劇場公開日 2015年2月14日

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「舞台で感動した悼む人」悼む人 柿ピーさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0舞台で感動した悼む人

2015年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悪くはない。でも舞台で見た、向井理の圧倒的な美しさと存在感と負い目を感じる雰囲気、小西真奈美の儚さと迫力、手塚とおるの圧倒的な舞台力、真野恵里菜の出産シーン、伊藤蘭と向井理のラストシーンの母と息子の親子の愛の一体感、舞台ならではの臨場感に比べ、映画は薄い印象があった。舞台には全てを限られた状況で表現しなければならない分、演者の熱量、迫力、劇場を包み込む世界観が凄かった。行間を読む想像性を掻き立てられ迫りくる空気感で「悼む人」を堪能できた。しかし映画は描きすぎた気がする。材料が揃い過ぎていた。
天童荒太氏の作品は心理描写が難しい。だから説明しすぎてはいけない。映画ではなく舞台版のDVD・BlueRayを見る事をお勧めする。同じ堤監督の作品でも全く違う「悼む人」が見られる。

柿ピー