エウロパのレビュー・感想・評価

宇宙ものが好きですが、
この演出は失敗していると思います。
時間軸がいったり来たりで分かりにくく
せっかく映像面や役者は悪くないのに
もったいないです。

個人的に雰囲気が好きじゃなかった。このカメラ記録パターンで行くなら、もっと雰囲気、魅力ががほしい。簡素感、やっつけ感すさまじい

映像表現がすごくいい。視点が固定されていて実際に第三者が得られる情報量で表されているのがもどかしい。
個人的に2人死に方が適当だったのがツボ。

このジャンルで「正体を見せない」というのはひとつの手。勝手に想像して楽しむことができるから。なにってことはないが、シンプルな展開なので文句はない。あとちゃんとしたアドバイザーが付いていたのか、アホみたいな空想だけで進めて行くわけでもない。
あと、インタビューみたいに答えているんだから、帰還するんだろうと思っていたら実は船内の自撮り。そのへんも工夫がある。
まあ、イカ！だったんですけどね。

『ゼロ・グラビティ』よりもリアルな感じがいい。雰囲気としては『ソラリス』のようは静かなSF。
時間の経過は、画面に出てくる時間で判断するしかないので、ちょっとわかりにくい部分もあるかも。
エウロパ、どんな星なのか気になります。

最近、本当に「エウロパ」という惑星に水が存在しているかも知れず、生命体の生息も考えられるかもしれないという興味深い事実があります。
本作は、それを題材にしたのかと…
「第９地区」のシャルト・コプリーさんも出演している、小規模公開ながらクオリティーの高い作品です。

かなり静かなトーンなので、眠くなるかも知れません。本作は一応「実話」という事なので、あくまでも事実の出来事と考えれば良いと思います。

本作、最近の作品では珍しく、時間軸を交差させて描かれています。画面下にデジタル時計が出ていますが
、どうやらそれで時間軸を判断しろという事らしいです。少しでも眠気があると置いていかれるので注意が必要です。

本編は長くないですが、少し引っ張りすぎかも知れません。引っ張った挙げ句、ラストは尻切れトンボなので、「なんじゃい」と思いました。

ま、一見の価値ありだとは思いますが。

普通かな笑。でも宇宙のこうゆうのおもしろいかも！POVだからね。最後のあれは何だったか分からないけども。おもしろくないわけでもないかな。

ゼログラビティより、こっちだな。
救いのないところにリアリティ感じた。
生物の造形は問題ではない。
やっぱし宇宙に行ってみたい。