サボタージュのレビュー・感想・評価
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テレ東「午後のロードショー」にて お昼の地上波のためか、グロシーン...
テレ東「午後のロードショー」にて
お昼の地上波のためか、グロシーンは大幅カット
金泥棒は実は主役(シュワ)でした笑っていうなかなかない展開
結局は仲間割れ話だが、ミスリード用のギミックに理由づけや説明が無いため、ストーリーが破綻しているように見える。
シュワとイカレ女の演技は◎
題名「SABOTAGE」の意味はよくわからず。
総合的にはあまりおもしろくなかったです。
サボタージュとは、グロい映画だった
午後ロードで観ました。
題名の意味がわからなかった。
麻薬組織のアジトに突入して組織の金を発見したのに、ネコババするために、障害物の排除に時間がかかっていると嘘を言っているあたりのことを指しているのか?
時系列が前後するシーンがあったりして、私にはわかりづらい点があった。
妻と子を殺されたのは2年前。
それから8ヶ月後に、麻薬組織のアジトに突入して、金の一部を奪う。が、回収に行くとなくなっていた。
その突入、現金紛失から半年の間ジョンの仲間はFBI?に調べられていた。
そのFBIの捜査が終了(現金の行方はうやむやのまま)した後から隊員の殺害事件が起こり始める。
初めにキャンピングカーで生活している隊員が列車との衝突事故で死亡。犯人らしき人の指紋がキャンピングカーのハンドルから見つかっている。
次に別の隊員の死体が天井に釘付けになった状態で発見される。
またトライポッドという隊員の死体が紙幣を撒かれた状態で自宅で発見、外で麻薬組織が暗殺者として雇っているどこかの国の兵士たちのひとりの死体が見つかる。
麻薬組織が報復していると思われた。
このくだりの映像が本当の事なのか、ジョンと地元警察の女刑事の想像なのかがわからない。
もし事実なら、襲われた後にジョンが仇をとったことになるが、だいぶ時がたったあとに、刺青からその兵士たちの仲間と分かる死体で湖から発見され、一人の親指がなかった。これがキャンピングカーのハンドルの指紋なので、トライポッドを殺したのも前の二人も兵士たちの仕業ではない。別の犯人の犯行だと分かる。
しかし隊員たちは互いを疑い仲間割れ、レジーと不倫相手のシュガーが残った隊員を殺す。レジーは自分の旦那モンスターも殺す。
旦那は可哀想すぎる。
ここまではミステリーとして面白かったが、ここ後のメキシコはなんだかな、て感じです。
僕の頭が悪いせいか実はちょっと混乱していて、レビューを書きながら頭...
僕の頭が悪いせいか実はちょっと混乱していて、レビューを書きながら頭の中を整理しているのですが、時系列的に考えるとトライポッドがメキシコの暗殺部隊カイゼルに襲撃されたのは(トライポッドが襲撃されるシーンとブリーチャーとキャロラインがトライポッドの家を訪ねて行くシーンが重なっていて非常に分かり難かったのは僕だけじゃないですよね?)現金強奪がバレて容疑が晴れるまでの間って事なんですよね?(それを仕組んだのもブリーチャー?)
で、暗殺部隊カイゼルのメンバーはブリーチャーによって殺され、ブリーチャー率いるDEAの特殊部隊のメンバーの一人パイロ殺害に利用されたという事ですよね。
実は僕は最後の方までリジーとシュガーが現金を二人占めするために仲間を殺害していたのかと思っていたのですが、真相は違いましたし、結局全ての犯行はブリーチャーだったみたいですが、お金が必要だったり連れ戻しにくる仲間が鬱陶しかったりというのが動機かと思われますが、それって動機としては弱いですよね。
あれだけ慕ってくれている仲間をそんな理由で殺すとは思えませんし、きちんと話せば協力してくれたような気がするのですが(;^_^A
しかもパイロはまだしもネックなどは麻薬組織ガルザのせいに見せ掛けるために天井に磔ですからね(;・∀・)
と、まぁ散々書いてきましたが、でもそれなりに楽しめましたし、全体的には嫌いじゃないです(笑)
シャワちゃんも勿論格好良かったですが、この作品で一番インパクトがあったのはミレイユ・イーノス演じたリジーですよね!
本当にクスリやっている人みたいで素晴らしい演技でした。
そして、少し過剰なまでの残酷描写もリアリティがありましたし、西部劇風のラストも良かったですよね♪
まぁでも僕の希望としてですが、強奪したお金で武器を調達し仲間と共に麻薬組織を壊滅させるようなエンターテイメント性に富んだ作品を観てみたかったです。
アクション版『そして誰もいなくなった』(^-^)
特殊部隊のリーダーとしては少し年上過ぎる気もしました、少しだけね、悪気はありませんが(笑) 映画は面白かったです! やっぱり家族の仇をとりたいですよね・・・現地の警察から情報をもらう時、ものすごい量のお金でしたね(笑) あれじゃあ何でも話しちゃいます(笑)
シュワちゃんは葉巻がよく似合う
冒頭のビデオメッセージでは妻をカルテルの殺し屋に拷問された上に殺されたジョン。当然復讐の鬼となっているはずの男が沈黙を守り、部下たちを可愛がる。そして、その部下たちの中に真犯人がいることを知り、皆が疑心暗鬼に駆られてゆく。『そして誰もいなくなった』は原作というより原案なのだろう。
モンスター(ワーシントン)とリジー(ミレイユ・イーノス)が夫婦であったが、殺人犯はリジーと浮気相手シュガー(テレンス・ハワード)。終盤の銃撃戦、カーチェイスはかなり興奮した。そして殺人の動機が1000万ドルを誰かに盗まれたことだと絶命寸前に告白。その大金はジョンがメキシコに渡り、妻子を惨殺された復讐のために盗んだのだった(あっさり言うなよ)・・・ラストの復讐劇はシュワちゃんファン向けのオマケのような雰囲気だ。
そして皆愚かだった
アーノルド・シュワルツェネッガー主演のクライム・アクションだが、元ネタはアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』。
しかし、原型まるでナシ!
麻薬取締局の荒くれ者揃いの特殊部隊。
麻薬組織摘発の際、1000万ドルを盗むが、逆に何者かに盗まれてしまった。
やがて仲間が一人一人、何者かに殺されていく…。
この“仲間が一人一人、何者かに殺されていく”という所が『そして誰もいなくなった』的要素なのだろうけど、そんなの、アクション映画ではよくあるような…?
1000万ドルを盗んだ犯人は?
仲間を殺していく犯人は?
シュワ演じる隊長の悲しい過去…。
題材や設定は面白味あるのに、決定的なまでに話があまり面白くない。
話より、それ以外を重視している気がした。
銃撃戦などアクション・シーンは見応えあり。
凝った見せ方など、アクションのこだわりを感じる。
過剰なグロ描写は気になった。
何だか話やアクションよりグロ描写にこそ力を入れてるように感じた。それほどリアルにたっぷりと見せる必要あったのだろうか?
骨太なアクションにした方が良かった気がする。
仲間を殺していく犯人と1000万ドルを盗んだ犯人は、別。
殺しの犯人と真相は結局は金に目が眩んだ仲間割れ。
盗みの方は…、捻ったつもりが何となく途中で予想出来た。
登場人物誰もが、己の欲や復讐の為だけの愚か者。
監督のデヴィッド・エアーはアクションをメインに手腕を奮う職人だ。
でも今作は、わざわざ『そして誰もいなくなった』を下敷きにし、大物シュワを迎えてまで、何をしたかったのか…?
まだまだ現役バリバリのタフでありながら、年相応の枯れ具合も感じさせるシュワの役柄は悪くない。
今後こういう役を中心にやっていったらいいと思う。またマシーンをやるよりかは。
そして誰もいなくなった&180分を109分へ
アガサ・クリスティーの小説をモチーフに180分の長編を短く、ラストも撮り直したらしいですね。ちぐはぐなのは、そのせいかー、殺人の順番も入れ替わってちゃ、分かりずらすぎる。
犯人も、分かりずらくてしっくり来ない。
シュワルツェネッガー渋いね
視聴:1回目
推薦:シュワマニアのみ
感想:今回はがっつり血みどろシーン満載でした。前半のカメラワークとか良いところあってストーリーもどうなるかわくわくしてました。最後のシュワ無双は顕在で、盗んだ理由もやっぱりかいみたいな。渋々シュワを堪能できたけど、なんでそうなるの?なところがあって単純なアクションにすればよかったのにと思った。
サムワーシントンわかりませんでした(笑)
ハラハラ感はなし
概要を聞くと、エキサイティングな内容を想像するが、ドキドキ感が無いまま最後まで進む。
殺されていく仲間がまず全員チンピラみたいな、敵の雑魚キャラのようなのが問題の一つか。
それぞれのプロな部分が描けていれば良かったのに。
ストーリーとしても、ハラハラが無いのはなぜだろう。
敵をマフィアだとして、強いプロ対プロという構図だった方が見応えがあっただろうに。
また、お金を盗んだのは、仲間の誰かのはずなので、もっとはじめから仲間内で争い、殺し合いのようなものが起こっていれば、それはそれで楽しめたかもしれないが、最後になって、やっとそれが表に出ても遅いし、仲間を殺してた理由も単にムカついたからになっている。
拷問などしながら、お金を盗んだか聞き出して、お金を盗んだ犯人を追いつめていく側と、それにおびえる主人公という構図で進めていくのも手だったかと。
そう考えると、脚本がそもそもダメだし、リアルを狙おうとしている演出も失敗している。
一応ラストが気になるという店と役者の力でギリギリ最後まで観れた。
期待はずれ
仲間を殺した実行犯はあの女なんだろうね。あの黒人はなんにもしてないと思う。動機がしょうもないんよな。結局は勘違いだから、仲間みんな無駄死になんよな。シュワちゃんが組織に復讐するところがもうちょっと見たかった。
グロかった…
仲間の殺し方がグロすぎて、何度も目を伏せました……が、シュワちゃんはかっこよかったです♡
でも、裏切りを感じたとはいえ、仲間をあんなにグロい殺し方でやる必要があったのか……そこが残念でした。
汚れた金が死体を築く
『エンド・オブ・ウォッチ』で注目された
デヴィッド・エアー監督の最新作は、
アガサ・クリスティの『そして誰もいなく
なった』を原作にしたサスペンスアクションスリラー。
……いちおう公式情報らしいので書いたけど……
『そして誰もいなくなった』が原作って……え、どのへんが?(笑)
まあそんなのは往々にしてあることと割り切って見るべし。
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まずは今までよりぐっとダークな役のシュワちゃんを
皮切りに、以外と豪華なキャスト(O・ウィリアムズ、
S・ワーシントンなどなど )が今までのイメージとは
かなり異なる役を演っている所が面白い。
特にこんな鬱々した雰囲気のシュワちゃんは初めてかも。
どこまで信用して良いのか分からない危うさ満点。
あとミレーユ・イーノス。「名前は聞き覚えがあるけど
誰でしたっけ」と調べてみたら、『ワールドウォーZ』で
ブラピの良き奥様を演じてた方だったのね。
別人じゃん。どっちかと言ったらもうゾンビ寄りじゃん。
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アクションに関しても、比較的小規模な作品としては
かなり出来の良い部類に入るのではと思う。
仁王立ちで機関銃をバリバリ撃ちまくりながら
敵を一掃する往年のシュワちゃん映画とは異なり、
一瞬も気の抜けないピリピリした雰囲気が漂っている。
冒頭や中盤の突入シーンなどはチームプレーの面白さや
みなぎる緊迫感が伝わる良い出来だし、クライマックスの
カーチェイス&ガンファイトもなかなかだ。
あ、ただし残酷表現はかなりキツめなので、
血が苦手な方は要注意。なんか色々と飛び散ったりしますよ。
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サスペンスの引っ張り方も○。
列車でトレーラーごと破壊する豪快な殺害方法に始まり、
屈強な男たちが奇怪な死に方を遂げていく展開に
「いったい誰が? どうしてこんな残酷な方法を?」
と期待が高まる。
シュワちゃん演じる主人公ブリーチャーの凄惨な過去や
メキシコの犯罪組織を利用したミスリード(まあ真犯人
じゃないよねとは薄々感じつつ)など、
一筋縄ではいかない事件であることを匂わせる
要素も散りばめられ、犯人が判明する終盤までは
グイグイ引き込まれながら観ていた。
そう、犯人が判明する終盤までは――。
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真相が分かってからの終盤15分がどうにも残念な展開。
ええ~、これだけ引っ張ってそんな単純な筋書きだったの?と。
犯人につながる伏線らしい伏線も実は無かった訳で、
あんなの誰が犯人でも成り立つぢゃないのさ。
天井に磔!とかミステリアスな殺し方にした理由
とかも特に説明無いし……。
シュワちゃんが隠し持っていた1000万ドルの使い道も、
メキシコ警察に口を割らせる為の賄賂ってのはどうも……。
あんなに机の上にバシバシ札束積まなくても……。
いやまあ、武器調達とかパスポート偽造とか
他にも色々使ってたんだろうけどさ……。
期待が高まってただけにかなり拍子抜け。
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まあそれでも、急に別映画みたいになるラスト
に対してはそこまで否定的に思わなかった。
復讐を果たそうと必死になった結果、巻き込むつもりの
無かった仲間たちがバタバタと死んでいく。
最後のアクションも、クラシックでこじんまりとした
雰囲気も手伝い、リベンジの爽快感は薄い。
(おまけに主人公もあのまま死んじゃったんだろう)
数多のアクション映画で悪党に制裁を加えてきた
シュワちゃん自身を否定するような結末。
勘繰り過ぎかもしれないけど、この映画で作り手は
『復讐に綺麗なものなど無い』とでも言いたいのかねえ。
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という訳で、火サス並の強度しかないミステリ要素には
大いに不満があるものの、上映時間中はしっかり楽しめました。
まあまあの3.0判定で。
それにしても最近のシュワちゃん、昔の自分のキャラを
否定したり茶化したりするような役が多いっすねえ。
新作『ターミネーター:ジェニシス』でも
老シュワが若シュワを倒すシーンがあるみたいだし。
まあそれはそれでどんな映画になるか楽しみなんだけど。
<2014.11.07鑑賞>
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余談:
“火サス並の強度しかないサスペンス”という所で
最初はこんなレビュータイトルにしようかと本気で考えてました。
『特殊部隊長ブリーチャー 血けむり殺人事件
~砂漠に消えた1000万ドル! メキシコの
忌まわしい過去がもたらす死の連鎖は葉巻の香り~』
魔が差したんです。無駄に長いしすっげえつまらなさそう(笑)。
グロい傭兵チーム。
オールスター筋肉大感謝祭でシュワちゃんの出番が少ないな、
と思ったら、まぁこっちでこんなことして(爆)と思わせる作品。
もうすぐ公開の「フューリー」の監督作なので、直近で二本?
と、ある意味大宣伝になっちゃう作品。なんだけど、
良いか悪いかでいうのが難しい、後半まで釘付けになるけど。
麻薬捜査局特殊部隊がネコババし損ねた1000万ドルの行方と、
メンバーを標的とした連続猟奇殺人事件の犯人の解明。
大方の予測で麻薬カルテルの報復よね?と思うのが一般的な
ところなんだけど、果たして本当にそうなのか…?
謎が謎を呼ぶ(ハッキリいって全員が怪しい)、猟奇ミステリー。
ちょっと従来のシュワちゃんぽくない描かれ方がとても新鮮。
しかしグロいよこれ…。何回スクリーンから顔を背けたことか!
そこまで、肉片や腸を映す必要あんの?と思うほど甚だしい。
いかに猟奇的な殺され方をするか、カルテルの報復と思えば一理
あるが、となると過去に因縁を抱えるシュワとの関係は何なのか。
チームひとりひとりが何を考えているのか分からないうえに、
前半からどんどん殺されていってしまうので、…うーん?となる。
女刑事が捜査に絡んでシュワと協力体制になってからも結構長い。
どちらかというと大金の行方より、誰が仲間を殺しているか?の
謎がいちばん不可解なんだけど、これが後半で思わぬ結果になる。
さて。終盤。さぁーどうしたもんでしょうかね、この展開は。
ここまで引っ張って…それかよっ!!って思うか、
う~ん、ひと味違ってて面白いわね。って思うか、は
やはり観る人によるところで、私はオイオイ!ってなりました。
そりゃないわなー。と思うのがS・ワーシントン。
あの恰好もないわ(最初気付かなかった)と思うけど、あれもなー。
まぁ、とにかく変わった展開を見せる作品ではあります。
他に変わってるといえば、シュワの後ろ髪(刈り上げ)、かなり変!
(傭兵軍団が陽ならこちらは陰。ラストの駆け足纏めが大雑把ねぇ)
シュワちゃんの違う一面が見られます
「今度のシュワルツネッガーには裏がある」と言うコピーがありますが、確かに、裏がありました。シュワルツネッガーも67歳。本格的なアクションは辛くなってくる歳。アクションも少しありましたが、かつてのような、本格的なアクションでは無いですね。今回の役どころは、DEA特殊部隊の隊長なので、スーパーバイザー的ポジション。アクションの第一線から、こう言う方向に転換を図っているのでしょうか?
DEA特殊部隊に対しての猟奇殺人・・・と言う話ですが、こう言う内容だとDEAの協力はないですよね?エンドロールを見る限り、アトランタ市警とか、LA市警の協力は有ったみたいですけど、DEAの強力ななさ気だった。
いやぁ、でもなぁ。確かに、一癖も二癖もあるDEA特殊部隊隊員に対しての猟奇殺人ですが、結局のところ「何だかなぁ」と言う事件でもあります。もう少し捻りがあるのかと思いましが、意外に無かったですね。いきなりのっけから、ジョン達の犯罪があるし・・・。DEAって、麻薬を扱うので、他の連邦捜査機関よりも、薬物に対しての基準が厳格で、厳しいと聞いているんですが、これはね、DEAは協力できないよね。
それと、アトランタ市警の刑事キャロラインとジョンが、途中、いい感じになったのかと思ったんですが、外されました。でも、こちらはこれでアリ。って言うか、この方が良かったと思います。
R15+指定。まぁ、そうかな。って言うか、昔より、この手の血を見る映像って、かなりハッキリと映すようになってない?結構、際どいと思いました。だからこそのR15+指定なんでしょうけど。
シュワルツネッガーのアクション映画にしては、すっきり感がありません。すっきりするのは、消耗品軍団にお任せなんでしょうか?
本当に"誰もいなくなった"…。
思いっきりネタバレになってるし、若干推測も入っているので、もしこのレビューを見る方は自己責任でお願いします。
まず簡単にまとめると、想像以上に見応えあった。てっきりシュワちゃんはヒーロー側でトラウマ克服するかと思ったら、むしろ克服どころかますます歪んでいく。それどころかトラウマの原因が明らかになっても、安心どころか闇が増す。こんな謎めいた主人公をよくシュワちゃんは演じたなぁ…。最初馴染めないかなって思ったけど、終わったあとにはすっかり馴染んでたし、本当に新境地を開いてた。安心できないのよ、今回のシュワちゃん。
きしくも"ターミネーター経験者"のサム・ワーシントンは不憫だった。実は彼が裏切り者で、シュワちゃんと最後ドンパチかと思ったら、後述する"二人"と同じ本作唯一の"良心"だったなんて、"箱"の展開を思い出すとビックリだったし、可哀想でしょ!!仮にも『アバター』でブレイクした人にこんな展開、大丈夫なのって見てて思わず不安になってしまったほどですから(苦笑)
で、"良心"を担う他の二人がグラインダーとキャロラインなんだけど、前者のギャップには驚いた。存在感が最早犯罪者にしか見えないのに、仲間を静かに思っていたり、シュワちゃんには本音を打ち明けるところなんか、彼だけでも生きててほしかったって感情移入したほどだし。演じるジョー・マンガニエロって役者さん、初めて演技を見たんだけどこの人がいたから、只のアクション映画じゃなかったんだな。退場させるには惜しすぎるキャラだったから。あと後者のキャロラインだけど、最初に出てきた印象は高圧的な刑事だったけど、主人公のトラウマを知ってからは表情がどんどん面白くなってきた。刑事と女性の二面性とか、怖がった顔と冷徹な顔とか、結構何層もありそうな性格が重なってて飽きなかった。オリビア・ウィリアムズの演技も何一つ違和感なかったし、このキャラだけでも見る価値あるね。
他にも真犯人の正体とか、事件の全体像を想像するとかアクション映画にも関わらず、また見たくなる仕掛けが多い!監督のデヴィッド・エアー氏は『フェイク・シティ』が冴えなかったけど、今回は全然逆の面白さ!!カタルシスはあまりないけどね…。
ミステリー要素が残念
ゴア描写やDEAのチンピラぶりなど、きれいごとじゃない感じが素晴らしかったし、アクションもすごくよかった。特に冒頭の殴り込みと山小屋の銃撃戦がよかった。
ところが、一人ずつ隊員が殺されていくが犯人が分からない、というのと、1000万ドルを誰が盗ったのかの謎解き要素が非常にしょぼい。どっちも聞いてずっこけた。特に殺人犯は、隊員の女で「私の金を盗ったから」という理由で殺していたのだが、殺したところでお金が戻るわけではなくバカっぽすぎる。
これまでデビッド・エアー監督はシナリオで、リアリズムとエンターテイメント性を兼ね備えた素晴らしい作品を手掛けて来ていただけに残念だった。ご本人としても不本意ではないだろうか。プロデューサーがセンスのおかしい人だったのだろうか。
欲張りすぎ…?
試み自体は悪くなかったのだが、個人的には猟奇殺人の謎解きか主人公の復讐劇か、どちらかに絞り込んで作って欲しかった。純粋にサスペンスとアクションの両立という点でも、どちらも「イマイチ足りない」という印象が残ってしまった。
特殊部隊シュワちゃん!
まず最初にマイナスな部分からになってしまうが、サスペンスとアクションの要素が中途半端。
仲間割れや猟奇殺人といった「一体誰がこんなことを・・・?」といった部分がクライマックスに繋がってこないということ。
ネタバレありなので言ってしまうと、最後はシュワちゃんが金をふんだくろうとする裏切り者を始末し、「シュワちゃん」が金を1人で頂いてしまう。その使い道とは、かつて家族を殺した麻薬組織のメンバーへの復讐。
メキシコへ飛び、現地警察から情報をもらう為の「情報料」としてこの金を使用するのだ。その後の展開は是非劇場で観てもらいたいのだが、個人的にこの結末ならば「仲間割れ要素」は必要だったかな?というのが正直なところ。
私の理解が悪いのかもしれないが、裏切りの仲間と麻薬組織に共通点が無い為、無駄に話をややこしくしてしまっており観てる側は「?」が浮かんでしまうかもしれない。更に、裏切った仲間は何の為に金を独占しようとしたかったのか「動悸」らしき説明が無いので、これもまた「?」が浮かんでしまうし、そうこうしているうちに勝手に事故って死んじゃうし。
こんな変にまどろっこしさを味わうくらいなら、今までの王道にそって「特殊部隊VS麻薬組織」の真っ向勝負にさせるか、裏切り者要素を加えたいのならば、これまたお決まりになってしまうが「敵組織と繋がっていた」という設定の方が分かりやすいのではないか?
そして個人的に1番気になってしまったのは「音楽面」だ。
音楽は作品のそれぞれ場面を印象的にする要素を担う重要なものだと思っているのだが、この作品にはそれがない。
とくに終盤でのカーチェイス&銃撃戦は、せっかくシュワちゃんがカッコよく攻防戦を繰り広げているのに、音楽の存在が無い(かかっていたかもしれないが印象には残っていない)ので盛り上がりに欠けてしまう気がした。
あの場面なら、カーチェイスが始まった瞬間にロック調な曲でもかければ、どんなに熱い気持ちになれたことか。
(個人的にはMethods of mayhemの「Crash」なんかがピッタリな気がした)
なので、せっかく「特殊部隊」という設定にシュワちゃんを始めとした素晴らしいキャスティングがやや活かし切れていない印象もあるが、良い部分ももちろんある。
より現実的な戦闘スタイルを展開するシュワちゃん達の動きは観ててカッコよく思えた。
例えば、、「特殊部隊」という設定でのシュワちゃんは過去の作品と被ることのない。今までの作品だと、1人で敵のアジトへ乗り込み、一発でドアを蹴破り、真正面から銃を撃ちまくって、制圧完了!!
というイメージほとんど。
しかし今回は特殊部隊ということで、ドアは鍵部分を撃ち抜いてから突入→各隊員すぐに脅威がないかチェック「クリア!」の掛け声→移動中も周囲を警戒→次の部屋へ。など戦闘スタイルが全く異なる。
途中の銃撃戦では(シュワちゃんではないけど)FPS視点。つまり射撃する人間目線の映像が取り入れられたりとミリタリー要素が強く反映されているのではと感じるし、人間味あふれるキャラ設定は気に入っている。シュワちゃんのファンやミリタリー好きな人は是非観に行ってもらいたいと思う。
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