劇場公開日 2014年12月27日

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「主演女優・菅田将暉」海月姫 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5主演女優・菅田将暉

2015年7月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

萌える

人気漫画の実写映画化。
毎度の事ながら原作は未読。

個性ありすぎるオタク女子が共同で暮らす男子禁制アパート“天水館”の珍騒動。
ストーリー云々よりまずはユニークな登場人物を楽しむ。

主人公は全人生を海月に捧げる月海。
天然でピュアでキュート。
能年玲奈はやはりこういう役が合う。
三つ編み・眼鏡・スウェット&ジャージの基本姿も妙に似合うが、オシャレに着替えるシーンもあったりして彼女の魅力をたっぷり堪能出来る。

お仲間“尼~ず”が一癖二癖…所じゃない!
鉄道オタクのばんばさん=池脇千鶴、三国志オタクのまやや=太田莉菜、和物オタクの千絵子=馬場園梓、枯れ専のジジ様=篠原ともえ。
アジアン馬場園は辛うじて分かるが、後の三人は判別不可能。
池脇と篠原はもはや別人、太田なんて「パトレイバー」のクールビューティーなカーシャと同一人物とは思えない!

そんな彼女らが自分のオタク道を極める天水館にやって来たのは、月海がたまたま出会った天敵のオシャレ女子…いやいや、女装好き男子の蔵之介。
菅田将暉の女装姿が冗談抜きに美しい!
数々のファッション姿やウォーキングなどプロのモデル並み!
決してオカマではなく、れっきとした男。中身はかなりの俺様な行動派。しかも大物議員の次男。
完全に場をさらい、能年らを食ってしまう。

蔵之介の登場で天水館に波風が起き始める。
月海は蔵之介の童○の兄に人生初の恋。
蔵之介も月海に特別な感情を抱き始める。
そんな時、天水館が取り壊しの危機に!
それを阻止すべく、蔵之介の発案でファッションショーを行う。

オタクたちだってやる時はやる!
社会で偏見の目に晒されている人たちや日陰の存在にも夢や情熱があり、一歩踏み出せば、周囲を動かす事が出来る。

自分たちの力で行動を起こす現代的なシンデレラ・ストーリー。
クライマックスのファッションショーもドレスも華やか。
ポップに明るく楽しく、見れば元気を貰える。

原作ファンはどう見るか分からないが…
なかなか楽しめた。

近大