「人を人として信じてあげること、それは人にしかできない」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 やまちゃんの一言さんの映画レビュー(感想・評価)
人を人として信じてあげること、それは人にしかできない
AIが恐らくついに花開こうとしている今、それをどう使い世界をどう動かすかは、人間に突きつけられた最後のテーマと言えると思う。
この映画は教えてくれる、「人を人として信じてあげることは、人にしかできない」と。「モンスター」のような異端児の彼をイジメから救って信じてくれた彼の中学の親友、チューリングを人として信じたフィアンセ、そして彼の仲間。
そしてその信頼が結実した結果、英国が成し遂げたナチスドイツの暗号解読という奇跡。そのきっかけが、実は恋だったという、いかにも人間らしいストーリーが、コンピュータ開発の原点にあったことを、私はこの映画で初めて知った。
人はそれぞれが他人にはなかなか言えない、人とは違った面を持っている。それを感じ取り、認めあってこそが人間であり、だから我々はAIという「モンスター」と、これからどう付き合っていくかを決めないといけない局面に今来ていると思う。
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