オートマタのレビュー・感想・評価
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面白かった。が、DVDでも良かったかも。
面白かったです。
人工AIとかアンドロイド、人造人間、進化ものはもう出尽くしちゃったのかな?とか思っても、どうしても見てしまうのは、人間はなぜ生まれ、この先どうなるのか?みたいな事の答えを知りたい!とかからなのでしょうか?あまり本を読まない自分なので、映画でそんな風なテーマのを見ちゃいます。
この映画は、多分時間の関係とか、物語を進行するために、あまり語られてない部分とか、ご都合主義みたいのが多くて、えーー!となる事があります。が、気にはなりますが、他にも色々、おーそれが伝えたかったのか?とか、例えば主人公ジャックの嫁さんが言うセリフが全体を通して頭に引っかかったり、上司の言葉だったり、色々ムムッと現実と照らし合わしてみたくなる気になるワードや、後、雰囲気も良いです。前半ブレードランナー、後半ちょっと第九地区みたいな感じやったり(笑)
映画の日とかに、時間があったらフラっと見に行ってみたりすると、ちょっと良い感じの映画かなー?
と思いました!
序盤の期待と、ラストの物足りなさ。
地球環境が劇的に変化して、もう人間は生きていけない。その世界では、ロボットが活躍している。ロボットには暴走しないようなプログラムが組まれている。・・・そんな、もう陳腐化してしまったこの設定でありながら、序盤は、期待させるいい雰囲気を醸していたのだが、結局、なにか物足りない。何かが違う。
人間のかわりが、生命体ではないロボットっていうのが受け入れられないのか?
ロボットに感情が芽生えるのだろうと思ってたら、そうじゃなかったからか?
警察が汚職にまみれてるからだろうか?
放射能に汚染されている地域に赤ん坊を連れていかれてしまいながら、その危険性に無頓着に見えるからだろうか?
最後はお決まりの家族愛でシャンシャン、じゃねえだろ!とツッコんでしまったからだろうか?
なんか、違うんだよなあ。
ようするに、あんな世界じゃ生きたいって思えないからだろうな。
お話的には面白い
人間の理解を超える知識を持つロボット。
そう遠くない未来に実現するのかも。
荒廃した世界で会社を守るというノリが良く分からなかったが、
ロボットが自立的に考え、動く様は面白かった。
クライマックスへ至る過程とラストはいまいち盛り上がりに欠けるかと。
仮面
テクノロジーはあるが荒廃しきった世界で、奇妙な3D映像が街中に投影されたりと不思議な世界観でした。
オートマタのプロトコルの真実は面白かったですね。
改造を始めたオートマタは停止されたはずの最初の一体だったのかな?
ちょっとそこが謎でしたが、このオートマタとジャックが乾いた大河の前で人間やオートマタという種について語り合ってる姿は感慨深いものがありました。
「人は殺し合えるんですね」と言うクリオの言葉を聞いた時、戦争やテロが起きている現実を思い出し、人間という種の存在が問われている感じがしました。
見た目はメカメカしくも話す言葉や行動が人間ぽくて、この物語の世界では結果何も残ってないと思うんですが観ている私は色々考えさせられる映画でした。
じんわりと染みる良作
他の方も仰っていますが、派手さやどんぱちなんてほぼ無い映画です。
しかし、灰色な世界の中どうしようも無い状況で足掻く一人の物語としてとても完成されたものであったと感じました。
何より観終わったあとの虚無感に似た、でも残ったものは確かにあったのだと感じられる、見る価値のある映画だったと思います。
時間の無駄だと思うような駄作では決して無いので、興味の湧いた方はぜひ観てみて下さい。
バンデラス、物足りず。
普通にいい役者してるバンデラスだと物足りない!ボコスカしないのか、と。
SFとしては近未来ディストピアでロボットが不可解な行動を始めるという話は新鮮味はない。
ラストまで坦々と進んでこの結末か、と思ってしまった。
期待しすぎたのかなぁ。
まあまあだった
本格的なSF世界を表現していたのに、クライマックスはなぜかヤクザに追われる展開でがっかりした。SF的に見せ場を作ることはできなかったのだろうか。残念だ。
赤ちゃんを放射能で汚染された地域に連れ出すのは、本当にやめてほしかった。なんてことするんだ。
予想外な真面目な展開。
人工知能が反乱起こす、っていういつものパターンかと思いきや…。
アクションドンパチな派手なSFを期待したら超肩透かし…。真面目な作品でした。
人間とロボットの共存。ブレードランナーには届かないけどなかなかな未来感な世界。ロボット達も意外に地味でリアル感があります。
最後に登場するロボットの意味とか意味がはっきりしない人間関係や崖の向こうの世界観とか、いまいち消化不良のお話はあるけれど、全体的には楽しめました。
じわる傑作
「ブレードランナー」的背景と「逃亡者」的要素と西部劇的要素をもちつつも、
オートマタはブレードランナーのレプリカントほどの驚異的身体能力は持っていないし、
ハリウッド型SFアクション映画ではない。
もっと地味で、じわりと苦しく切なく、
それでいて一種独特の希望を見出すドラマ。
ロボットたちの微妙な「演技」が絶妙で、
思わず「感情移入」
人によっては、退屈するかもしれない。
試しにRotten Tomatoesを見てみたら、案の定低い評価だった(笑)
けれどワタクシは、傑作だと思うのであります。
人の行く末を見るような
価値観の違う”人”とは戦争になるというアメリカ/ハリウッド的発想とは違う映画でした。
もっともこの後、最善の選択としてアホな人類を駆除するかもしれないけど。
人間の理解できる範囲でAIをコントロールすることはできるんでしょうか。
字幕では汚染としか出ないけどなんで放射能汚染と表示しないんでしょうね。
ロボットを描きつつも人間を描いたSF秀作
2044年、地球は太陽風の変化により放射線にさらされ、砂漠化が進行した。
結果として、大半の人口を喪い、生存すら危うくなった。
そのため、開発されたのが人工知能搭載の人型ロボット・オートマタであった。
オートマタには、ふたつの不可変の制御(プロトコル)が組み入れられており、1つは「生命体に危害を加えてはならない」、もうひとつは「自らを修理・改造をしてはならない」というものであった。
しかし、あるとき、自己を修復しているオートマタが発見され・・・というハナシ。
なかなか興味深い内容。
『ブレードランナー』ではレプリカントと呼ばれる、人造物にも生命及び心があるのか、がテーマだった。
この映画では、オートマタにも生命はあり、そして人類の次に来るべき存在である、と述べられる。
おおぉ、これを恐ろしいと感じるか、必然と感じるかは、ひとそれぞれであろう。
だが、映画の語り口は上手く、この映画のような世界においては、必然と感じざるを得ない。
そもそも、人類も含めて「生物」とは何ぞや。
むかし習ったことを思い出すと、
(1)自己と外界とを明確に区別していること
(2)エネルギー変換を行って活動していること
(3)複製・分裂・生殖などにより自己(もしくは自己と同じようなもの)を増殖させることができること
の3つだった。
ロボットは(1)(2)の条件は満たしており、(3)を持たないようオートマタには2番目のプロトコルが組み入れられているというわけだ。
自己を修理・修復することができる→自己と同じようなものを作り出せる、ことになるからだ。
映画は、この2番目のプロトコルが消えた(または消した)のはなぜか、消したとするなら誰が・・・というところをサスペンスの中心にしてスリリングに描いていく。
結論は書かないが、「進化」の過程を考えれば、納得できる落としどころだと感心した。
そして、映画では多くを語られないが、1番目のプロトコルの存在も重要だ。
2番目のプロトコルを消した黒幕と誤解され、追われる身となったジャック(アントニオ・バンデラス)が、追ってからの窮地を逃れるために、相手を殺害する。
その直後、オートマタから彼に投げられる言葉が印象的。
「人間が、互いに殺し合うことができるなんて、知りませんでした」
そう、1番目のプロトコル「生命体に危害を加えてはならない」があるから、オートマタは相手を殺す・破壊するという概念がない。
この映画で、オートマタに心があるのかどうか、を問題にしないのは、この第1のプロトコルがあるからに他ならない。
「自己以外の生命体のことを推し量って危害を加えない」ことこそ、「心」のもっとも基本的な部分であるから。
この映画の面白さは、実は、ここにあるのではありますまいか。
人間がオートマタに組み入れた二つのプロトコル。
ひとつは、人間を超える生命体にならないよう規制する第2のプロトコル。
もうひとつが、一見、人間を守るためのように見えて、その実、オートマタが人間らしさを持つための第1のプロトコル。
ラスト、人間と訣別して独自の道を歩もうとするオートマタが言う。
「人間の善いところは引き継ぎます」と。
オートマタというロボットを描きつつも、人間を描いたSF映画の秀作といえましょう。
創造するロボット
ロボットと人間が共存する終末世界でロボットを改造・修理しないことというプロトコルが取り除かれたロボットが現れ、人知を超えた成長と創造を始める話。
ロボットと人間の違いは理解しているけれど生きるという概念を持つ悲しいストーリー。
話は嫌いじゃないけれど、これと言って変化も盛り上がりもなく坦々としていて何もかもがもの足りなかった。
意外と面白いかも
語り尽くされている感のある、近未来荒廃もの、ロボット反乱のも。ただ、ロボットも洗練されていないし、近未来もほとんど進化していないという設定がリアリティーを持たせていたように思う。絵はどこかで見たことがあると思うのだけれど、なんだかいい。単に個人的に好きかもというだけなんだけれど─。
人間が語るセリフはチンプンカンプン。逆にロボットのセリフは妙に説得力があって、なんか笑えた。ロボットの所作の方に心が動かされたし。
派手さ無し
なんだろう、日本の広告の打ち方が悪いのか、僕が間違って捉えていたのか…
予想と全く違いました。
もっと人間対オートマタのバトルや諍いなどが見られると思ったのですが…
ある意味いままで のこういったテーマの作品の中ではリアルなのでしょうか。
何か起きそうで何もない。
静かに進んでいく。
見所もいうほど無い。
作品の中にあるテーマを読みとれなかったかもしれないですが、もっと表にわかりやすく出してもいいんじゃないかな。
ちょっとがっかりでした。
人類の99.7%が死滅した未来。人類はピルグリムと呼ばれるロボット...
人類の99.7%が死滅した未来。人類はピルグリムと呼ばれるロボット達に地球再興の願いを託すが失われた自然は取り戻せず、悲嘆の中ピルグリムと共生している。ピルグリム達は、”あらゆる生命に危害を加えてはならない”、”自身または多種を改造してはならない”という2つのプロトコルを遵守するように作られているが、ある日自らを修理するピルグリムを発見した警官はその場で発砲し破壊してしまう。ピルグリム関連クレーム専門の保険調査員ジャックは捜査を開始、事件の背後にプロトコルを解除する技術者《時計屋》の存在を確信するが・・・。
スペイン/ブルガリア合作、製作・主演がアントニオ・バンデラスという変わり種の低予算SFサスペンスで、ロボット工学3原則にヒントを得たと思しきプロトコルを巡り、人間とロボットの境界を問う問答の果てに大いなる絶望と微かな希望が交錯するなかなかの佳作。少々強引で舌足らずなるも、退廃的な巨大ホログラムのプロパガンダがゆらゆら躍る薄汚れた未来世界のビジュアルの中で展開するドラマに通底するセンスオブワンダーは深い余韻を残します。
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