劇場公開日 2015年3月13日

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「天才の孤独」イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5天才の孤独

2015年10月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

見応えあった。
天才、奇才ぶりを演じきったカンバーバッチの演技力にグイグイ引き込まれた。

エニグマは知ってるのに、クリストファーは初めて聞いた。そこに悲しみと言うか、理解されない天才の孤独を感じた。

人とコミュニケーションが上手く取れないチューリングが仲間を得てエニグマを解読し、上手く行ったと思ったら、そこからが大変でスパイがいて監視され理解されず、居場所を見つけたと思ったら全てを手放さなければいけなくて、孤独な余生を送ったと言うのが切なすぎた。
ホルモン治療法を受けてるカンバーバッチの表情が何とも言えなかった。

天才過ぎるが故にその時代には理解されず、後々になって偉大さに気付かれる。
つくづく不条理だなぁと思う。

コミュニケーションが上手く取れないチューリングが、今の人類のコミュニケーションツールであるコンピューターの基礎を作ったと言うのも面白い話だと思う。

奥嶋ひろまさ