劇場公開日 2016年3月25日

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「ラスト10分の衝撃。本当の“正義”とは・・・。」砂上の法廷 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5ラスト10分の衝撃。本当の“正義”とは・・・。

2016年4月21日
PCから投稿

悲しい

怖い

難しい

【賛否両論チェック】
賛:時に手段を選ばず、被告人の無罪を勝ち取るために奮闘する主人公の姿に、“正義”という言葉の本質を考えさせられる。最後の最後で明らかになる、衝撃の真実にも注目。
否:やや都合が良すぎる展開なのはご愛嬌か。どうしても似たようなシーンが多いので、気をつけないと退屈してしまいそう。

 無罪を勝ち取るために、法廷での駆け引きを巧みに操り、絶対的不利な状況を打開しようと奮闘する主人公が、非常に印象的です。証人の言葉の端々から、その証言の裏にある嘘を見抜いていく姿は、さながら「逆転裁判」のようです。
 同時に、
「大切なのは真実よりも、依頼人の無罪。」
と、時に冷徹なまでに手段を選ばない様子にも、改めて“正義”という言葉の持つ意味を考えさせられます。
 そして何といっても、本作の1番の魅力は、その衝撃的なラストです。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは実際にご覧になってお確かめ下さい。
 上映時間もコンパクトにまとまっていますので、かなり観やすいサスペンスといえそうです。

映画コーディネーター・門倉カド