振り子のレビュー・感想・評価
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アホな主人公に同調不能
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中村が高校生の時に小西と知り合い、結婚。娘を得る。
そして夢だったバイク屋を始めるが、詐欺に遭い挫折。
仕方がなくリーマンになるが適性がなく全くデキない。
やがて自暴自棄になり、家に帰らんわ浮気はするわ暴力的だわ・・。
なのに小西は信じて毎日遅くまで夫を待ち続けた。
そんな折に小西が脳梗塞で倒れる。
中村は飲んでいて、気付くのが遅れて小西は植物人間状態に。
小西の父は激怒したが、心を入れ替えて頼み込み、引き取る。
やがて中村は、交通事故に遭いかけた青年を助けて代わりに死亡。
その男と中村の娘が結婚、ようやく少しは人の役に立った。
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鉄拳が書いて感動を呼んだということで知っていた。
なので楽しみにしてたが、映画に関してはつまらんかった。
っていうのは主人公がクズ過ぎて全く同調出来ない。
頭の悪い奴は経営なんて出来ないし、器量以上を望んではダメ。
結局最初から最後まで、自分のこと目先のことしか見えていない。
金ない奴が植物状態の小西に無意味にヴェールを買うとかアホ過ぎ。
そんなこったから、惚れた女を幸せにすることも出来ねーんだよ。
嫁が倒れた時にたまたま飲んでたのは責められる事とは思わんが、
多分金もねーから病院代は小西の父親が出してるんだろう。
その状況で、おれが引き取るなんてよう言えたもんやわ。格好わるっ。
そして唯一役に立ったのが、死と引き換えの娘のキューピット役。
バカで計画性のない奴は、そんな形でしか世の役に立てない。
それを体現した映画やな。
キャストが豪華!
ベタベタ映画
ある夫婦の共に歩んだ歳月を描き、感動と反響を呼んだお笑い芸人・鉄拳の“パラパラ漫画”を映画化。
いきなり言ってしまうが、
パラパラ漫画だから良かったのである。
ショート作品の中に、夫婦愛や喜怒哀楽が濃縮されていたからこそ感動的だったのである。
それを無理矢理2時間の尺にしたって…。
濃いカルピスを水の分量間違って薄め過ぎたって美味しくない。
と言うか、あのパラパラ漫画を見て、こんなステレオタイプの作品にしか作れない作り手側にも問題あり。
話の展開は一応元のパラパラ漫画に沿っている。
が、演出も脚本も演技も何もかも、陳腐。
昭和のドラマと言うより、ベタ過ぎてまるでコントを見ているよう。
ナレーションや延々流れ続ける音楽があざとい。
中村獅童&小西真奈美、石田卓也&清水富美加はそれなりに好演するが、不器用で自分勝手な愚夫とどんな事があっても支え尽くす良妻は理想像というより、現実味ナシ。ファンタジーの住人。
如何にもなTHE昭和の下町親父の武田鉄矢の演技は見てるこっちが恥ずかしくなってくる。
時の経過も下手。ポンポンポンポン、ダイジェストのように時が流れ、ほんの一年後なのに急に石田&清水から中村&小西に変わったりして、登場人物変わったのか?…とさえ思った。
20年の時が経ってるというのに、演者の見映えもほとんど変わらない。
二人のこっ恥ずかしい出会いやバイク店オープン、娘誕生などの幸せな日々→ここでほっこりしろ!
二人のやり取り、掛け合い→ここで笑え!
借金苦、貧乏生活、浮気、妻が病に倒れ、妻への愛が再燃、思わぬラスト、娘の結婚式→これらでボロボロ泣け!
感情を強要されてるかのよう。
時は戻らない。戻す事も、抗う事も出来ない。
映画化の企画が上がった前に戻って、STOPを掛ける事も出来ない。
パラパラ漫画がベタベタ映画に。
古き良きという感じで前半の学生時代の部分は良かった。大人になってか...
古き良きという感じで前半の学生時代の部分は良かった。大人になってからパートが冗長というか全部やり過ぎてる気がした。ポストカプセル2001のとこだけ良かった。
映画終わりのエンドロールが一番良かった。鉄拳のパラパラ漫画は⭐️5
パラパラ漫画だから味があったのかな、悪くはないが泣くには至らなかった
ザ・昭和のベタドラマって感じの映画でしたね。
まあこう言う話は嫌いではないのですが、泣かせよう演出が露骨過ぎて、逆に泣けなかったなぁ。
それにしても主人公の大介があまりにも昭和のダメ男過ぎて、途中から本当にイライラしましたよ(苦笑)
まあ人生の歯車が狂ってしまうと、案外誰しもがこうなってしまうものなのかもしれませんが・・・。
でもサキのような素晴らしい奥さんがいながら、大介の行動は信じられないな・・・。
中村獅童の顔が、余計にイラつかせるんですよ、これが。
ある意味ナイスキャスティング。
逆にサキはこれ以上無いぐらいできた嫁過ぎて、男にとっては少し重いかもしれません。
いつも笑顔で迎えてくれるのは嬉しいけど、まるで機械のようでちょっと怖かった・・・。
と言うか、こんなできた嫁さん世の中どこ探しても今の時代いませんよ、でも昭和ならいたのかなぁ。
まあサキを演じたどことなく幸薄感が漂う小西真奈美は、なかなかの嵌りっぷりでしたけどね。
しかし終盤は見ていて辛かったなぁ。
時間は巻き戻らない、だから今を大切に生きなければいけない、と分かってはいても、それは何かを失ってから初めて気付くことなんでしょうね。
どんなに失敗続きでも、どんなに貧乏でも、何気ない日々が幸せなんだと言うようなメッセージにはグッと来るところがありました。
振り子時計も味わいがあって良かったですね、まさかあんな意味合いが込められていたとは。
ただ、終盤のオチはちょっと・・・。
娘の相手、あの男って言うのはどうなのかな?
最後でかなり冷めちゃいました。
しかし娘役の松井珠理奈はリアル年齢の頃の方が違和感あって、大人になってからの方がしっくり来るって、どれだけ老け顔なのか。
小西真奈美にお母さんと言う姿、何か馴染まなかったなぁ。
と言うか、そもそも中村獅童も小西真奈美も何歳の役だったのか終始分かり難かったです。
学生時代を演じた石田卓也&清水富美加と容姿が全く似てなかったのも、最初は物凄く感情移入し難かったですね。
逆に前半の学生時代のエピソードはスッと入ってきました、こちらの出来が良すぎて逆に後半尻つぼみ感が漂ってしまったのかも。
石田卓也の大介は本当に素晴らしかったですね。
それと忘れちゃいけないのは武田鉄矢と研ナオコ、いい箸休めになりました!
パラパラ漫画すごい!
なんでこうなっちゃったかなぁ...
原作の動画は、台詞なしアニメーションならではの表現や味わいがあった。まさに「スノーマン」のような。
しかし、実写化にあたって、魅力であったファンタジックな世界観やダイナミックさ、ワビサビなどが削げ落とされて、なんとない、ありきたりな物語になってしまった。
振り子時計はね、夫婦みたいなもんだ
映画「振り子」(竹永典弘監督)から。
原作は、私も何度も見直した「鉄拳」さんのパラパラ動画「振り子」。
台詞がないパラパラ漫画から、よくここまで纏めたな、と思う反面、
台詞がないからこそ、私たちの想像力が膨らみ、感動できたのに・・と
正直、これは賛否両論あるだろうな、と感じた。
だからこそ、バラバラ漫画にない「台詞」に興味をもちメモをした。
やはり、印象的なのは、小松政夫さん演ずる「時計屋」さんが口にした、
「振り子時計の定義」かな。
「振り子時計は繊細なんだ。右左に動く振り子が正確に時を刻む。
少しでも、振り子がバランスを崩すと、正確に動かないんだ。
右左って、両方が力を合わせないと時を刻めないんだよ」
「振り子時計はね、夫婦みたいなもんだ。
共同作業で、何年も何十年も、時を刻んでいくんだからね」
私はこの台詞で、グッときてしまった。
さらに「中村獅童さん・小西真奈美さん」演じる、主人公の夫婦の関係が
いろいろな出来事でぎくしゃくした時、こんな台詞が救ってくれた。
「どっちかが頑張っている限り、振り子は絶対に止まらない。
共同作業って、そういうことなんじゃないかな」
カチカチ・・となる音が気になって、家庭から消えた「振り子時計」、
昔は、ゼンマイのネジを巻くのは、子どもの仕事だったなぁ。
「振り子時計」(夫婦が離婚しないように?)が止まらないように。
パラパラ漫画の方が泣けます
残念ながら…
頑張ろうという気持ちが湧く
伝えたいことはわかる。が…
パラパラの感動ポイントは振り子を必死に止めようとするところ。それをどう表現するのかと思ったら…ん…?
演技力のある何人かの役者さんの力で支えられてている感じ。
見なくてもよかった。
鉄拳さん、自分の作品大事にしてほしい
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