「オレの思いを形にしてくれた映画」ラストミッション 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
オレの思いを形にしてくれた映画
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コスナーが余命3か月の殺し屋で疎遠だった妻と娘に会う。しかし娘はすっかり反抗的になっており、気持ちが伝わらないことこの上なかった。
オレにも何年も会っていない娘がいるため、気持ちのシンクロ率100%。オレも娘に魚を焼いて食べさせたり(映画では食べてくれなかった)、自転車に乗る練習をしたり、暴漢を叩きのめしたりしてあげたい。
オレももし今末期ガンだったら、会いたいと連絡を躊躇なくするのだが、とよく考えている。そんな思いを形にしてくれた映画であった。
映画自体すごく面白かった。特に敵のハイヤー会社の社長と会計係が憎めないキャラというか、単なる被害者と言ってもいいのかもしれないが、とてもキュートだった。コスナーの自宅に不法滞在している一家も、普通に暮らしているだけなのに家族の素晴らしさを伝えてくれた。
娘が大変なオテンバでヘマばかりしでかして、コスナーに助けられたり尻拭いされるのに、プンスカ怒っていて、そんな様子も微笑ましいものがあった。そんなに美人じゃないところがむしろ可愛らしかった。
一方で、アクションが特にカーアクションが非常に激しくて迫力満点だった。コスナーの格闘アクションが非常に危うくて、かなりコスナーがやられているところはハラハラした。末期ガン患者にしては相当強い方なのだが、それにしてもハラハラした。
※作品のレビューを書くためにサンプルDVDで見た後、劇場公開でまた見た。2回見ても納得の面白さだった。
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