KANO 1931海の向こうの甲子園のレビュー・感想・評価
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いい話だとは思うが…
感動的という前評判ではあったが、まったく泣けなかった。CGがしょぼく時間が長すぎたのもあるが、泣きどころがはっきりしなかった脚本の問題ではないだろうか。ただいい話ではあるし、野球のシーンもちゃんとしていた。もったいない。
プレー自体も本物
キャスティングで演技より、まず野球が出来ることが条件だったというだけあって、プレーシーンは迫力満点でした。台湾との間でこういう歴史があった事も初めてし知りました。素晴らしい作品でした。ただ三時間の上映時間、もう少し編集出来たような気がしないでもない。
老若男女全ての人の心に残る映画です!
この映画は3時間もあるので、正直なところ眠らないで最後までちゃんと観られるか心配でしたが、取り越し苦労でした!
眠るどころか、ぐいぐい引き付けられ、泣いたり笑ったり息を飲んだり!!
最後には、お化粧もぐちゃぐちゃになる程です(笑)
近藤監督役の永瀬正敏さんは、きっと近藤監督はこんな方だったんだろうなぁと思える迫真の演技で生徒達を叱咤激励し、時には優しい眼差しで見つめる姿が目に焼き付いています。
そして、それに応えるかの様な、生徒達の体当たりの演技の一生懸命さと純粋さに感動します!
試合の場面は、結果は変えられないのに、のめり込んで一喜一憂するのです!
野球が解らない方でも、充分楽しめるので、家族や友達等大勢で観るのも良いですし、何度も観たくなる映画です♪
観る度に泣き所が増えて来ます!
感動の大波が襲ってはこなかった
以前、同じく日台の歴史的事実を下敷きにした「セデック・バレ」では★5つをつけた自分としては、この作品にも少なくとも★4つをつけて、なるべく多くの人に見てもらいたい、という気持ちはある。
しかし、作品は日本のことを好意的に描いていてはくれるなど好感を持てる部分は多々あるものの、登場人物それぞれの背景にある人生が見るものにしみてこない。
台湾人がむりくり話す日本語も当時の感じからすればヘタすぎるし、時代考証がどこまで正しいのか、とも思うなど、私の評価の低さにつながった。
もちろん、この素材をうまく料理すれば単純な感動作以上のものにできただろうが、それはおそらくスタッフ、キャストにとっては荷が重すぎたのだろう。
そもそも、日本市場を意識して制作した映画でもないだろうが、ここまで親日的だと少々、おしりがこそばゆい…。
逆に、もっと日本にとって、日本人が見て、辛口に刺激的にしてほしかったな。
これだけ、中韓が「反日」で凝り固まっている中、台湾まで反日攻撃してきたらたまったものではないが、私自身がそういう作品を見て、「そう、日本は悪かった、謝罪すべきだ」的な小児的左翼思想が染付いている部分があるから、そう思うのかな?
さて、この作品、都内ではなく千葉の巨大ショッピングモール内にある某館までわざわざ電車に乗って行った。そこの映画チェーンの優待券が使えたからである。都内では単館でのみの上映だからね。
それでもその館内、平日の初回上映ながら何十人もの客が…。それも高齢者を中心に集めていた。
野球好き、親台湾の人が多い証拠だろうか。
私の横に座っていた70歳過ぎと思しき男性も鼻水をすすっていたけれど、単純に「いい映画」なんだろう、きっと。
しかし、自分の心は打たなかった。
野球好き、現代史好きにはぜひおすすめはしたいが、その二つの事柄に関心が薄い人の心までをも掴める作品になっていない、と感じた。残念である。
尺も長く、無駄な描写、大げさな音楽も耳障り。
台湾映画ってホウ・シャオシェンみたいな冗漫なタッチが今でも好まれるのだろうか。
主人公の永瀬の芝居は悪くはないが、それら私の気に入らない点を覆い隠せるほどの熱演、名演でもなかった。ま、もともとうまい役者でもないけれど。
せめて、妻役をもうちょっと美人女優をもってこれなかったか。
坂井真紀、劣化がひどすぎて見ていて悲しくなったわ。
あと、本編とまったく関係ないが、東宝系でこのところ映画を見ると、邦画の予告編ばかりで閉口する。しかも、同じ役者が違う毛色の作品に結構近いタイミングで出ているのがわかってしまって、これも興を削ぐのだ。
本編に、脇役ながら日台友好の礎を築いた一人である八田与一役で出演していた大沢たかお。大沢主演の「風に立つライオン」の予告見て、そして本編で登場なんていうのも、なんだかなぁ…である。
このところの、日本映画、メジャーも独立系も10年以上前に比べると格段に本数が多いと聞く。
粗製乱造、何とかしてほしいね。
見る側も、何年も語れる内容のある作品なんて、年に1-2本でしょう。たとえ、年に100本見ていたとしても、だ。
最後は関係ない話になって、すまん。
沢山の日本の方に観て頂きたい作品
日本の映画も良いと思いますが、台湾映画を見たことのない方にぜひお勧めしたい作品です!
野球を知らなくても全く問題ないです
。
日本人として過去に台湾とどういった関係であったのかということを知る必要があると思っています。ですから、たくさんの方に見て頂きたいと感じています。
野球映画ではなく、野球を描いた映画である
野球映画を見るという気持ちで映画館に行ってはいけない。野球を見るという気持ちで映画館に行くべきである。
台湾が日本の統治下にあった1931年に台湾代表として甲子園に出場した嘉義農林学校(通称:嘉農)野球部を描いた本作。熱血監督の登場により弱小チームが力をつけ、団結していくその物語はスポ根映画のお約束であるが、この作品の野球の描き方が半端ない。
グランドに舞う砂埃、ベースを駆け抜けるスピード感、球がグランドに落ちる音。高校まで野球をやっていた身としてはその雰囲気に完全にノックアウトさせられた。とりわけ、永瀬正敏演じる近藤監督がピッチャーの生徒を指導するときの説明に、そうそう、そうだよ!と頷いてしまったほどである。
特筆すべきは試合のシーンの描き方である。試合状況はラジオ放送の実況によって説明され、プレイ中の台詞は必要最低限に留められている。観客も試合の行方を見守ることしかできず、野球映画ではなく、試合そのものを見ている気分にさせられてしまうのである。
生徒の人数も多く、人物描写が不十分な点もあるが、ひとりひとり個性がある。厳しい練習に耐えながらも素直な気持ちで野球に取り組む彼らの姿勢に好感が持てないはずがない。日本でありながら日本とは違った環境にあった当時の台湾。田舎町の弱小チームの活躍を見守る地元住民たちと共にいつしか嘉農を応援している自分がいた。
やっぱり長いです
3時間以上の映画。
長い映画はDVDで自宅で観るのは辛いので劇場で観ることにしています。
知らなかった歴史的事実は新鮮で、野球に詳しくない私でも楽しめる野球シーンに盛り上がりました。
しかし、厳しさがあまり伝わってこない・・・・。
皆楽しくやっているだけの様な印象を受けてしまいました。
あとは30分短くすれば冗長さも無くなって良かったのでは?
前半は眠かったです。
日本人の知られざる実話を再現
昨年台北の映画館で観ました。場内満員で大絶賛でしたので、先日日本での上映開始直後に再度観に行きました。
クライマックスシーンの甲子園で起こる選手や観客のありとあらゆる様子や出来事、スコアなど展開は、映画だからかなり脚色されてるものと思い込んでいましたが、実は当時の新聞記事や、映画制作前にはご健在だった当時の選手の方々のお話を伺って映画で再現した実話であり、甲子園球場もCGではなく、高雄市に建設した当時を似せた本物であるとのことです。そのため、外野の様子が空襲に遭う前の戦前の甲子園の様子になっています。
WBCの日本台湾戦が盛り上がったルーツとなる台湾野球界と日本野球界の繋がりを紹介した実話です。
烏山頭水庫の話しが映画に出ますが、日本人工夫と台湾人工夫と、八田與一技師の指導の元、共に建設した当時世界第2位の規模のダム工事です。これにより、水の乏しいこの地を灌漑し、農地を大穀倉地帯に大改造し、当時の台湾統治経済を黒字化させた話しです。
八田與一は大偉業を人種差別をしないで成し遂げたため、嘉義県や台南県の地元の人々は、末代までの恩人として、日本式の墓を建て台湾の人々によって命日には慰霊祭が行われており、八田路と名付けられた道路や再現された当時のダム建設村もあり、台湾の教科書に日本人の偉人としてこのダムの話しが紹介されています。
この映画を観て実話を知り気持ちよく涙できる作品だと思います。日本人ではなく台湾人の目で見て作られている映画です。監督さんに感謝。
台湾がとても身近に感じられた作品
日本の台湾統治時代について言葉でしか知らなかったので、多分に脚色されているとしても、当時の幸せそうな暮らしの様子を垣間見ることができて嬉しくなりました。
異民族が共に生きていくことは時に衝突や争いが起きるなど決して容易ではないと思います。しかし台湾と日本はそれを成し遂げていた。甲子園での活躍はそれを証明する史実です。野球に取り組む若者たちの美しさへの感動とともに、当時の台湾人と日本人の共に生きることへの努力に感動できる作品でした。
全編字幕が欲しい
台湾的日本語のテンポが速く聞き取れない事が(^^;
映画の音響も今一つ?
今から見る人は、初っぱなから聴覚に集中した方が良いかも。
オジサンになって来ると、いろいろ高音域とか聞きづらかったり、
早口について行くのも大変になってくる方もいるでしょうから、台湾映画なら?
全編字幕が欲しかった。
DVD化では全編字幕お願いしたいです。
粗削りな映画ですが充分面白かった。永瀬正敏って「息子」の頃から好きで
、贔屓目ですが~
台湾のヒロインの女性も良かった。
海外の映画ってアニメも含めて、展開が速く味気のなさ荒っぽく感じる。
行間を読むような、日本的情緒感が少ないのかな…
思わぬ拾い物をした
野球映画で泣かされるとは思わなかった。
台湾映画は高水準だなあ。キャラが粒立っているのがいい。
監督はスパルタだけど、暴力は絶対振るわないし、奧さんとの将棋場面で頭がいい事を示し、頭脳派である事を示している。
なんとも甘酸っぱい。
野球の泥臭さ、厳しさや楽しさ、台湾の風土なんかもよく伝わりました。ほろ苦い恋愛パートは少しあっさりし過ぎだったかな。女の子は可愛いかったです。
台湾・嘉義農林の準優勝、台湾整備に尽力した偉人などは知っていました。そういった点でもいろいろとディテールも見どころ盛りだくさんでした。
ただのドキュメンタリーではなく映画として楽しめた。
上映館が比較的少なく、少し遠出をして観に行ったけど、それだけの質はありました。
劇中の選手は自分の祖父たちと同じ年代になる。思いを馳せる
良い映画でした
昔の人の野球感と言うか考え方は良く分からなかったですが台湾のチームが頑張ってたのは良かったです。もう少し過程を絞っても良かったかな?って感じましたが…。いろいろな思いを秘めながら野球やってるって事なんですね。
全ての野球に携わる人は・・観なアカンね!
悔しいですが、コレはやられた・・・何してる日本映画界って感じです。
この10ヶ月、甲子園にあるうちの店には、台湾からの観光客が激増!
その皆さんが、口してたのはKANO、KANOミテ コウシエン キマシタ。って言われてたので、気になってた作品でした。
そして『甲子園魂〜絆』のボールが売れる理由もわかったような気がします。
当時の台湾と日本の関係すら詳しく知らずに観ましたが、その辺の状況も組み込まれてながら話が進むので、上演時間は長めです。
邦画ならカットかも!?ってダムのくだりにも組み込まれる理由があるんでしょうね。
演技より野球力重視で選ばれた出演者の上手とは言えない素の体当たり演技が、逆に良かったです。永瀬・坂井・大沢さんや他の日本の俳優さんが、グッと空気を詰めるので、野球好きで映画好きとしては、かなり引き込まれましたよ。
昨年の夏の建大高崎の機動破壊野球を84年前に体現してるチームがあったのに!(◎_◎;)
実際には今では、露骨に描写出来ない事も多かったとは思いますが、その部分をスルーしてうまく演出映像化されてたように思います。
ただ84年前にしては、選手のスタイルが良すぎて、昭和人の永瀬さんだけがタイムスリップしてきたみたいでした^^;
ここ2ヶ月で、野球を題材とした作品が2つありましたが、それとは比べる次元が違う作品〜野球に携わる人は、コレは観ないとアカンね〜☆4.8
娯楽という感動に、日本人のDNAを刺激する感動が加わった不思議な映画
台湾で空前の大ヒットを遂げた映画との前ふれこみ。
日本テレビ系朝の情報番組「スッキリ!!」の映画紹介コーナーで、オネエ系映画解説者「よしひろ・まさみち」さんが熱く紹介していたし、最近台湾旅行にも行ったので、懐かしさ半分で観に行ってきました。
KANOは台湾で作られた映画で、出演者のほとんどが台湾人。
日本が作った台湾えいがではありません。
なのに、驚いたことに映画のほとんどは日本語。
出演者のみなさんは台湾なまりの日本語で喋っています。
はっきりって、聞き取り辛いです(笑)
「でもこれって、ある意味日本統治時代の台湾さながらなのでは?」と、タイムスリップ感を味わいつつ、徐々に慣れて映画の世界に。
少々脱線しますが、訪日外国人観光客の中で観光客数(2014年末の調べ)の1位は台湾だそうです。
またご存じのとおり、東日本大震災の義援金1位も台湾。
太平洋戦争を敗戦した日本の、国際社会復帰後1番に国交を回復したのも台湾です。
2013年にこのような映画を作ってヒットする親日国台湾。
日本への強い思いは現在でも筋金入りだなあー、と感じ入ります。
そんな台湾が寄せる日本への思いが満ちているKANO。
実話に基づく映画は多々ありますが、これほど愛に満ちた感動のメッセージを映画から受け取ったことがありません。
「台湾にダムができる!利水で農業が、国がこれから豊かになる!」そんな明るい希望に満ちていた昔の台湾と本国日本の輝きが山ほど詰まった奇跡の野球の物語です。
(ネタバレ防止にて、詳細は書きませぬ)
日本本土の高校野球に台湾の弱小チーム嘉義農林高校が挑んで勝ち進む感動の実話。
娯楽としての映画を超えた、日本人のDNAを揺さぶる強烈な感動をもたらす映画です。
打ち抜かれます。はっきり言って。
おすすめです!
時間を感じさせない、野球を超えた野球映画。
KANOを見てきました。台湾からの帰途飛行機の中で見たのですが、3時間の映画で途中で終わってしまったのです。1月24日日本公開が始まるというので楽しみにしていました。映画館に行って映画を見るのも久しぶりでしたが、3時間、時間をまったく忘れました。いい映画です。土浦のサンシャインというところで見たのですが日曜日午後にもかかわらず観客は10数人と寂しかったのが残念です。多くの人に見てほしい映画です。
その中で背景に関する知識がないと理解できないのが八田與一氏(演じたのは大沢たかお氏)の登場する場面なのかなと思いました。八田氏の功績の部分が、台湾の人たちには理解できて、日本人には理解できないというのが興味深いとともに、いかに台湾の人々にとって氏の功績が大きなものであるか、(あるいはそれを伝えていかなければならない功績と考えているか)を理解できたように思います。
映画が終わってトイレで若いお父さんが八田氏のことを息子にレクチャーしているのがうれしかったです。
(八田與一氏は当時東洋一の水利事業、烏山頭ダムの建設を指揮した技術者。ダムの水は、乾季と雨季があり不毛の地とされていた台南地方を豊かな大穀倉地帯に変えた。香川県ほどの土地が灌漑され、その水は3日かかって海に到達したという。)
演出過剰に感じるところもありますが、楽しめました。
日本統治下の1931年、第17回全国中等学校優勝野球大会(現:全国高等学校野球選手権大会“夏の甲子園”)に台湾代表として初出場し、準優勝を飾った嘉義農林学校(嘉農)野球部の実話を描いた映画。
当時の時代背景の下、台湾映画であるにもかかわらず、セリフの殆どが日本語で描かれている。そういう意味では、台湾で制作した映画であるのにもかかわらず、台湾で上映するに際しては字幕が付いたということですよね?
史実との関わりについては、Wikipediaを参照してもらうとして、映画の事を。80年以上も前の事を描いた作品なので、撮影には苦労したと思われ、結構CGが多用されています。そのCGが、ちょっと微妙かな。日本映画でも、三丁目の夕日シリーズなどは、CGを多用して撮影されていますが、それと比較すると、ハッキリとCGを使用していると言う事がわかり、一弾落ちる感じ。ひところの昔に比べれば、全然素晴らしいCGなんですが、三丁目の夕日のCGを目にしていると、ちょっと非自然さが気になってしまいました。
あと、甲子園大会のシーン。あれは台湾の野球場でしょうか。外野のフェンス(?)がブロックに見えましたが、安全なんでしょうか?せっかくなので、甲子園で撮影すればよかったのに・・・と思いましたが、ワガママですかね?台湾での撮影も、冬に行われたようなので、甲子園は使えたと思います。ちょっともったいないですねぇ。
いきなり苦言を呈してしまいましたが、ここからは良い点。監督の「演技は(短期間で)教えられるが、野球は教えられない」と言う考えで、出演者は全て野球経験者になっています。主演の曹佑寧などは、U21野球ワールドカップに出場するほどの実力の持ち主らしいですね。
それと、甲子園大会とは直接関係のないと思われる嘉南大圳の事も描かれていますが、これは、嘉義の人たちにとっては、嘉農の活躍とともに大事な出来事なのかな。あるいは、嘉義と言えば嘉南大圳なのかもしれないですね。そうでなければ、ここまで描かないでしょうからね。
いろいろと調べてみると、この時に甲子園大会に出場した人たちは、その後も、野球に関わった人が多いようですね。ここで野球の面白さを知ったということでしょうか。
台湾で大ヒットした理由が判る気がします。3時間を超える長い作品ですが、楽しめました。
大好きな台湾映画。実話に驚く!
2014年3月に大阪アジアン映画祭のオープニングで見ました。はじめは3時間と聞いて、げっ!っと思いましたが、あっという間でした!いろんな意味でまっすぐな映画。台湾と日本が共有する歴史をもっと知りたい方は本作のプロデューサーが監督のセデック・バレもどうぞ。原住民と漢族とのハーフのビビアンも出てます。映画祭に来ていたナインたちは爽やかでしたよ~(笑) 台湾の方々が親日でいてくれるのに感謝。
駆け抜けてく台湾球児の砂煙と南風
始まってすぐの麦畑の道の自転車の二人乗りからうっすら涙が。
決してハイクオリティとかの映画ではないのだけれど、映画全体に国の青春の匂いが充満していて、そこが泣ける。泣かされる。
全力疾走で走る姿、土煙り、南の湿った風、台風、とくに幾度となく横切る南の風、そんな台湾の風土に国を越えて混じり合う精神、その高揚感。
シナリオや細部に?となる箇所はあるけれど、この3時間を駆け抜けてく勢いというか、精神性みたいなものが気持ちよくて、まあ、特にクライマックスの試合のゲームが終わっても前の走者を追い抜いても駆け抜けていく彼の姿は隠しやうもないくらいの涙が出てきた。
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