劇場公開日 2015年3月13日

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「普通とは」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 からあげ500gさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0普通とは

2019年7月18日
iPhoneアプリから投稿

「時として誰も予想しないような人物が想像も出来なかった功績を成し遂げる」ー

当時世界最高峰の暗号とされたドイツのエニグマ。
エニグマ解読を任され、果たしたチューリングの生涯を描く本作。

ストーリーは大きく分けて3つ。
チューリングの幼少期、
エニグマ解読までの道のり、
そして戦後の人生を入り交ぜながらも
巧みに描いている。

天才ゆえの苦悩や後のコンピュータへ繋がる暗号解読機開発となるストーリーがメインにありながらも、
「普通とは何か」を常に問いかけてくる。

チューリングが誰にも称えられることもなく、
ホルモン治療を経て41歳の若さでこの世を去った。

しかし2013年に女王陛下より勲章を授与されたことにより彼の生涯と功績が表沙汰となる。
実に60年後のことである。

変わり者として扱われる主人公を通して
何が普通で何が普通でないか、
普通と違うことが悪いことなのか、
必ずしも普通が普通でないことを考える必要があることを改めて気付かされる。

からあげ500g