーロッパ映画のようなインド映画

2014年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

幸せ

インドのムンバイにおいて、お弁当を職場に配達してくれるのが、ダッパーワーラーと言う人々。日本の宅配便のように、伝票が何枚も付いているわけでもないのに、きちんと集荷元(自宅やお弁当屋さん)から職場まで運んできてくれるらしい。ハーバード大学の分析では、誤配送の確率は600万分の1。そんな、あり得ないお弁当の誤配送から始まった、一つの物語。

インドのムンバイといえば、有数の大都市。そんな大都市のお弁当配達が、この様にローテク(あるいは、ノーテク)で行われているのには、ビックリ。それでいて、誤配率は600万分の1というのだから凄いです。

インド映画といえば、歌ったり、踊ったりが常識ですが、この作品では、そのようなシーンはありません。毎食がカレーで、通勤電車・バスが、溢れんばかりの人集りなのは紛れも無くインドなのですが、この作品そのものは、ハリウッドでも、ボリウッドでもなく、さながらヨーロッパ映画の様。それもそのはず、インドを舞台にした作品ですが、フランスとドイツとの共同制作になっています。

サージャンとイラの物語なのですが、シャイクがいい味出しています。もう少し早くから物語に登場させて、もっと活躍させても良かったかも。

落ち着いた、いい作品です。カンヌ国際映画祭批評家週間観客賞ほか、数々の映画賞を受賞しています。それも納得ですね。

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勝手な評論家

5.0インドのランチ

2014年8月7日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

知的

とにかく劇中に出てくるお弁当が美味しそう!
何回もお腹がなりそうになってしまった…。

そして、ありそうで無かったお弁当宅配システムというインドの習慣にびっくり。忙しい毎日だからこそ、しっかりとお昼は手作りのお弁当を、という発想は全世界共通。
インドも人口は多いはずなのに、このシステムが成立していることが驚き。日本でも実現可能なのかな?

ストーリーは、セリフが自然で、違和感を全然感じない。やりとりする手紙の内容は、見ず知らずの相手を探るような始まりから、段々と共通項を見つけて胸が高まってくる、まさに恋愛の始まりになぞらえたかのような内容。

最後まで、どうなるか分からないハラハラどきどきも、笑いも感動も、静かに胸に染み入ってくる素敵な映画。

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Aoyama0808

4.0間違いから始まる

2014年7月18日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

笑える

楽しい

インド映画というと、ポリウッド映画に代表されるような歌と踊り、アクションと笑いがてんこ盛りというイメージがあるが、この作品はそういうイメージを覆し、静かに心に語り掛けてくる。
インドの大都市ムンバイを舞台に、孤独を抱えた二人、普通の主婦イラと早期退職間近の男やもめのサージャンが、誤配達された弁当を通して出会い、心の交流をしていく様を繊細なタッチで描いていく。
私はサージャンと年齢が近いこともあり、彼の考えや行動が痛いほど分かって共感してしまう。
小学生の可愛い一人娘を持ち、裕福ではないにしろ、傍目には幸せそうに見える主婦イラの心の渇きも理解出来る。
そしてこの二人が求めるものは、サージャンが夜自宅のベランダから眺める隣家の団欒風景に象徴されていると思う。
一つのテーブルを囲んでも、夫はテレビばかり観ていて会話の無いイラ家の夕食。
家に帰っても待つ人も無く、一人侘しく出来合の夕食を摂るサージャン。
二人共、温かく幸せな家族の風景を望んでいた筈なのに、様々な要因で掛け違ってしまった人生。
その掛け違いを何とかしようと、愛情をこめた弁当を夫へ届けるつもりだったのが、何故か間違って退職間近の男やもめのサージャンの元へ。
この間違いから始まった面識も無い男女の交流が、メールやSNS全盛の昨今なのに、古式ゆかしい手段で行われていく。
人生の大きな曲がり角にいる二人の関係の行き着く先は?
直接会っていない二人の「会話」や、場面転換や場面の繋ぎが絶妙で、作品構成の上手さが光る。
主演の二人をはじめとして、キャストたちの演技のアンサンブルがユーモアと温かさに満ちている。
そしてラスト、この何か我々に希望を与えてくれる幕切れが何とも心地良い。

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玉川上水の亀