「前作よりもスタイリッシュ！」シン・シティ　復讐の女神　かつさんの映画レビュー（感想・評価）

　あえて、前作で浅かった脚本を下手に練らずに浅いままでおいといて、前作でよかったハードボイルドさ、スタイリッシュさをさらに尖らせて押し切った一本義な作品でしたね。短所はあえてほっといて、長所だけを伸ばすとは、思いきりましたね。前作で斬新だったグラフィックノベルも同じことやってもイマイチじゃないかなという先入観を軽く振り切った作品で、気持ちよかったです(笑)まあ、元からこのシリーズにストーリー的な深みや面白さは求めてないので、全然問題なかったですね。
　マーヴ、ドワイトなどの旧キャストも良かったけど、それ以上に新しく入ったキャストたちがかなり良い仕事してましたね。特に、ジョセフ・ゴードン=レヴィットと、エヴァ・グリーン。ジョセフは元から期待していたが、冒頭から出てきてほぼ主役級の扱いで見応えありました。カードの扱い(もちろんＣＧですが。。)や所作がスタイリッシュでカッコよかったです。さすがですね。エヴァ・グリーンも美しいヌードを惜しげもなく披露して、まさに魔性の女としての存在感がスゴかったです。あと、前作より車の走行シーンが多かったのも良かったです。
　逆に、ジェシカ・アルバの前作のカリスマ的な美しさが影を潜めてしまったかな。。締めが彼女のストーリーだったので、若干尻すぼみ感があったかなぁ。あと、ナンシーのストーリーに入ってから、今まで印象的だった画面の色使いがほとんどなくなってほぼ白黒画面だったのもなんだか残念。なんでだったんだろうか？