劇場公開日 2014年6月7日

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「ジェイソン・ステイサムの落ち武者ルックが新鮮。」ハミングバード Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ジェイソン・ステイサムの落ち武者ルックが新鮮。

2014年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

良かった。

ジェイソン・ステイサム単独主演作品。
前回の単独主演作品「PARKER パーカー」が残念な出来であったため然程期待はしていませんでした。
普通に面白かった。

特筆すべきはジェイソン・ステイサムのホームレス姿。
トレードマークのスキンヘッド…ではなく落ち武者ルック。
落ち武者のようになったジェイソン・ステイサムが非常に新鮮。
序盤から最強過ぎない点も含めて楽しめました。

また話の設定も良かった。
元軍人とシスターが逸れた少女を探す物語。
住民不在の豪邸を拠点としつつ裏社会でメキメキと頭角を現すジョゼフ。
ホームレスに食事を配りつつ自身の信仰に疑問を持ち始めているシスター・クリスティナ。
両者が互いを支えつつ心を通わすという過程も良かったのですが。
シスター・クリスティナの儚さと芯の強さが良かった。
端的に言えば官能的。非常にエロい。
嵐の夜、山小屋、避難した落ち武者と尼僧。
…という物語を観ているような危うさがありました。

終盤のジョゼフの行動も良かった。
或る行為を自ら禁じていたジョゼフがその禁を破る。
と同時に、あまりの手際の良さに小気味良さを感じました。

惜しむらくは絵面の地味さと、題名の「ハミングバード」があまりシックリこなかった点。
ハミングバードはジョゼフの罪の意識や復讐への抵抗感を現していましたが。
終盤の展開に然程絡まなかったため、物語の推進上あまり機能しているとは言い難かったです。

とはいえ、ジェイソン・ステイサムの魅力を十分に楽しめる本作。
勝手に住んでいた部屋の家主が帰宅した際のバタバタは思わず笑いました。

オススメです。

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Opportunity Cost