劇場公開日 2016年3月5日

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「印象は、強い。カルトだね」オートマタ CBさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0印象は、強い。カルトだね

2017年2月16日
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鑑賞方法:映画館

ムードのある映画だったなあ。
SF、ロボットと人間からロボットへ、ロボット3原則(ここでは2原則の2つめだが)、

第2原則(自らを修理改造してはならない)が外れただけで、信じられない速度で進歩すること、人間が理解できない領域に達すること、自分たちと同じものを作ろうとする、つまり子供を作ろうとすること、改造してはならないというプロトコルを作ったのはそもそもロボットなので人間にはわからないことなど、おおと思わされる設定、仮説が多いところは正統派SFな感じ。

監督が撮りたいのは、心の交流なのだろうが、街に帰れない主人公にも逃げるロボットにも自分は感情移入できなかったので、中途半端な位置から眺める形となり、ムード溢れる映画と感じた次第。

ロボットが自分たちで子供を作ったら、自分たちと同じ人間型ではなく、最も生き延びる可能性が高い形なのか、今後共に暮らしていく生物の形なのか、いずれにしろゴキブリ型だったというのも、科学的というか、絵的なことよりも科学っぽいことを重視しているのだろう。これがまた奇妙な感じを強めていた。

人類は種として終焉を迎え、ロボット達にも未来に希望があるわけではないので、テーマは新たな時代の開始なのだけれど、なんとも世紀末的な映画となりました。

印象は、強い。カルトだね。

CB