マダム・イン・ニューヨークのレビュー・感想・評価
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楽しい作品なんかじゃない
決してこの作品を悪く言っているわけじゃありません。見知らぬ土地でそこの言葉を学びつつ、その地に馴染みつつも決して染まらない主人公、かっこいいです。
ただし、これがハリウッドではなくボリウッドでつくられているのには理由があります。ハリウッドではいまさら「こんな話」は映画にする価値がないからです。
女性の自立なんてものは、(そうでない現実ももちろんありつつ)アメリカではすでに当たり前のこもです。これが作品としてヒットしたのは、裏を返せばそれほどインドではいまだに女性蔑視が続いているからじゃないのでしょうか。そう考えたら、全然楽しい話ではないと思います。
【インドの主婦がNYで一念発起し、一人の人間として自信を取り戻していく様を優しい視線で描く。ある慧眼の持ち主が作品に惚れ込み脱サラして個人で買い付けたお陰で日本で観れた作品でもある。】
インドの専業主婦シャシ(シュリデヴィ:ボリウッド映画界の大スター だとは、鑑賞当時全く知らず・・)は料理上手だが、家族の中で自分だけ英語が出来ないのが悩み。
そんな彼女が、NYで生活する姉マヌから姪の結婚式の手伝いをするために、家族より一足早くNYへ行くが・・。
一念発起し、英語が苦手というコンプレックスを克服すべく、家族に内緒で英語学校に通い始める・・。
一人の女性が異国で、英語学校に通う多国籍の生徒たちの協力の下、誇りと自信を取り戻していく姿を描いた素晴らしきヒューマンドラマの傑作。
シャシが姪の結婚式で”英語で”行った素晴らしいスピーチ内容と、一生懸命話す姿は、涙を堪えるのが難しい・・。
<この作品が日本で観れたのはある慧眼のある方が、自らこの映画の日本での上映権利を買取った事が発端と伺った記憶がある。その方に感謝である。>
<2014年10月18日 劇場にてセカンド上映で鑑賞>
海外へ憧れる女性は必須の映画
あるある(笑)
同僚に
「ニューヨークでさ・・」と話しかけたら「またホラ話かよ!」と言われて、
他の同僚に「ニューヨークでね・・」と話したら「私もアムステルダムで荷物を盗まれてー!」との返し。打てば響くってこのこと。
お話のスタート時点で会話は頓挫したり、盛り上がったりしますよね。
これは映画も同じなのです。
「マダム・イン・ニューヨーク」
ニューヨークを旅したことのある人や、短期留学経験者には「あるある感」満載ですねー♪
特に1人旅の経験者には超オススメです。
孤独とか、心細さとか、
そんなニューヨークでの冒険を、妻シャシの新境地への出発とシンクロさせてるから面白い。
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映画制作って、
2時間の尺でどこまで盛るかより、どこまではしょれるか、が最大の課題だと思うんです。
だから編集さんが無情にフィルムにハサミを入れるわけね。
全部監督の好きに撮らせれば世界中の映画が「旅芸人の記録」になっちゃうし。
つまり、その映画の導入部は賭け。物語の世界にすんなり入っていけるか、あるいは頓挫して終わりか。
こちら側の既知·共通体験のベースと、未体験の世界への冒険のさじ加減が映画の尺を決め、かつ作品×観客の相性を生むのでしょう。
この映画は
"家庭人"に押し込められている妻たちには《ニューヨーク初体験》への 良いそそのかしになると思うな~
旅に出よう!
安売りチケットでNYへ。
地図片手にティファニーを冷やかして、エンパイヤ・ステート・ビルに登り、セントラルパークまで散歩してホットドッグを食べる。
それだけであなたもマダム・イン・ニューヨーク。
旅から戻ってこの映画を見ればそれだけであなたも更にマダム・イン・ニューヨーク。
シュリデヴィさんが美しすぎる
人としての尊厳を高らかに歌い上げたくなる
よかったね
誰が見てもスッキリする映画
勇気と自信をもらえる物語
インドの中産階級(上流階級に思えるけど)の母親である女性が、家族で自分だけが英語を話せず、なんの取り柄もない者として扱われていることに引け目を感じ、それを克服しようとする話。
家族は自分を矮小にさせたり、引け目を感じさせたり、劣っていると判断したりしないものだ…
自分で自分を決めつけずに、変わっていくこと。また、自分次第で状況打破できること。
最後のスピーチは家族と自分に向けたもの。とても勇気をもらえる物語だった。
主人公と家族のあり方を見ていると、差別意識やカテゴリー化された見方が家族間で身体化されており、自分が相手をどう扱っているのか、問題意識を抱くレベルに到底達していなかった。主人公が苦手な英語を克服することで初めてそれに気付かせ、尊厳を取り戻した。
主人公は克服できたが、努力では克服できない差違も世の中には沢山ある。自分が無意識に誰かを差別している可能性があることを、指摘されずとも自分で気づかなければならない。
過去の自分の言動を反省した
劇場で初めてインド映画鑑賞
全くボリウッド映画について無知な私が初めて劇場で観ました。主演女優はインド映画史上燦然と輝くNo.1女優だそうです。その方が15年ぶりに結婚引退から復帰した作品とのこと。
確かに、私より年上と思えないほどの美貌と若々しさに驚くとともに惹かれてしまいました。
主人公シャシはお菓子作りが得意な専業主婦で夫や子供のために尽くしているのに、英語が苦手ということで家族に笑われていてそこにコンプレックスを抱いている。
そんな彼女が姪の結婚式出席のため単身ニューヨークへ。
不安な彼女を最初に助けてくれた飛行機での隣席の男性とのやりとりやカフェでの辛い体験とそのあとの展開は前半の見せ場だと思います。
ラストシーンはこういう展開なのだろうと思っていてもジーンときました。
素敵な映画でした。
頑張りたい時にオススメ
やる気でるー!
もっと単純なハッピーエンディングストーリーかと思っていたら、案外普遍的なテーマで思いがけずグッときました。
英語の勉強はめちゃくちゃ前向きになる!
海外生活経験者にはあるあるの苦笑いしちゃうシーンもちらほら。
でもそれだけじゃなく、この作品には誰にでも当てはまるメッセージが散りばめられてたと思う。
敬意を払う、自分の常識で他人を決めつけない...
当たり前のようでいて、なかなか。
人間関係における大切な事、親しき中にも礼儀ありという事をしみじみ考えさせてくれるお話でした。
そしてマダムの美人さ半端じゃない!
正にインド美人!!
脇を固める俳優陣も良かった〜。
理解があり大人より大人な姪に恐れ入りました。
あんな人が1人いてくれたら人生は救われるなー!
前向きになるいい映画でした!!
マダムきれい
思いやり
ハッとさせられたり、同情したり、そうそう、とうなずいたり、マダムとともに、異国の地で、人との繋がりを、考えさせられた。
まず、家族について。どんなに尊厳が傷つけられたとしても、家族だから持てる愛情。これはきれいな話と理解できても、私にはできない、けど、ハッとさせられる。自分の我が儘さと、自由を履き違えた今の生活を改めて振り替える。
そして、恋と自分。自分を好きになれないときに、自分を取り囲むすべてを嫌いになってしまい、新しい生活を求めていく。まさに私の人生そのもの。いつまでも自分を愛せないでいては、人生に、申し訳ない。恋はいらない、自信を取り戻す助けになってくれてありがとう。なんと言う素敵な思考。コメディとは思えないほど、深い反省を、促してくれた。
そして、この映画の素晴らしいところは、マダム役の女優さん。後で見たら、このかたは、ボリウッドの大スターで、しばらく家庭に入って芸能活動はしていなかったとか。綺麗なだけじゃない、何かがにおいたつ素晴らしい演技だった。
インドというより、香港かなにかの青春映画みたいな爽やかな甘酸っぱさが感じられる、大人の青春映画だった。
でもしばらくして冷静になると、マダムの夫への愛情はどこにあったのか?インドも日本も封建的な社会であることで、女性は我慢する事ご美徳という固定観念に縛られているのでは?そこからしか幸せを見いだしてはいけない、またそうすることで四方丸く収まると、諦めの幸せのような気もしてくる。ただ、果たして奔放な恋愛や、生活にも幸せがあるとも考えられず、なかなか難しい問題。
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