「緻密で大胆。」ソロモンの偽証 後篇・裁判 おけすちさんの映画レビュー(感想・評価)
緻密で大胆。
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原作を読み終えて鑑賞。前・後編ともに期待に応えるものだったと私的には思った。
現代パートから始まり、(ま、またかよ…)とは思ったけど、それからは「省略の美」みたいなものに感服。やはり旨い。当然、映画としてスリム化する訳だけども、柏木の生に対する絶望を決定づける出来事まで削るとは思わなかった。そのかわりと言っては何だけど、前編で藤野涼子に対し「偽善者」「口先だけ」などの言葉を浴びせるなど、かなり接近させていた。この為、原作より涼子の裁判への動機づけに厚みが出ていた。相殺してた感じ。
大胆に大ナタふるって削りつつも、骨格、本質はしっかりしていたと私は観受けた。
ただ、もう少し原作みたくウィットを効かせても良かったと思う。そういう意味では是非とも映像化して欲しかったのが、神原側の証人・土橋雪子!「証人のユキで〜す!てへっ♪てかショウニンてなぁに?」みたいなノリで(笑)
映画単体でも見応えがあるけど、原作も面白かった。
生徒役の皆さんの演技、必見だと思いますです。
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