「服に対する思いがあふれる美しい物語」繕い裁つ人 うさぎさんの映画レビュー(感想・評価)
服に対する思いがあふれる美しい物語
窓から降り注ぐ日差しの中、コトコトとミシンの音が響く。中谷美紀の美しい佇まい、神戸の洋館、そして、美しい洋服たち。とても心地よく美しい時が流れる。
祖母の跡を継いで、南洋裁店の二代目店主となった市江と、市江が作った洋服を世に広く広めたいデザートの藤井。価値観の違いから衝突する二人であったが、いつしか刺激を受けて、市江は服に対して向き合っていく。変に恋愛感情は入らず、服に対する思いに注力して書かれており、ピュアな感じがとても良かった。
着ている服で人となりがわかる。一生着れる服を、私も欲しくなったわ。
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