パッセンジャーのレビュー・感想・評価
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…なんと贅沢な脚本であったのだろう。
そして、その全てが魅力的だった。
滞りなく緩やかに加速し、幻想的な世界へ埋没させてくれた。
珠玉のラブストーリーだと思える。
世界にたった1人
…衣食住は完備され、遊興施設まで用意されてる。ニートにはパラダイスに映るのだろうか?
やがて、2人に。
膨大な葛藤の末、決断した主人公。
この作品の予告は、とても良く出来てた。
かの行為があるかないかで物語の特性は180度変わるといってもいい。
それが、かけがえのない2人になっていくわけだが…それは贖罪であったり願望であったり、純粋な幸福であったり、充実であったり、根本的な裏切であったり、シコリであったり。一辺倒な恋愛ではないのである。
それが、最後には結婚という契約の理想であり完成形が、あったかのように思えた。
あくまで、あったかのように、だ。
世界平和も大事だけど、その世界をも一変させてしまう「愛」の力は絶大だと思える。
そんなものを体験できれば、人生はどこにいても豊かなのだと思える。
「あなただけ居れば、他には何もいらない」
語弊はあるが、あなたが居るならば、他の何かは何でもいいって事なのだ。
この映画のシチュエーションは、まさにソレだ。
この物語の最後は「変化を恐れるな」というようなメッセージが読み取れる。
あの状況下では、一つの結論でしかないのだけども、そう硬く信じる気持ちから生まれる何かもあるんだと思う。
付き合わされる相手にとっては不幸すぎるきっかけではある。
目線を変えればストーカーの心理と変わらないようにも思えるし。
美男であり、性格も破綻してない人で良かったよね…そうじゃなければ…考えただけでも、おぞましいストーリーである。
でも、大人のおとぎ話しとしては最適だ。
デートなどにはオススメだと考える。
是非、観た後にイチャイチャなのか、ケンケンガクガクなのか…映画の話しをしてほしい。
ヒロインの表情と感情がとてつもなく豊かだった。
久しぶりの〇〇映画
ここ何年か、宇宙ものの秀作が続いていたと思っていて、また、オデッセイとかゼログラビティとか、インターステラとか、リアルな科学観に裏打ちされた人間の知恵の話しかと思っていたら、何のことはない、舞台を宇宙に移すことで得られた極限状況の中で繰り広げられる心理ドラマみたいなものと感じました。
宇宙船の冬眠カプセルから男1人起きたらどうなるか、という命題を元に、エゴと恋愛とSFのよくある話しをくっつけまくって、話しをきちんと繋いだら、パッセンジャーになりました、って感じでしょうか。ある面、ストーリー作りが、君の名は、的な匂いがしないでもない。相当、ご都合主義で綺麗にまとめてるところなんか、そっくりかなぁと。
でも、だからと言って、面白くないかと言うとそんなことはないです。主人公の葛藤と作家の怒りは真に迫るものがあって、観てる私は一緒になってドキドキしました。ただ、後半、あんな宇宙船がクルーを起こす時間がないほどの短い間の中で危機が発生し、また、その修理を行うのはあり得ないだろうと心の中で突っ込みつつも、最後の主人公の提案に作家が素直に受け入れたあたりは結構ドライなのね、と好感持てて、評点アップでしたね。
好きな宇宙ものの秀作が増えました。大変喜ばしい。
とてもよかった
主人公がナイスガイなのに、追い込まれるとクズな行動をしてしまうところがとてもよかった。黒人のおじさんが「溺れる者は藁をも摑む」と言っていたのがよかった。結果的にはクズな行動で彼女を起こしてしまったのだが、起こさなかったら全員死んでいたので、結果オーライなところではあった。彼女がいい子で本当によかった。気分悪い女を起こしてしまったら最悪で、それこそ宇宙に身投げしたくなってしまう。
宇宙で遠ざかっていくときに細い紐をつかむ事ができて本当によかった。
無重力で球形の水で溺れそうになるところが恐ろしく、面白かった。
最終的に子孫が繁栄してほしかったが、近親交配を表現してしまうからNGにしたのだろう。
It's murder.
隠れ二重のヒロインが発した言葉が、"It's murder."
まさにそうだと思う。も少し的確に言うと拉致監禁だろと。絶対に許されないよ。これ観て憧れて似たようなことを現実社会でやったら即逮捕、有罪で長く牢屋だよな。
と思いつつ、なんとか映画を楽しもうと思って、宇宙の壮大な景色見ても入ってこない。
ひっでぇよな、この主人公の利己的欲望は!とヒロインに感情移入してしまって、いくら孤独で可哀想でも、いくら自己犠牲でヒロインや他の乗客を守ったとしても、それは全部結果論。睡眠に入る手段が見つかったのに、ヒロインが主人公と共に二人で生きることを選ぶほどの深い愛が描かれたとしても、やっぱり結果論だ。映画の構成や映像、演出や演技なんかより、もしこの映画の登場人物の一人としてストーリーを追えば、根本的に、ひっでぇなこいつってのが頭から離れず、マジ人でなしだろ。と。八日目の蝉のような情状酌量の余地さえない。と。
出来ればエンドロールの後に、あの医療用の人工冬眠ポッドに二人で工夫して入って、88年後の新世界に無事辿り着いたというエンディングを期待したんだけど、ナシ。
主人公の行動の動機からいって、あのタイタニックの美談とはほど遠い。私利私欲の犯罪でしょ。
まとめ。ストーリーは悲惨、悲劇。結果的にみんな助かったのは彼と彼女のお陰であって、偶然か神の思し召しかは知らないが、とにかく目覚めたのがこの二人ともう一人じゃなきゃ船が助からなかったってのもわからなくはないけど、ヤッパひどーーい!と思わせる狙いなのかも。
ま、あんまり考えず、ツッコミもなしで映像だけを楽しんで見るならいいかも。
脚本はC級
クズ脚本を流行りの役者で作っただけの娯楽映画。
ジェニファー・ローレンスが【理想の女性】ではない自分には、
なんか感情移入できなかった。
フィッシュバーンが咳しながら現れた時点でドッチラケ。
「ペット・セメタリー」みたいな結末にも?
映像は壮大。内容は少年漫画と少女漫画の混ぜ合わせ。
今を時めくキャストと監督と、大金を投じたであろう3D映像とが集合して、どうしてこんなつまらない映画になったのか・・・。何しろ内容が、少年漫画と少女漫画を合わせただけのような稚拙さで、過去の類似作「ゼロ・グラヴィティ」や「オデッセイ」と比しても物語性やテーマ性が著しく劣っている。
クリス・プラットは端正な顔立ちと鍛え上げられた肉体を有し、スター性を発揮するが、佇まいや振る舞いにスマートさがなく、終始マヌケに見えてしまう。宇宙船の中でただ一人目覚めてしまった不運と悲劇の描写よりも、開き直ってダンスゲームに興じる姿の方が印象的に映し出され、真に迫ってこない。ジェニファー・ローレンスが目を覚まし、彼女が物語に知性を持ち込んできてようやく安堵したかと思えば、そこから物語は一気に少女漫画顔負けのロマンティック・コメディに流れ込む。早々に問題からは目をそらし、二人の愛の世界に没入していく様は、まるでニコラス・スパークス映画でも見ているかのような陶酔ぶり。設定も背景もスパークス映画とはまったく共通点が無いにも関わらず、である。
ジェニファー・ローレンスを自らの手で目覚めさせ、彼女の人生を変えてしまった罪についても、まるで痴情の縺れ程度の展開に結びつくだけで、その重大さがまったく感じられない。
やっと見たかった物語が観られるようになるのは、3人目の目覚めた乗客ガスが登場して以降。しかし彼の登場も、結局は主人公二人を和解させることと、どこにでも入れるIDを渡すためだけに都合好く使われているだけに過ぎず、あっという間にその存在を消されてしまう。だってほら、「この世に二人だけの美男美女」っていう設定が最優先だから。
クライマックスも、クリス・プラットが宇宙船を熟知していて、しかも有能な技術者だからなんでもその手で出来てしまうのが見え見えだから、まったくハラハラもしません。
クリス・プラットのお尻やらジェニファー・ローレンスの水着姿やらといったサービスショットだけは律儀に用意していながら、脚本は全く推敲されないまま映画を作ってしまったかのよう。脚本を読んだ時点で、大金を投じて壮大な映像を作り上げ、一流のスター女優と監督を呼び込むほどの価値のない話だって分かりそうなものを・・・と嫌味が思わず漏れてしまう。
ジェニファー・ローレンスが、過去の出演作と並べても一際美しく撮られていたのだけがファンとしてはせめてもの救いだった。
よく考えるとゾッとする
起きた後この船の中で生涯を終えなければならない絶望。
自分の気に入った女性を欲を抑えきれず覚醒させる。
無重力状態の水の中。
いろいろな所によく考えるとゾッとすることが散りばめられている。
女性側からすれば他の人も書いているがブサメンでストーカー気質な男だったら恐怖この上ない。
たまたま2人とも容姿がよかっただけ。選択肢がない状況に立たされた男女は最終的にこうゆう感じになるかな。
最後は後味悪くなくいい形でエンディングになったと思います。
人類火星移住計画もこんな感じで進んでいるのかな。
深く考えずに楽しめれば良い
あまりSF映画は観ないけど、たまたま時間かあったので。
ストーリーはまあまあ楽しめた。
しかし、寂しいからとはいえ、好きな女性を選んで起こすっていうのは…と考えてしまう。
美男美女なので、観ていてキレイ。
宇宙の映像や無重力になるシーンは面白かった。
とくにプールのシーン。
たくさんの人々に囲まれている地球で、なかなか愛するパートナーを見つけることができず、心は1人で寂しさを感じて生きていくことと、宇宙の彼方で愛する人と一生2人っきりで幸せをかんじて生きること、その対比考えてしまう。
いろいろ考えると、結局2人でも、どちらかが先に死んでしまうと思うと、残された1人の宇宙船の中での残りの人生は、どう過ごしたのだろうか?など、どうでもいいことを考えてしまった。
娯楽映画なので、深く考えずに軽く楽しむべきなんだろう。
ジェニファー観賞用には最適
まさか、彼女を自分の手で覚醒させてしまうとは!
でも、自分もきっと同じことをするだろう。
と言うより、全員起こしちゃうかも。
そしたら、中には問題を解決できる人がいるかもしれない。
アクションとしては面白いけど、冷静に考えると力業で解決とは、安易。
SFとしては物足りない。
二人は子供は作らなかったのかな。
妊娠したら、あの助産婦を起こしちゃってたかも。
ほぼ二人っきりの密室劇だけど、絵になる二人だから、男女どちらもその辺楽しめるだろう。
ジェニファー・ローレンス観賞用には最適な映画。
実はSF版「タイタニック」だということに気づくと、面白くなる
プロット(筋)とキャラクター(人物設定)を分解してみると、実は「タイタニック」(1997)なのである。意識的に踏襲していることに気付いてあげると、がぜんオモシロくなる。
"豪華客船"で、"事故"が起きる。偶然乗り合わせたまったく"境遇の違う男女"が、"恋に落ちる"が、2人を待ち受けているのは"未来の危機"。互いを守りながら生存の道を探り、トラブルに立ち向かう。
実は、このキャメロン展開(笑)は「アバター」(2011)でも使われている。つまり世界に愛される王道ラブストーリーなのだ。だからこそ、このお約束の脚本は、きっと様々な結末を用意していたはずだ。
「タイタニック」のように彼女だけが生き残るか、「アバター」のように別の決断をさせるか。2人とも死んでしまえば、「ロミオとジュリエット」になる。
結末は優等生的になまとめ方ではあるものの、やはり結末を見せないで類推させるのはどうかと思う。主人公に死を選択させても、もっと感動的なエンディングはできたはずで、ハッピーエンドにもなっていない。ならば前向きな悲劇にしていくことに意味はあった。
そんな残念なことがありつつも、この映画の見どころはジェニファー・ローレンス。ジェニファー史上、もっとも可愛い笑顔が見られる。たっぱがある彼女(175㎝)は、"孤高のオンナ戦士"や"青いカラダの超人"の強いイメージもいいが、可憐で美しく、ファン垂涎のかわいいジェニファー満載である。
「ゼロ・グラビティ」(2013)後のフォロワー作品は、無重力感の演出、事故による衝撃や振動など、3D前提で作られているばかりでなく、4D系のチューニングも十分に学習されている。ぜひ4D系3Dで真価を確認するべきだ。
(2017/3/24 /ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ/字幕:アンゼたかし)
人は一人では生きれない
ジムのやったことは犯罪、殺人だけど、一人では宇宙船はなくなってただろう。
誰ががいるから生きがいができ、何かを成そうとするんだろうか。
二人はお互いを思いやって生きていったんだろうなぁということが感じられてよかった。
宇宙船での設定や環境にも納得。
おもしろい映画だった。
Passengers
宇宙船でのロビンソン・クルーソーと考えてしまえば単純だけど、ロビンソン・クルーソーに美女が出てきたかどうかは本を読んでいないのでわからない。でも、宇宙船、装置、システム等の機器デザインは、さすがにアメリカ映画だと思った。しかし、考えてみると惑星間飛行をする時間の中にある宇宙船の航法がワープ基地で空間飛行をしないのは物語かな。120年の時間をかける飛行旅行も、それはそれで夢なのかもしれない。なんにせよ。X-Menに出てくるジェニファー・ローレンスがあれだけ怒り狂った女性を演じても魅力的だったので安心した。まぁ、あのロマンスも夢なのだから夢の人たちだ。
都合がいい〜。
宇宙モノが好きなので鑑賞。
…甘い恋愛系を観に来た訳じゃないんですけど?という感想ですかね。
宣伝から二人が絡み合う感じ多めだったので恋愛系要素多めなのは重々承知していたけれども…。
色々と都合が良すぎです。
あんなファイアーな状況なのに鉄板一枚で生き残れちゃう、宇宙にぶっ飛ばされちゃう、蘇生出来ちゃう…え〜っ…。
技術の進化だよな!と受け入れるしかないですよね。
ただ、映像技術はすごい!
この目で宇宙を実際見た事がないけどとてもリアルで綺麗ですよ!
(宇宙系でイマイチのものは大体この締め方でレビュー終了。)
あと良かった点は…
ジェニファーローレンスさんが綺麗でびっくり。「世界にひとつのプレイバック」のときは黒髪で魅力を感じなかったけどこの映画のジェニファーさんはキラキラしてました。
ラストが。。。
昔の映画で「無人島に取り残された見知らぬ2人の男女が愛を育む」みたいな設定があったと思うけど、その宇宙版だろうか。この状況設定はこれまでにないもので新鮮で面白かったし、またオーロラがジムへの憎悪を乗り越え関係が再び改善されたところまではドラマとしても良かった。そんだけ医療が進んでて寿命は伸びてないのか?っていう突っ込みもしたいところだけど。。まあ総じて面白かった。ただしラスト10分くらいのシナリオをもう少し練ってほしかったかと。例えばありきたりでも2人の子供や孫が生きていて伝説を語る、とかね。
もしくはジムが置かれた状況はやりようによっては一国の王になれる立場なんだから、あんなベタなラストにするよりも、残り88年間でジムの一族が船を支配してしまっていて、他の乗客が目が覚めたときには船内のヒエラルキーが決まっていた、っていう設定で続編を作ってもよかったのにな。
意外だった!!
予告編を見ると、二人が同時に起きたのかと思ったら、男が先に目覚めて孤独を感じて一目惚れしたヒロインを起こしてしまったのはビックリした!!
起こされたヒロインが男によって起こされた事を知って、ベッドで殴る蹴るを時はドキドキした…
オススメの映画です!!
4DXで見ましたが面白かったです!!!
愛を感じる映画でした。
SFラブストーリーと書いていますが、最も主人公ジムが孤独を感じる中で、人間の心理が伺える映画でした。
また最も印象的だったのは、最後のシーンで
自分の人生を奪われながらも、ジムと共に宇宙船という、限られた空間の中で生きて行く事を選んだオーロラの姿に感動しました。
途中、真実を知ったオーロラがジムに恨みを持ちながらも、生死の境地に立った時、「あなた無しじゃ生きていけない」という言葉が魅力あり、オーロラの愛を感じます。
目的地到着寸前(2人が亡くなった後)、冬眠から覚めたクルーが船内を見ると、そこにはあるはずの無い森や鳥の姿が。
2人が宇宙船で生涯共にすると決めた後、亡くなるまで何をしてきたかを描いたシーンだと思うので、そのシーンに気持ちがほっこりしました。
ジム=クリスプラットは、
最近最も人気のある俳優さんですね。ご存知ガーディアンズオブギャラクシーや、ジュラシックワールドで主役として出演しました。今作では、今までにあまり見られなかった、悲しい表情や辛い姿、お茶目な姿などが多く見られる作品なので、とても魅力があります。
オーロラ=ジェニファーローレンスは、
ハンガーゲームの時はあまりパッとしない印象でしたが、今作では考えられないほど色気ある女性になっていました。正直どタイプになってしまうほどでした笑
金髪ショートが似合うのか、顔が大人になったのか?笑
アーサー=マイケルシーンは、
トワイライトなどに出演した有名な俳優さんでしたが、なんと俳優引退をされたそうで…今作が最後の作品なのかな?
本当かどうか分かりませんが、本当ならとても残念です。マイケルシーンを知っている方は、良ければ最後の彼の姿を是非見に行って下さい。
評価は人によってそれぞれですが、総合的に私個人としては今まで見た映画の中で、かなり上位の映画でした。
ただのSFでは無く、人間は孤独になった時どうするのかという心理や、絶望的な中でもお互い求め合う所などが本当に魅力的で、見終わった後感動しましたし、2人の暖かい愛を感じたのですごくいい気分にもなりました。
これは是非、映画館で観るべきです!
予告編は気にしちゃ駄目ですw
ちょっと相違が出るんでw
映画館だからこそ味わえる迫力や感動があるので、是非見て下さい!!
どうしてそこで諦めるんだそこで
他者レビューよりツッコミどころ満載となにかとSF考証のつたなさが目立つ作品でした。
宇宙船の自己診断プログラムやシステムは完璧ありきのAIの対応はさておき、不測の事態に陥った原因の冬眠システムについてどうしても疑問点がいくつか浮かんでしまう。
劇中でオーロラが入植惑星に到着後1年で地球に帰ると言っていたが大規模な施設が必要なのにどうやって再冬眠につくのだろうか?
おそらく入植惑星で冬眠用のプラントでも建てるつもりだったのだろう。にしてもそのための設備や機械部品はコンテナの中に入ってるのだから万が一に備えて宇宙船内で再冬眠できるような設計にしなかったホームシック社(違)の罪は大きい(でも宇宙船のデザインや内装は好きよ。ほんとあんなとこなら住みたいのよさ)。
クライマックスで真価を発揮する医療ポッドの科学力があってどうしてそれが出来ない…そのギャップにもやもや。
そしてその医療ポッドにより擬似的に1人だけ冬眠(代謝を低下させる)できると知った2人は結局使わない選択肢を選んだが、ちょっと待て、その擬似冬眠何回も使えないのか?
残り88年の航海を2人で1年ずつ交互に冬眠しあえば半分の44年の老化で入植惑星に着けるのではないか?30代の2人なら寿命ぎりぎりに間に合う可能性はないか?(そうすると1年に1回愛し合える織姫と彦星みたいなロマンスになっちゃうけど)
とまぁ結末をガン無視しながら悪足掻きのような考えにふけっていたが織姫と彦星のような刹那的な逢瀬より誰にも邪魔されない自由気ままな生活を選ぶよな普通。よかったよかった。と勝手に納得して帰りました。
とまぁSF考証のつたなさなんてのはこうどなえすえふがみたいおたくがぐちぐち考えることであって、ストーリー通りのターゲット層のカップルなんかにはオススメできると思います。
仮に自分がオーロラの立場だったら「人生を台無しにされた」「これは殺人よ」と憤ったままいられるか?
「自分が先に目覚めてたら同じことをしていたかもしれない」とジムを許せないだろうか?
鑑賞後に最愛の人と語り合ってください。隣にいるのが見ず知らずの他人でなくてよかったと思えるでしょう。
ちなみに私はレイトショーで鑑賞したのですが客が誰もおらずひとりぼっちという最高の映画環境でしたので星プラス1の評価です。
幸せ遠征
設定良し、キャスティングも良し、美術も良し。でも何かスッキリしないのはSFと思って臨んだからだろうか。これは紛れもなくラブストーリー。だから予告編で「宇宙版タイタニックだ」と釘を刺していたのだな。
いわゆる漂流サバイバルモノ、ぼっちモノの舞台が海から宇宙へと変わりつつある中、登場したのが今作。まだまだ色々できそうだ。「宇宙版ポセイドンアドベンチャー」とか「宇宙版アナタハン事件」とか。
スッキリしない理由はエンディングにもある。悪くはないんだけど、そう来たかと。多分何パターンか用意したんだろうけど、もう一捻り欲しかった。子どもを産んで、1つしかない医療用ポッドで冬眠させて託すとかね。
ところでアンディーガルシアはあれで幾らギャラを貰っているのだろうか?多分2秒位だと思うんだけど。
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