「軽い宣伝詐欺に注意。」チャップリンからの贈りもの 好きこそモノのヘタレなれさんの映画レビュー(感想・評価)
軽い宣伝詐欺に注意。
とにかく終始「茫洋」とした印象ばかりの一本。
予告、ポスターや宣伝の煽りでは物凄く面白そうだったのに…
蓋を開けたら「全てが間延びしすぎて味がしない」とは、あまりに悔しすぎた。
とにかく「何がしたいのか分からない」。
阿呆過ぎる犯人ズを道化にして劇を回すかと思いきや。
彼らの背景やら家族やら(ここに無駄に力が入っているのがまた)失敗の数々やらをとにかくダラダラと見せられ、話が遅々として進まない。
もうそこが1番のフラストレーションになり、画面で何を出されても「早く次に行け!」と思わされてしまった。
間抜けな警察やら、無駄に武闘派の執事やら。
本当に、本当に要るのか疑問のサーカス団やら登場人物は多いのだが。
それらが物語る事は殆どなく、ただただ時間稼ぎの為としか思えない描写として挟み込まれるのが本当にしんどかった。
その挙句映画後に印象に残ったのが、「故チャップリンの娘さんと、ファンの弁護士は多分良い人」だけとは…
問題は脚本と、半端に画面を作られる監督の才覚かな。
(日常の描写部分で、チョイチョイ素晴らしいモノがある…のがまた余計にイラッとするのだが)
今の素材を再編集して60分にするか、時間そのままに脚本を膨らませて再構成するかすれば、もっと楽しめたであろう作品。
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