勝手にしやがれのレビュー・感想・評価
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ゴダール監督作品の魅力的な女性の描き方
ゴダール監督ならではの女性の魅せ方、そしてそれを求め、自分の一部にしたいけれど、掴めるようでするりと抜けていってしまう。
アランドロンとはまた違う良さをもつジャンポールベルモンド。
また、詩的で胸打つ物がある。
白いシーツ
70年代に20歳で見たときはシーツにおわれたシーンが一番記憶に残ったー真っ白い世界だーとかなんとかのセリフのシーン そこが一番好きだったーという記憶はなんだったのだろうか?
パンフレットの字幕とトリビアから確認ー
何故目を閉じる?真っ暗になるよう きつく閉じてもだめなの 真っ暗じゃない
今みても映像も音楽も斬新で会話はキュート
若い頃みたときよりももっともっと好きな映画になりました
すべてが自由な作品
自由奔放なジャン=ポール・ベルモンドを手持ちカメラで自由に追い続け、そしてゴダール感覚で自由に繋がれた映像が、荒々しくザクザクと続いていく。それでいながら人と人との駆け引きが事細かに表現されていて、結末に至るまで見る者を楽しませてくれる。
見る人が見れば、雑すぎるという感想をもつかもしれないけれど、印象に残るカットがたくさんあることもまた事実。
制作手法はインプロヴィゼーションを多用していたと伝え聞くこの作品は、自分にしてみれば奇跡のような作品だとしか思えない。
どう捉えようとも虚構でしかない物語が、間違いなくそこに存在するこの作品、まさに、世界は映画の中にある。
お洒落映画好きはケガする、ソレがゴダール
初めて観た時はお洒落な雰囲気にゴダールのお洒落な感じで知ったかぶりで鑑賞。
内容は陳腐で退屈なシーン少々に物語としても正直楽しめなくやはりお洒落な雰囲気は抜群の印象で嫌いな作品では無かった。
映画館で観れるチャンスが来て初見よりは大人になりゴダールの他の作品も観たり知識を得たり前とは違った感想も出るだろうと。
今、ゴダールの作品を特に"勝手にしやがれ"を観ると無意識にもゴダール的な雰囲気の映画って沢山あるなぁと特にミニシアター系の日本映画は意識的にも無意識的にも!?
フランス映画でアノ時代の雰囲気に天然にお洒落なゴダールと敵う者は無し。
ヤッパりやさぐれたJ・P・ベルモンドのスーツの着こなしが最高。
お洒落な雰囲気だけで簡単に観れるお洒落な映画では無いし難しく頭の良いシネフィルだけが理解し好む作品でも無いゴダール。
「Jean-Luc Godardは若いうちに観るべき」
のようなことを、敬愛する村上春樹さんが言っていました。確かにそう思います。
見終えて「なんだかよく分からない」でもいい。とにかく予備知識も先入観も持たず、蘊蓄もわからず、観てみようと。私もそうでした。(昔の話)
「勝手にしやがれ」は久しぶり。時代のせいもあるけれど、とにかくどこを切り取っても日本と重ならない。こんな映画を28歳の監督が作ってしまう。フランスって成熟しているなー、羨ましいとあらためて思った。日本もそうなって欲しいのだけど。
K's cinemaにて鑑賞。せっかくだから「気狂いピエロ」も観たい。
ザ・モノクロ映画
かわいい!1画面1画面をポートレートにして飾りたいくらいかわいい。白黒映画あんまり見たことないんだけど、白黒映画と聞いてイメージする絵面そのものが広がってる感じ。
ジーン・セバーグが超かわいくて魅力的。
アメリカというもの
ゴダールによる記念碑的作品。第二次大戦後の、アメリカ文化に恋するフランス(人)の姿がここには見られる。つまり、主人公はまことに「やっかいなことに」アメリカ人女性に恋をしてしまう。最後に裏切られることが予見できるにもかかわらず、彼はその恋から自由になれないのだ。
恋の相手が果たして悪い女なのか、その問いそのものがいかに頼りない価値観の上に立てられているのかは、空港でのインタビューのシーンで語られている。誰のせいにもすることが出来ない自滅への道を、映画は一直線に進む。
フランス映画は、このフィルムも含めたヌーベルヴァーグにより、自らをアメリカ映画と相対化することに成功するのだが、結局は小さなハリウッドとして、他の国々と同様にアメリカの市場戦略にのみ込まれていくのだ。
この作品は、ヌーベルバーグの嚆矢とも言えるとともに、その後のフランス映画の末路までも予見するものとなったのではなかろうか。
最高のパリを味わえるNo.1映画
とにかくパリが美しい!!シャンゼリゼ通り、エッフェル塔、ピラミッド広場…こんなに美しい街だったと気づかされるのはここ最近ではミッドナイト・イン・パリスくらいでしょうか。
しかも、なんといってもジーン・セバーグ!!ショートカットの笑顔が美しすぎるし、ニューヨークトリビューンのジャカードニット?姿もボーダートップス×プリーツスカート姿もめちゃくちゃ可愛すぎる!!
そしてお相手のクズ男はジャン・ポール・ベルモンド。色男を絵に描いたようなサル顔のこの男のスーツを崩した姿や、様々な高級車を乗り回す姿は絵になりすぎる!!本当にクズなんですけどね。
ゴットファーザーとかみたいな骨太のギャング映画ではなく、さらば青春の光とか、ロックストックとかに通じるようなチンピラ感も嫌いじゃないっていうか、むしろ好きです。
ジャンリュックゴダールのこの映画の作りも、テンポがよい割りに、セバーグもベルモンドもそしてパリも、描写の美しさも満足です。
話の内容は…金と女と「何とかなる」明日を過ごすガキと、男への純真と「何とかしたい明日」を夢見る少女の交わらなすぎる恋愛事情を中心に、チンピラの事件をスパイスに進行しますが、やっぱりここはフランス的哲学。さっぱりわからないことが多すぎる笑。まぁ、もう折り込み済みですけどね。
セバーグが新聞を売るスッキリした洗練された空気感もベルモンドが最後を迎える無情な空気感も、とにかく映画の空気って本当に素晴らしいなと感じた名作です。
モノクロ、なのにカラフルでポップな印象が残る
街並みや自動車や通行人やファッション、とてつもなくおしゃれだ。ショートカットかわいい。声もかわいい。シマのワンピース、それから最後のほうでその上に羽織るカーディガン、全部かわいい。
で、ストーリーはどういう感じなんでしょう。あんまりよくわからん。
ときどき場面が一瞬だけ、飛ぶ、あれはなんなのでしょう。技術的なことでああなっているのか、センスがそうさせているのか、いずれにしろ、良い。通行人はみんなリアルな人たちでしょうか、めっちゃ視線くれている。
脈絡がないような男女の会話が、さらっとしていて実に軽妙だ。アメリカ人、はたまた日本人にはできないあの感じ。
追記
ああ、あれジャンプカットっていうのか。先人のレビュー見て勉強しました。やっぱり通行人もその辺の人か。これがデビュー作というのも知らなかった。いきなりこれはすごいな。
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