パッセンジャーのレビュー・感想・評価
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何が幸せか考えさせられる
2021年6月19日
映画 #パッセンジャー (2016年米)鑑賞
新たな星への移住を目指して航行中の5000人乗りの宇宙船の中で、冬眠ポッドからただ1人90年も早く目覚めてしまった男
話し相手はアンドロイドのみ
地球に連絡しても返事が来るのは55年後
設定がとてもよくできていて、しかもそれに負けてない展開
はじまりの驚き
ジェニファー・ローレンスが見たくて見た。
ジムが起きると、他の乗客が誰もいない。
はーー??故障!?90年かかる?!
絶望的な状況に一緒に擬似体験するような思いでくいついてみた。一人の孤独は恐ろしいなと感じた。
そもそも100年後までに寝ていられるなんてなぜそんな人生選択を。
最初はかなりくいついたが、オーロラを起こしたあとから、少し気持ちがしぼみ、いつばらすんだろう、はやく話さないとなという気持ちで見ていた。
ばれた後のオーロラがかなり予想できた反応でリアルでした。そうなるよね。何かばらして、ほっとした。当たり前の反応にもほっとした。
しかしもし自分でもそうするよ。
全員起こして、誰か助けてもらえないか考えるかもな。
まあ、選択肢のない恋愛映画だから、変な気分なんだが、いちおうのハッピーエンドで良かったかな。それでも20代後半から、生涯とじるまで二人で宇宙船で過ごしたのかと思うと、きついというか、想像を絶する。
人は限界値のような状況にたたされた時にどう気持ちを整理して受け入れて、自分の人生を生きるのか、そんなものを見た思いである。
宇宙船で幸せになれるなら、この地球で幸せになれないわけはない。
単純でもいい
ボーイミーツガールもの
ちょうどよい。
絶望
緊張感あり
深夜放送を途中から鑑賞。要約は宇宙移民船で長期航海中、エネルギー源の核融合システムのトラブルで冬眠ポッドも故障、目覚めた乗客が死と隣合わせで宇宙船を修復しながら移住星を目指す話。これだけならよくあるスペースファンタジーで済むのかもしれないけれど、移住星到着まで90年掛かるため、最初に目覚めた主人公ジムが孤独に耐えかねて一人の女性・オーロラの冬眠ポッドを解除するという殺人に近い行為を犯してしまう。当初、オーロラはジムと恋に落ちるものの、ジムの身勝手から冬眠ポッドを解除されたと知ると、当然ながらジムを強く怨むようになる。閉塞された、しかも沈没寸前の宇宙船の中で、自分を移住星に到着する前に死を迎えさせる男と、自分を殺したいほど憎む女と二人きり。でも結局二人しかいないという孤独と絶望感からか、加えて怒涛のように襲いかかる宇宙船のアクシデントを二人で乗り越えているうちに、最期は二人の関係も修復。
一度冬眠から目覚めたら再冬眠不可らしいからそのへんは仕方ないとしても、普通、無人の宇宙船が故障したら何があろうと自動で修復出来るシステムにするか、バーテンダーじゃなくて万能ロボット配置しとくか、誰か叩き起こしてでも修復出来るよう保険つけとかないか?とは思いました。あと、乗組員でもないただの乗客のジムとオーロラが、結構迷いなく宇宙船操作するんですよね。そのへんツッコミどころあるので星0.5減っちゃいました。
あと誰かも書いてたけど、最初に目覚めたのが冴えない中年男で、ピチピチのうら若い女性を目覚めさせたとしたら…ゾッとしますからね。少なくともイケメン覚醒で良かったです。
でもかなり緊張感持って観れます。再放送観れるかと問われたら「あり」でしょう。宇宙船の精緻なセットも臨場感を演出。特筆は、主に演者はジムとオーロラ二人だけなのに、それを感じさせないほど観ている側の人感センサーが誤作動します。理由を考えるに(ジムもいいのですが)オーロラ役の女優の演技が秀逸なんだと。宇宙船のアクシデントへのパニック、ジムが自分を目覚めさせた張本人と知った時の混乱から怨みへの変化、ジムが死してしまう恐怖、生還した時の喜び。映画を観ていることを忘れさせて観客を映画に没頭させる演技とはこのことでしょう。映画も及第点だったけど、これだけでも観てよかったと思わせてくれる。また彼女の演技、観たいと思いました。
タイトルなし
九十年掛かって地球から別惑星に向かう宇宙船で、システム不具合によって冬眠中から一人目覚めてしまうクリス・プラット。一方的に好きになり、ジェニファー・ローレンスを起こしてしまう。ラスト、命と引き換えにジェニファー・ローレンスを救うかと思いきや、逆に助けられ、死ぬまで共に宇宙船で暮らすとは思わなかった。途中出てくるローレンス・フィッシュバーン、ラストのラスト宇宙船で起きて出てくるアンディ・ガルシアは必要あるのだろうか
見事なエンターテイメントな映画
ジェニファー・ローレンスの魅力が半端ない。きれいだとかかわいいとか色っぽいとかもそうだけど、怒った顔の怖い表情とか全てが魅力にあふれている。ウィンターズ・ボーンを見た時から衝撃を受けたけど、今回もすごかった。
ストーリーは、SFをきれいに織り交ぜたラブストリーと人生ってなんだろを考えさせる内容。
ツッコミどころも満載だけど、そんなの関係ない。そんなことはどうでもいい、と思わせるほど見入ることのできる映画。
ある意味広い宇宙の中で取り残された1セットもの映画のようにも見えるし、出てくる演者も少ないものいい。純粋にストーリーと、その中で考えさせることが見ながらできる。
ラストの多くを語らないところも、観る者に、あとはあなたが考えてね…というスタイルなのか。
そこもよかったよかった。
0.5光年の孤独
半光速で飛翔する宇宙移民船アヴァロン号は航路に浮遊する岩石群と衝突、冬眠装置のクロックチップの焼損で90年早く目覚めてしまった青年の孤独と葛藤をメインテーマにしたかったのでしょう。
確かに人はいざ自分の身に起きた時、どこまで冷静に利他的に振る舞えるかは難しい、その悩みのテンションで観客をひきつける狙いと見て取れます。したがって端から悩まない人には意味不明な映画でしょう。
スタートレック・シリーズの作家でもあるジェリー・ソウルの「Death in Transit」でも同様のシチュエーションが描かれているようです。脚本はジョン・スパイツですが前作の「プロメテウス」同様、万能診断治療マシンのAuto‐docが活躍していますね。
もし自分だったらと考えると、そもそもジェットコースターも苦手な臆病者なので地球滅亡のノアの方舟ならまだしも新天地への冒険など行く訳がないのだが、それにしてもこんな窮地に追い込む宇宙船の設計コンセプトに文句を付けたくなります。
重大アラートでレスキュー要員を自動覚醒する位出来そうなものですが誤動作で覚醒したデッキ責任者のガスですら応援を頼もうとしないのは腑に落ちません。全て自動修復可能なら別ですがスペアモジュールはあるものの手動交換として描かれるので尚更です。
宇宙船内を娯楽施設満載に作るのは豪華客船に習ったのでしょうが全員冬眠中に稼働させておく意味が分かりません、お酒や食糧も賞味期限はどうなのでしょう。
淋しさに負けてオーロラを覚醒させてしまうことで葛藤するジムを免罪するように迫りくる全滅の危機、二人の協力なしに核融合炉の暴走は止められなかった、Auto‐docを使えばオーロラを再冬眠できるなど一挙に黒を白にする筋立てにホッとするものの、弄ばれた感が拭えませんでした。
ただ、面倒なこだわりを別とすればCG、セット共、映像の素晴らしさは群を抜く力作でした。
きれいすぎてこわい
120年もかけて向かう星って、どれだけ遠いのだろう。そんな長い間、機械に全部お任せで、命預けるなんてイヤだぁ。案の定、トラブったじゃないのさ。どうにかマンパワーで解決できて、ほっと一安心。
宇宙船の外は、星が散りばめられて超絶きれい。でも、この空間に放り出されたら人間は生きられない。厳しい美しさ。
無重力になると、水って丸くなるのね。あれに閉じこめられたら逃げられないな。こわっ。
オーロラは男1人しかいなくても、ばっちりメイクして、ハイヒール履くなんて女子力高いな。白い水着なんて、自分に自信がなきゃ着られませんわ〜。最後はちゃんと選択したみたいで、良かったと思う。
あと、アンドロイドのアーサー役の人、まばたきしなくてすごかった。
つらい気持ちはよくわかる
押し寄せる絶望感にどう戦うか? 望みが全くない状態で相棒を求めるのはやむなしか。自殺してしまうと、物語が終わってしまうし。他の人は、生きながらえているというやっかみもあったかもしれない。いやあ、ここは随分考えてしまう。
でも、その後の展開で、彼が起こされたた理由も、そこから発生するトラブル解決で、なんとなくすっきり。これで二人が救われたら、面白くないけど、あっても良かったか。
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