イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密のレビュー・感想・評価
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なるべく前情報入れずに見た方がいい。 戦時中に活躍した暗号解読の天...
なるべく前情報入れずに見た方がいい。
戦時中に活躍した暗号解読の天才数学者の話だと思ったら、ゲイの人権問題がテーマの話だった。
ゲイというだけでその才能を十分に生かせず死んでしまった天才。
当時のイギリスの女性差別やゲイ差別がここまで酷かったとは驚いた。
ヨーロッパといえどそこまで先をいってるわけではないのは、フランスと同じだ。
この事実が50年も国家機密として表に出ず、彼の死後最近彼の名誉回復が成されたわけだが、生前の彼は苦しみ続け、結局社会の生き辛さが彼を自殺に追い込んだという事実が、国の愚かさを露呈。
昨日今日の話だが、渋谷区が同性愛結婚を認めた事に対し、田母神が、国が壊れていく、などと馬鹿な発言をした。
他の人のレビューでは、戦争の愚かさを表現してるとか、謎解きが足りないとか言ってる人がいて、的外れ甚だしい。
戦争の愚かさ?アランがいつ戦争の愚かさ語ったよ?笑
謎解きが足りない?謎解きはこの映画のテーマじゃないんだよ。だから謎解きシーンはクライマックスにきてないじゃん。
もう本当何を見てたんだ。同じ映画を観たとは思えないよ。きっと田母神も謎解きが足りないとか言うんだろうな。
孤高の人。
若き天才数学者、アラン・チューリング。
自身の主張を曲げない(正しいが故に)、その姿勢は、軋轢、誤解、嫉妬を生み、自身を更なる孤独の淵へと追いやっていく。
しかし、それでもなお、自身の信じる道を歩いていく。
孤独と添い寝することなく、何事かを成し遂げることは出来ない。
天才とはそういうものなのかもしれない。
物悲しい映画でした。
第二次世界大戦中の実話との事。
時代を感じる当時の考え方が数多くでてきました。
例えば、女性は男性の補助となるような仕事しかできないとか、男性の間で働くのははしたないとか。
人と上手くコミュニケーションを取れない主人公が、同僚となる女性のアドバイスを受け、仲間に認められるようになり、コンピューターを作り出します。
大きな成功の裏には、いくつもの哀しいことが…。
戦いの無意味さ
奇才とか異才とか言われてしまう人達はえてして何かが欠落しているように見えるものなのだけれど、それは見方の方向がそもそもお互い違うだけで…な感想だと考えすぎかもしれないが、「風たちぬ」にもあったそういう部分や嫉妬やエゴを更に際立たせた印象。
戦争が魂に及ぼす影響も合間って見た目以上のボリュームで心に迫ってきました。
「栄光なき天才たち」には及ばない
アカデミー賞授賞式での脚本家のスピーチがやや「狙い過ぎ」で「あざとさ」すら感じてしまった自分だけに、この作品も同様の印象は禁じ得ない。そういうのは林檎の使い方とか定型文をなぞるようなフラッシュバックの多用に現れているように感じた。自称チューリングおたくの本であれば、彼の天才性をこそしっかりと描いて欲しかったものだが、そうではなかったのは物足りないところ。彼の業績で現在性を求めるならコンピュータの基礎を築いたということだったりAIのことなので、暗号解読の過程を映画的なエンタメ性を放り込みながらタラタラと観せられても「思ってたんと違う」となる。まあキーラが数学の秀才役をやっている時点であまり深い作品ではないと覚悟したわけだが。
タイトルも活かせていないので原題よりも邦題(副題)が相応しい。珍しいことに。『her』のような作品の方がチューリングへのオマージュを感じさせてくれた。
確かに主人公の苦悩や個性の重要性を伝えてはいたけれど作品自体に個性が無いからなあ。
クロスワードパズルが世界を救う
採用の条件はクロスワードパズルを6分以内で解くといったエピソードも…
エニグマの話はざっとは知っていた程度でしたがキャスト含めよくできている
ミステリー仕立てになっているので最初から最後まで楽しめました。
やっと観れた。 天才数学者アランチューリング。同性愛者が罰せられる...
やっと観れた。
天才数学者アランチューリング。同性愛者が罰せられる時代、最期は自殺と言うなんとも悲しい結末を迎えるイギリスの隠れた英雄の話。ドイツ軍のエニグマ解読の為、今我々が恩恵を受けているコンピュータの土台?を作った。多分こんな感じの人
イミテーションゲームってAIと人間の質問の答えを第三者にどちらが人間でどちらがマシンかと判断させるゲームらしい。
僕はそんなに面白いとは感じなかったです。
同じく天才をあつかってる博士と彼女のセオリーのが、映像等に特徴があって、話の流れも面白かったなーと思います。
なんか天才と言うより、奇人な印象が残ってますカンバーバッチさん演じるアランには。
アランの過去と現在を交えながら、話は進むのですが、、印象に残って無いんですよ。あまりにも、スルッと観終わったんでね、んー。て感じですね。解読マシンの制作もさささっと出来上がりますしね。しっかりまとめたって感じではないですね。幼少期の頃の話ももっと欲しかったですし。
解読のヒントを得てからの怒涛の進展とかは、魅力ありました。
カンバーバッチさんが好きじゃないのかもしれない。。。
謎解きが物足りない
わくわくしてとても面白かったけれど、この主人公へ感情移入することは到底無理なので、個人の内面的な同性愛問題よりもう少し謎解きや戦時中の国全体の問題に寄ってほしかったな。エニグマについて詳しくないけれど、膨大な可能性をしらみつぶしに当たるよりパターンをみつけてそこだけに焦点を当てる今回答えとなった方法は基本中の基本ではないの?英国一の頭脳がそんなに時間かかるの?と疑問。そこらへんの謎解き要素がちょっと物足りなかった。
あっけない、これが見終わって私が最初に思ったことです。 少年時代、...
あっけない、これが見終わって私が最初に思ったことです。
少年時代、エニグマ解読、現代と
時代が転換するのに違和感がなくスマートでした。エニグマ解読までが少し長く単調であったように感じます。解読のヒントがあっけないもので、解読シーンも彼らの2年間の労働をうけ疲れてやっとか、という感じで喜びというよりも安堵みたいなものを強く感じました。
あっけなさを感じた他の理由は彼の人生があまりにも痛みの多いが、その痛みに似合う結末ではなかったからです。
エニグマ解読の採用面接?のときの生き生きした姿と解読し秘密を背負うことになり多くの苦しみを抱えた姿は同じ人物とは思えないくらいの変化でした。
それを演じきった演者は素晴らしいと思います
普通ではない人生、人とは変わった趣向に対する追求、隠し通さなければならない秘密、彼女のためとはいえ愛する人を突き放さなければならない事実、友人の死
彼が抱えた苦痛の大きさゆえ、自殺という結末は彼を癒したのかもしれません。戦争終結のために自ら、誰にも言えない秘密や人の命を選別しているかのような重さを抱えて、天才は生きづらい........
「あなたが変わっているから世界はより素晴らしい」
彼が有罪判決を受けた後に、彼女が彼を訪れて言った言葉です。
私としては彼女と共に、秘密をもつ苦痛を共有して生きていって欲しかった。
伝記物なので、どうしようもありませんが。
共に観た友人は、少年時代の他に彼が幸せだった時はあったんだろうかと言っていました。
彼の幸せとはなんだったんでしょうか。
(2015/03/30 TOHOシネマズ梅田)
あまりにも残酷で切ない
コンピューターの父と呼ばれる天才の、あまりにも残酷で切ない人生。
チューリングがエニグマ解読のために作った機械がコンピューターの基になった、という程の知識しかなかったので、解読する機械につけた名前、解読成功後の苦渋の決断など、かなり脚色されているとは思うが、興味深いエピソードが多く、とても楽しめた。
今日の社会に、多大な貢献をした人物に対し、いくら時代とは言え、あまりにも酷いことをしたものだ。
偽らなければ生きられないのか
僕はアラン・チューリングという人物の名前を本作で
初めて知った訳だが……コンピュータの始祖を築いた上、
第二次世界大戦の終結を推定2年縮めたという大人物が、
こんなにも悲愴な形で人生の幕を下ろさなければ
ならなかったという実話に半ば愕然とさせられた。
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イミテーション(模倣)という言葉は、
機密情報を暗号化するエニグマを指すと同時に、
自身の心を偽らざるを得なかった主人公
チューリングをも指していたのだろう。
エニグマ解読が戦争の勝敗を賭けた本気のゲームであったよう、
同性愛がわいせつ罪に問われる時代においては、
チューリングが同性愛者である事を隠し通す事もまた、
社会で生き残る為の本気の“ごっこ遊び”だったのかもしれない。
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思い返せば本作には様々な“イミテーション” があった。
女は家庭を守るべし、仕事もあくまで男の補佐に回るべし
という固定観念が幅を利かせていた時代、ズバ抜けて
賢いジョーンが男に混じって暗号解読に加わるには
幾つもの偽装が必要だった。
ソ連の二重スパイやMI-6のミンギスは偽る事こそ生業だ。
目的の為、彼らは巧みな振舞いで相手の懐に潜り込んでいた。
最も規模の大きい “ごっこ遊び” はあの恐るべき『ウルトラ』計画。
暗号解読をドイツに悟られない為、生かす/死なす人間を
選別するという、文字通りの“機械仕掛けの神”。
正気を保つ事にも苦労しそうなプロジェクトだが、
親しい人に悩みを打ち明けることすらできない。
戦争終結の為に暗号を解いたのに、不条理にすら思える責め苦だ。
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大きな目的を果たす為、本当の自分をひた隠し、
波風立てぬよう、『普通』を演じる。
世渡り上手な人間ならばそれもできるかもだが、
本心を偽って生きるのは辛く苦しいもの。
気の毒なほど生真面目だったチューリングのような
人間にとって、それはどれほど過酷な事だったか。
チューリングは己を隠す事をやめた。
自分を認めてくれた仲間たちとの努力の結晶であり、
不遇の少年時代を救ってくれた愛しいクリストファーを守る為。
それゆえ彼は世間から犯罪者のレッテルを貼られ、
望んでもいないホルモン投与を強制され、挙げ句、自殺した。
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「他人と違う風に考えるのは考えていないということなのか?」
チューリングが刑事に投げ掛けたあの言葉は、人や社会は
なぜ異なる価値観を卑しいものとして排除しようとするのか、
という深い苦悩が込められた言葉だったのだろう。
終幕の間際、打ちのめされたチューリングに対し、
ジョーンが語った言葉が心に残っている。
「あなたが普通じゃないから、世界はこんなに美しい」
なんて優しい言葉だろう、と思う。
自分の価値観と他人の価値観が共存可能な世の中こそが
最も創造的で、最も平和な世界なのかもしれない。
残念ながら、他人の価値観を認めるのが難しいから
未だに世の中うまくいかない訳だけど。
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エニグマ解読を巡るサスペンスとしても面白かったが、
チューリングという興味深い人物の伝記としても、上述のような
現代に通じるテーマを描いたドラマとしても観られる。
複雑な後味を残す秀作でした。
<2015.03.21鑑賞>
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余談1:
文脈に沿わなかったのでここに書く。
僕は『裏切りのサーカス』『スター・トレック』
『ホビット』でしか彼の演技を知らなかったのだが
(暴竜スマウグ様は勘定に入れていいの?)、
B・カンバーバッチのオスカーノミニーには納得。
奇をてらった演技ではないが、コミュニケーション障害
を抱えた人間の閉じた雰囲気、時折その障害の枠を
飛び越えて見せる大きな感情の波が印象に残る。
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余談2:
理解の為、同性婚について少し調べてみた。
世界で初めて同性婚が法的に認められたのはオランダ
だそうだが、それも2001年になってからのこと。
本作の舞台イギリスの場合は、法的な婚姻ではないが、
手続きを踏めば同性でもそれに近い権利が認められる
“シビルパートナーシップ法”が2005年に導入されたそうな。
同国で同性婚が法的に認められたのはつい昨年(2014年)。
本作はそういう点でもタイムリーな題材だったのだろう。
ちなみにこのレビューをちんたら書いている間、
3/26に渋谷区で同性婚を認める条例(上記のパートナー
シップ法に近い位置付けらしい)が可決されたとのこと。
世の中もゆっくりゆっくり、色んな人間を理解しよう
という方向に前進してるのかねえ。
ベネディクト・カンバーバッチ好きには良いのでは?
チューリングの特異な人格を、ベネディクト・カンバーバッチが好演していて良かったが、シャーロックの印象が拭いきれなかった巻もある。
ドラマとしては、史実でもそうだったのだろうが、エニグマを解読してから、その事実を隠そうと画策する様が深く考えさせられた。
数学が苦手でも大丈夫
『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』を鑑賞。
1939年、イギリスはヒトラー率いるドイツ軍に宣戦布告し第二次世界大戦が開幕。
イギリスの天才数学者アラン・チューリングはドイツ軍が誇るエニグマ暗号の解読に挑む。
エニグマ暗号は10人の人間が24時間働き続けても2000万年かかると言われる難問。しかもドイツ軍はその暗号を毎日0時に変更すると言う。
アカデミー賞8部門にノミネートされ、脚色賞を受賞した本作、感想としては素晴らしい作品であった。
実話を元にしており、50年間イギリス政府が隠し続けたとしているこの事実。凄まじいとしか言いようがない。
戦争映画でありながら、ドンパチシーンはほとんどない。しかし、終戦を2年以上も早め、1400万人以上の犠牲者を出さずに済んだと言われるほどの貢献度は作品を観れば納得。エニグマ暗号という一見難しそうなテーマだが、数学が得意でない方にも楽しめるように実に分かりやすく作られている点も良かった。
鑑賞前は暗号を解くまでを描いた作品かと思っていたが、解いてからの方がはるかにドラマチックでこちらが本筋となる。詳しくは書かないが、終盤の展開が実に切なく胸を打つ。
同じ戦争(時代は異なるが)を描いた作品でも「アメリカン・スナイパー」とは切り口は全く異なるが、今作も傑作である事に変わりはない。
グロいシーンなど全くないので、戦争映画が苦手な人にも是非ご覧いただきたい作品である。
たとえ彼がただのパズル好きでも
実在の人を映画にした作品ではよく、実像とフィクションの混ざり方が云々されます。この作品でそのヒューマンが浮き彫りになっているアラン・チューリングという人物が、実際「戦争をやめさせるために」との使命感をどのくらい持っていたか、それはもう誰にもわからないことでしょう。それでも、この物語は彼の'ほんとう'の一端を描いているのではと感じました。暴力に懐疑的という述懐も、暗号解読のその後が難しいという言葉も。
彼を演じた主演カンバーバッチが、英国からのつい2年前の特赦に触れて、赦すのは英国ではなく、彼にこそ国を赦す権利があると述べたと言います。アカデミー主演男優賞、彼に与えられるべきだったのでは。
おすすめ
「私は人間か?マシーンか?人知れず多くの命を救った英雄か?それとも犯罪者か?」
コンピュータの父とも呼ばれる数学者、アラン・チューリングのこんな問に簡単に答えられる人はいないだろう。
連合軍の救世主となりうる暗号解読の切り札、チューリングマシンを完成させながら、その解読精度の高さゆえにドイツにも、祖国の軍隊にも秘密として守り通さなければならないという葛藤。ホモセクシュアルであるという事実をひた隠しにしなければならない苦しさ。そのために、自分を悪者にしてまで大切な婚約者に辛い言葉を吐かなければならない、思い決断。
主役の俳優さんの見事な演技力には脱帽しました。
アランの子供時代の子役さんも負けず劣らずお見事。校長室で叫び出したい衝動を抑えきって「自分には関係ない」と乾いた言葉を出すシーンなどは、素晴らしいの一言。
事実に基づいたストーリーだから仕方ないかもしれませんが、あまり後味のいい終わり方ではないので☆ひとつ減です。
素晴らしい映画
実話をもとにした映画ですが、構造自体はすごくシンプルでとても見やすい作品。アラン•チューリング役のベネディクト・カンバーバッチは本当にハマり役だと思います。
個人的にりんごのシーンが大好きです!
秘密
第二次世界大戦中、政府に召集されたアラン・チューリング率いる数学の精鋭達がドイツ軍の誇る世界最高の暗号「エニグマ」の解読に挑む物語。
予告編を観る限り、この作品は戦時中に活躍した者たちの挫折と栄光を描いた、ありがちな戦争映画であると予想していた。しかし蓋を開けてみれば、それだけではなかった。本作は、言うなれば「名も無き英雄アラン・チューリングの物語」であると、観終わって実感した。
本作最大のキーワードは、「秘密」である。まず、エニグマの解読に成功したというチューリング一行の偉業を描いているが、そもそもこの一大プロジェクトは国家機密とされていたのである。エニグマを解読したことによって幾多の戦争を勝利へと導いたにも関わらず、その偉大な功績は死後何十年もの間、誰にも知られることはなかった。よく「戦争を風化させてはならない」という言葉を耳にするが、こういった偉人の忘れ去られた功績が今なお存在するのはれっきとした事実であり、彼らを讃え、後世に伝えることが戦争を知らない私たちの世代の役目であると、改めて痛感した。
そして本作でさらに「秘密」とされていたのはチューリングが同性愛者であったことである。寄宿学校に通っていた若かりし日のチューリングは周囲から「変人」扱いされ酷いいじめを受けていた。そんな彼を救ったのは、彼の唯一の理解者にして親友であるクリストファーだった。チューリングは彼に触発されて暗号の世界にのめりこんでいき、いつしか恋心を抱くようになる。自分の気持ちを暗号文に託し告白しようとするも、その矢先にクリストファーは結核で帰らぬ人となる。
最愛の友を亡くしたチューリングは、幾度と無く人生に絶望し、「死」を意識したことだろう。しかし、彼は屈することなく、常に「変人」であり続けた。その裏には、かつてクリストファーがチューリングに言った台詞があった。“Sometimes it is the people who no one imagines anything of who do the things that no one can imagine.”(「誰にも思いつかない人物が、誰にも思いつかないことをやってのけたりするんだよ」)この台詞はチューリングが最期を迎えるときまで、彼の生きる糧として、自分に言い聞かせていたことだろう。
余談になるが、私がこのシーンで想起したのは、今年のアカデミー賞で本作が脚色賞を受賞したときのスピーチである。受賞した脚本家のグレアム・ムーアは、16歳のときに自ら命を絶とうとしたと告白した。しかし彼はその苦難を乗り越え、オスカーのステージに立つという夢を叶えたのであった。“Stay weird. Stay different.” 世界中の子どもたちに捧げたこの素晴らしいスピーチは、何千万人もの子どもたちを勇気づけたに違いない。劇中のクリストファーの台詞は、ムーア氏の経験に基づいて、書き上げたのであろう。
戦後、チューリングは同性愛の罪で告発される。彼の功績を世に明かしていれば、罪は免除できたのかもしれない。しかし国家機密であるが故に、彼の偉業は誰にも知られることなく、犯罪者となった。「エニグマの解読」と「同性愛」という二つの「秘密」に生涯悩まされたチューリング。やがて精神を病み、名も無き英雄は自ら命を絶つのであった。
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