「【注意】すみません!私の鬱憤がちょいちょい爆発してますがお許しください。」マダム・イン・ニューヨーク さぽしゃさんの映画レビュー(感想・評価)
【注意】すみません!私の鬱憤がちょいちょい爆発してますがお許しください。
男性が料理すればアートで、
女性が料理するのは家事で義務でしょ?
英語が苦手なインド人主婦 シャシ(シュリ・デヴィ)は、家庭でも夫や娘にその事を揶揄されて笑われていた。姪の結婚式でニューヨークを訪れたシャシは、英語が話せないことで嫌な経験をし、4週間で英語が話せるという学校へ入学することを決める。そして、学校の仲間達と英語を学ぶことを通して、女性としての自信を取り戻していく。
主役のシャシがもの凄く可愛い。濡れた大きな瞳で、前向きで元気でありながら、儚くセクシー!最強過ぎます!もう、お嫁さんにしたい!市毛良枝(古)なんか足元にも及びません。
夫に「会議中に電話してくるなんて」と咎められると、大きな目を見開いて首を傾げ「私の話は重要じゃないの?」って聞くんです。重要な話は、英語でしなくちゃいけなかった?
やばい!可愛い!お嫁さんにしたい!
こんなに可愛くて、マイケル・ジャクソンのダンスの真似とかしちゃう。でもこのダメ夫は、こんな可愛いシャシの話を聞かず、「僕達に会話は必要ないだろ?」とか言って、エッチだけはしたがるんです。
ばーか!ばーか!ばーか!
シャシのアイデンティティの唯一の拠り所は、料理です。インドの伝統的なお菓子「ラドゥ」を作るのが、誰よりも上手い。夫に「うちの妻は、ラドゥを作る為に生まれて来たんです」と言わせる程に。この夫のダメなところは、それが褒め言葉だと思っていること。
可愛いシャシの才能は、それだけではない筈なんです。妻を見下すのも、いい加減にせい!と思います。
こんなシャシが一人でニューヨークに行くんですが、とにかく全く英語が話せないので、飛行機の中ではおどおど、カフェでは嫌なウエイトレスにドヤされる。
で、夫に電話すると、「今、仕事中、忙しい」みたいな。こんな可愛いシャシが一人でニューヨークで心細くしながらも、置いて来た子供達のことを心配してるのに、「はいはいはい」みたいな。一言「大丈夫だった?」って聞けないか?本当に、ダメな男!
シャシが決心して、勇気振り絞って地下鉄に乗って(凄い!)、英会話学校に入って、一番最初に覚えた言葉が「起業家(entrepreneur)」で、それを電話して、自慢げに夫に言うんです(可愛い)。
したら、「起業家?ニューヨークでもラドゥ売るのか(爆)?」みたいな。
シャシはインドで、ラドゥのケータリングをしてるんです。いや、それより。なにその小馬鹿にした態度は?本当に、腹立つこの男!
で、シャシは英会話学校で、フランス人:ロラン(メーディ・ネブー)と出会います。実はこのロランは、シャシがカフェで嫌な思いをした時、声を掛けてくれた人なんです。ロランはシャシのことを好きだと、素直な気持ちを伝えます。
それより。私だったら、こんな英語も話せない可愛い嫁さんを、一人でニューヨークになんか行かせないからね!他人の嫁さんなのに、ニューヨークで変な虫が付かないかと、ずっと心配している私がいました。でもやっぱり、ホラ来たよ虫が!
ロランに好きと言われて、久しぶりに女性として扱われて、シャシはちょっとはっとするんです。ええ、馬鹿夫の態度にです。
そこでホテルの料理人のロランに、シャシが言うんです。それが冒頭の台詞です。
夫が姪の結婚式が近付いてニューヨークに来るんですが、やっぱり、嫁さんへの敬意も、気遣いもなかった癖に、えっちだけはしたがるんです。
ばーか!ばーか!ばーか!
YOUこんな夫、捨てちゃいなよ!と何度も思いました。
結婚式で、スピーチをと言われたシャシを制して夫が立ち上がります。
「妻は英語が話せないの……」
そこでシャシの手が夫を掴む!やった!シャシ!やっちまいな!
シャシの最後のスピーチが感動的なんです。勿論、英語ですよ。そして夫をはじめ、英語が話せないと馬鹿にしていた娘を、ノックアウトする。
ちょっと泣けました。
シャシが欲しいのは、ほんのちょっとの敬意なんです。自分の弱いところを責めないで、守ってくれる家族なんです。対等な夫婦関係なんです。広い世界で、自分の小さな世界(家庭)を作れるのは、凄く幸せよって。
私が望んでいたラストとは、ちょっと違いました。が、シャシの可愛さ、英会話学校の生徒さん達の魅力にに免じて(凄くいい先生!)、許そうと思います。そしてインド映画って、やっぱチェックしないとダメだなぁと思いました。面白すぎます!かなり強めにお勧めします。てか、シャシを見ないとダメだと思う。最近の女優さんの中で、ダントツの可愛さです!
PS 勿論踊りますよ!