完全なるチェックメイトのレビュー・感想・評価
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2度見ようとは思わない
主人公は天才ゆえに心を病みながらも盤に向かうわけだが、完全に心を病んだ天才に全く感情移入ができない。
主人公の妄想から湧き出てくる敵は実際には存在せず、存在しない敵に立ち向かう主人公をどうやって応援していいのか心のやり場に困る。
旧ソ連との冷戦時代にアメリカ全土の期待を背負い1人の天才がチェス盤の上で激しい戦争を繰り広げた歴史に焦点を当てた点では楽しめたが、1度見れば十分。
これも
昨年のイミテーション・ゲーム同様に奇人である天才の世界との一瞬の蜜月を描いた作品。
ただ、あまりにも感情移入出来ない主人公だし、その世界との蜜月も第6戦勝利の瞬間だけとより厳しいモノになってますね…
ソ連側のボリスもやっぱりおかしくなってるんだ、てのはちょっと笑ったけど。
時代に揺さぶられる男
チェスの名人である若者が最年少で世界大会の決勝戦に進むのだが、彼の様子がどんどんおかしくなっていく話。
とにかく主人公が狂気に襲われていくのを楽しむ作品。
チェスのルールなんて知らなくてもトビー演じる主人公のマッドを楽しむことができる。
パッと見好青年、カッとなったらすごいぞー!っていうのをトビーが上手く演じている。
これはトビー演じるスパイダーマンがベノムに侵食されているのによく似ている!(のか?)
なぜチェスごときでここまで狂ってしまったのかと言えば時代のせいである。
冷戦が生んだモンスターなのである。
ただ彼らはチェスの勝負をしたいだけなのにそこに絡んでるくるアメリカとソ連の対立。
実際にあった話だけにゾッとする。
歴史とチェスの勉強になる、コードネームアンクルと合わせて観るのをオススメ!
キャスティングで観る映画作品を決める人間の感想…
正直、あまりチェス云々は良く分からない。 スパイダーマンの時でも,俺の中でパッとしなかったトビー・マグワイアが、どうしてもヤケに‘通’ぶって,事細かに神経質な役を演じたんだぞ!という無理矢理感を強く感じちゃった・・・
先を読む天才の先の読めない人生
あんなに流暢にロシア語を話す母
ユダヤの血脈をもつボビー
なのに反ソ・反ユダヤ
アイデンティティがぐらついてる。
チェス以外は目に入らないし
神経もどんどん擦り減らされていく…
観てて痛ましく感じました。
でもそれと同時に
破天荒でヒーロー然として
かっこよかったりもして。
ラストには心震えました。
ぎりぎりなボビーの姿を包み込む
アイスランドの雄大な自然が
なんとも凛々としていること!
チェスの話でありながら、実はそうでない
事実をもとにしているのに、寓話です。
これはチェスだけを描いた映画では全然ないですし、主人公の性格を、ただ社会に不適合なだけと見ても意味がありません。
主人公は子供の頃からチェスだけに人生を費やしてきた人として描かれます。
恋愛すら二の次、三の次で、彼には「ベトナム戦争もビートルズもない」というセリフも出てきます。
しかし映画は中盤を過ぎると、米ソの冷戦という状況が、チェス一本槍で生きてきた主人公すら捉えていくという展開を見せ始めます。
チェスという競技に旧ソ連が圧倒的な強さをみせており、そこにアメリカのプレイヤーとして主人公が関わっていく。
このあたりから、チェスを取り巻く状況だけでなく、この競技そのものが、映画の中では冷戦の比喩として機能していきます。
チェスの手は天文学的な数に上るというセリフも出てきますが、その予測できなさは、お互いの出方を予測しきれず、極度の心理戦にエスカレートしていった米ソの対立関係に重なります。
実際、主人公は精神の均衡を失っていきます。
主人公の横暴な性格はチェスによって育まれたものですが、そこから疑心暗鬼にまで進行していくのは、彼の生まれつきではなかったはずです。映画の中でも、弟からの手紙に困惑する姉を描く場面があります。
しかも、主人公だけでなく、ソ連の相手プレイヤーも、実は疑心暗鬼に陥っていたことが、途中から明らかになります。
敵同士で似た状況になっている。ありしない陰謀や諜報活動を疑って消耗していく。まさに冷戦そのものです。
もちろん、二人の対局は見応えがありますが、実際に起きた出来事を、冷戦の寓意として描いてしまう手腕はなかなかのものではないでしょうか。
主人公のその後は、冷戦によって狂わされた世界そのものの運命のようでした。
天才がゆえ?
チェスの世界ナンバーワンというのは想像以上に凄い事なんだろうけど、あそこまで社会に適応出来てない人生というのはどうなのかと考えてしまう。只、あんなにのめり込める事が出来るのは羨ましい。少々イライラしましたが、良い映画でした。
天才であるが故に…
チェスには詳しくないのですが、それでもわかりやすかったです。
天才であるが故に、クレイジーになってしまう…
ただ、ただ、勝負に正当に勝ちたいだけなのに。
才能がある人間は、現状に満足しないのだと思います。
フィッシャーの晩年は、さ迷ってしまった人生のようですが、天才とはそんな風に儚いものなのかもしれない、と思った映画でした。
盤上でのゲームは、ドキドキしました。
映画は、フィッシャーの自伝的なものでしたが、チェスをよく知らない者でも楽しめました。
ただ、フィッシャーの性格は、自分は嫌いでした。
なんだか、イライラのしっぱなしでした。(笑)
彼が天才なんだろうが、最後まで彼の振る舞い、好きになれませんでした。
逆にロシアのチャンピオンの彼の方が良く思えてなりませんでした。(笑)
最後に言うと、最高の一局が第六局目のものでしたが、勝ったフィッシャーが凄いのは分かりますが、ロシアのスパスキーも凄いからこそできた最高の一局だと思ってます。だって、チェスは二人がいないと出来ないゲームだからね。
美しかった
とてもよかった!
私はチェスをしないんですが、しない人でも引き込まれる作品でした
きっとチェスをされる方はもっと楽しめると思います
キャラクターといい色といいよかったです
トビー・マグワイアは40歳ということですが、作中では20代を演じていて、ちゃんとそう見える演技のよさ
特に表情がよかったです
天才チェスプレイヤーの神がかったような、神経質なような、子供っぽいような…
また、ソ連のチェス世界王者スパスキーも見所です
ただボビーの(意地悪そうに見える)敵ではなく、一人の人間で、一人の天才であるという描写がきちんとなされている、それがよかった
これを機にチェスを始めてみようかしら~と思いますよ
おすすめです
理解はしがたい?天才すぎるがゆえの、苦悩と葛藤。
【賛否両論チェック】
賛:孤高な戦いを続けるうちに、次第に精神が崩壊していく主人公の姿が印象的。そんな彼を支える協力者達の葛藤にも、深く考えさせられる。チェスをあまり知らなくても楽しめるよう、作られているのも嬉しい。
否:主人公の人柄は、かなり好き嫌いが分かれそう。どうしても同じようなシーンが続くので、退屈で眠くなるかも。
その天才すぎる頭脳がゆえに、戦いの中で次第に精神を蝕まれていく主人公の苦悩や、そんな主人公に翻弄され続けながらも、その才能に賭け続ける協力者達の葛藤に、心を揺さぶられるようです。チェスの試合の1つ1つが異様な緊張感に包まれる中、主人公がふと見せる鬼気迫る表情に、圧倒されます。
とはいえ主人公の人柄は、悪く言えば狂気に満ちた、ただのワガママとも取れます。その突拍子もない言動にも、観る側の好き嫌いはハッキリと分かれそうな気がします(笑)。
勿論チェスを知っていれば楽しめるかとは思いますが、最悪よく知らなくても理解は出来るように作られている作品ですので、気になった方は是非チェックしてみて下さい。
トビー・マグワイヤー熱演も鑑賞残念作。
おそらく、チェス愛好家なら、本作は、かなり興味深く拝見出来たに違いない。
チェスは、知らなくても何とかなるだろうと、俳優目当てだけの鑑賞だと、面白さは、半減してしまうかもしれない。
人物像は、本編だけでもなんとかなる。
ただ、人物像だけで、楽しめるのかどうかは、疑問。
コマの名称、ルール、専門用語も全く知らない。
最年少マスターとか凄そうだが、プロプレイヤーの世界も、全く知らない。
チェスそのものについて、あまりにも馴染みが無さ過ぎた。
そのため、伝説の天才ボビー・フィッシャーという、チェスを通じての凄さが、実感としてあまり伝わらなかった。
彼の幼少期のあるシーン。
ベッドのそばに置かれているチェスを目線で動かすシーンがある。
おそらく、チェスの天才ぶりを表すシーンのような気がするのだが、わたしは、全く理解できなかった。
作品そのものは、実話をもとに、当時のフィルムを織り交ぜ、全く悪くないし、主役を演じたトビー・マグワイヤーは、間違いなく熱演と言える。
ボビー・フィッシャーの天才ならではの変人ぶりは、生い立ちや環境、時代背景も大きく影響しているようだ。
負けず嫌いな性格。
旧ソ連の世界チャンピオンを倒すまでは、問題はありつつも、まだ、充実していたと思う。
晩年は、目標を見失ってしまったのだろうか・・・、
彼はHappyな人生だったのかな?
チェスの王者がこの映画に描かれた人生を送ったのであれば、将棋の王者は。。。?
違うなぁ。
国の威信をかけて勝負したことによるプレッシャーからか?
すっきりしない映画でした。
試写会のアンケートで、他人に勧めるか?とあったが、
答えを書くのに悩んでしまった。
作品はよくできているのでお勧めですが、
楽しさ・ワクワク・ドキドキを求める人には勧められない。
チェスが好きだからと観に行く人のことを考え、この評価。
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