繕い裁つ人のレビュー・感想・評価
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あのミシンの音が心に残ります。
こだわりが強ければ強いほど、なかなか新しいものを受け入れられないでいる。 そういうことは、私にもよくある。チーズケーキの件や藤井の妹の設定をもう少しあっさりさせれば 、作品自体が全体的にすっきりしたのではないのだろうか。 恩師役の中尾さんやDデパート専属の背広の仕立て役を演じた伊武さんのキャスティン グはスパイスが効いて大変良かった。
優しいオーラに包まれました
ドーム型の大きなチーズケーキ、繕い手直しされ続ける一点物のドレス&スーツ着用の夜会、光の差し込む縫製室、北欧チックな雑貨店、坂の多いクラシックな街並み、頑固でおちゃめな店主etc.
絵画のような佇まいのある作品なのですが、
ゆったりと流れる時間の中にも静かなうねりが起り、
人間や洋服、どの出逢いも特別で、愛おしいものだと教えられる
監督ならではの清々しい心温まる作品でした。
がんこじじいと揶揄される筋金入りの職人も、
中谷美紀さんが演じると凛として気品のある、
でもちょっとおちゃめな人物になり、
同じように洋服に魅せられた若い男性バイヤーに三浦貴大さん、
怪優片桐はいりさん、黒木華さん、伊武雅刀さん、余貴美子さん、中尾ミエさんら脇を固める出演者も充実。
「しあわせのパン」もそうでしたが、三島監督の作風は優しさのオーラに包まれていて、ほんのりとしたあたたかさが伝わり、
それでいてセンスを感じるのですが、登壇された監督さんを見て納得です。
(思い出のある白い服をナント裏返しにして、よりおしゃれに着こなす!)
また中谷美紀さんは、親友がデザインして一緒に縫った特別なお洋服で登壇。
感極まって泣いちゃった中谷さんの想いに、こちらまでグッときちゃいましたが、これは映画.com速報で。
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