恋とオンチの方程式のレビュー・感想・評価
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間延びしたラストが足を引っ張っている。
出演者も揃え、頑張った映画だと思う。
しかし、後半のクライマックスにかけての時間経過が5,6箇所おかしい。
それが残念。
具体的には
舞台に穴を空けたマツバライダーに代わって、主人公の母親で元大スターが
飛び入り参加という展開自体は悪くないのだが、流れが遅すぎる。
出番に演者が出てこなかったら、もっとスピーディに代役で穴を埋めるはず。
その場にいないマツバライダーの登場を待つテンポの悪い流れが、劇中の
観客だけでなく、我々をも白けさせている。
それぞれのシーンは本来同時進行のはず。
でも、この映画のラストは、
「ハイ、次このシーン行きまーす。カット、OK。
次はこの準備をして、はい撮ります。… 」
という過程まで 見せられているように、間延びしていた。
主人公が大手企業の御曹司を振って、マツバライダーのところに行くシーンだけ
瞬間移動のように早いのも不自然。
ラストは舞台の穴を埋める代役がタイミングよく出場し、その歌をBGMにして
主人公たち二人の最後の締めるぐらいのテンポが欲しかった。
もちろん選曲は演歌ではなく、軽いポップスが必須だが。
カメラワークでも気になる点がある。
主人公が御曹司の車に乗っていくシーンを、わざわざ実際に動く車の中で長回しの
手撮り撮影にしたのはなぜだろう。
映像はぐらつき、音声はこもり、照明も不自然。
気をなってセリフが入ってこなかった。
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