「いろいろ物足りない」美女と野獣(2014) くりあさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろ物足りない
なんだろうね、この物足りない感じは。
いまいちベルと野獣の心の交流が描き切れてない。外見が化け物である野獣の心に触れて惹かれて行くという話なのに、そこに時間があまり割かれてなくて、こうなんというか。
商人家族を描写するのに時間使いすぎなんですよ。背景として父親の破産、兄の借金が必要なのは確かなんだけど、そこを詳しくやるくらいなら、もっと野獣側を掘り下げろと。野獣の「今」の内面描写が薄くて、ベルがなんでそこまでっていうもやもやが残る。
衣装や小道具大道具は美しいんだけど、脇を固めるSFXの使い方に疑問がある。城の遠景や動く巨像が浮きまくり。野獣は綺麗なんだけど、綺麗過ぎな毛並みで恐れられ忌み嫌われる野獣感がない。
黄金の矢、占い師の予言など、もうちょっと料理出来そうな題材あるのに使いこなせて無い雰囲気。
悪い、ってわけじゃないけど、なんかビミョー。星3。
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