「自分の中の“偽善者”とのケジメ」ソロモンの偽証 後篇・裁判 momokichiさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の中の“偽善者”とのケジメ
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誰しも「勇気を持って助けることができなかった」「周りに流された」「綺麗ごとだけで行動しなかった」「真実を求めず大人の対応でよしとした」など、「そういうのを口先だけの偽善者って言うんだよ」と柏木に糾弾されるようなことがあると思う。
この映画の、弁護士役・検事役の二人はその悔恨に各々のやり方でケジメをつけようとした。突飛な発想としか思えなかった「学校内裁判」にも大きな意味があったのだ。
いつでもどんなときでも恐れず勇気をもって行動したい。それは柏木の言うとおりだろう。ただ、それがいつでもできるか?躊躇せずできるか?恐れずにできるか?
涼子の法廷での最後のセリフに救われる。神原と同じく涙が頬を伝った。
「時には後悔することもある。それでも諦めずに。」この映画はこう言いたかったのではないか。
大人は純真な中学生のときの自分を少し思い出して、鈍感になっていないか自省を。
しかし、検事役(藤野さん)と弁護士役(板垣さん)の二人の演技は凄かった!特に目力!弁護士役は鬼気迫るものがあった。
二人に拍手!
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