柘榴坂の仇討のレビュー・感想・評価
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人情話になるのかな?
武士というもの、人と言うもののあるべき姿を見た気がします。
忠義ゆえに時代に取り残されてしまった感はあるが、ポリシーがあり、ぶれないからこそ、周囲の助けも得られたんだと思う。
武士道というか侍魂というものこそ、人として備えていたい資質だなあと思った。
侍魂
侍の時代が終わろうとしている頃の物語。
洋服を着たチンピラ商人の前に次々と「助太刀いたす!」と現れ名乗りをあげる元侍達は勇ましくかっこよかった。
主人の仇を追い続けて十三年。
ただ、それだけの物語なのだがその想いは深く強く、その歳月があるからこそ、尚、最後に味が出てくる。
侍の美学をみた、、、そんな映画でした。
タクシー地理勉強のため
「桜田門外の変」として有名な暗殺事件が主題の映画ですが、それとは知らずに観ました。
私は運転手の仕事で、道路を勉強を絶えずしなくてはならず、映画のタイトルの坂をしっかり覚えるため観ました。
中井貴一も阿部寛もどうでもいいから、柘榴坂のシーンだけを楽しみに観ましたが、結果的にとても満足。
まず暗殺下手人である、阿部寛が江戸時代のタクシーともいえる人力車の運転手というのもとてもポイント高い。乗務員として共感しちゃいます。
映画ファンにはどーでもいいかも知れませんが、柘榴坂は品川駅高輪口の正面、ホテル群の間を真っ直ぐ高輪に伸びる急坂です。そして泉岳寺方面からは右折で柘榴坂には入れませんが、品川駅のロータリーに入ると行けます。
焦点絞れず、企画倒れ感あり。
死なせてもらえなかった男と、死ねなかった男。
追う男と、追っ手を密かに待つ男。
生き恥をさらし続ける男と、誇りをひた隠して生きる男。
この物語のコンセプトは、キャッチコピーのとおりだろう。仇討ち本懐を遂げるためにひたすら敵を探し求めて13年、遂に追いつめたその時、時代は仇討ちを禁じたという運命の皮肉。
短編ならではの面白いシチュエーションだ。
が、脚色に消化不良を感じる。
武士の生き方をテーマに持ってこようとして、焦点が絞りきれていない。
なによりこの映画、リアリティーに欠ける。
逃亡する暗殺者がいつまでも江戸近辺にいるか?
追っ手の裏をかいて江戸に潜んでいたとして、捜索側は日本全国津々浦々駆けずり回らないか?
とか、とか。
さて、仇討ち禁止令が彼らの運命を変えたのか、という肝の部分。
いや、単に主人公が妻に対して仇討ちをやめた理由にしただけだ。
なぜ仇敵に「生きろ」と言ったのか、肝心な心境変化の過程が描けていない。
とはいえ、明治を生きる武士をある意味コミカルに描いていたり、台詞や所作で時代劇の良さを再認識させてくれるところは評価できる。
ミサンガはどうかと思うが、原作にあるのだろうか?
タイトルなし(ネタバレ)
桜田門外の変の刺客の残党狩りみたいな物語で、リストにある者を探し出す金吾(中井貴一)と身を隠して生きる直吉(阿部寛)という話。
ラスト20分くらいに全てが凝縮されてる。
13年間のけじめとして直吉と斬り合う金吾。水戸者の命がけの訴えをおろそかに扱ってはならんとした井伊直弼。その家来であるがゆえ「亡き主君のお下知に従って、そなたを討つ訳にはまいらぬ。」
仇討ち禁止令がではない。
死に場所を失っていた直吉に対して俺も生きるからお前も生きろという。
最後の金吾と広末涼子とのやりとりは泣けるし、
直吉の「3人で湯島天神の縁日でもいきやせんか?おやすみなさい。」もあったかい。
疲れる映画だっただけど、こんなラストが用意されていたとわ。
明治移行期の侍の心情を描いた貴重な映画!!
雪が降ったので観ました。コメディではない本格時代劇は大変珍しく、また明治に移行するという(一癖ある)動乱期を描き、楽しく観る事が出来ましたが、最後は性善説に則ってハートフルにまとまり過ぎて少し寂しいです。街中で助太刀が次々と名乗りを挙げるシーンで泣きました。外国人勢力に立ち向かった旧来のお侍さんは「不平士族」とされ粛清され、度々の八百長戦争を経て、現代日本は日銀株主の外国人に支配されています。政治家や官僚は日々不正蓄財に励み、「原発」という名の核兵器製造工場が爆発して国土が穢れても誰も責任を取らず、首相は国富を流出させ続け、あらゆる会社が若者から搾り尽くす荒んだ国になってしまいました。本作は日本が失ったものを政治色無しにただ丁寧に描いており、心が少し温かくなりました。
あれ? 堂珍嘉邦は…?
武士の忠義
武士とは…
死ぬことも許されないまま、ひたすらに忠義を貫く者。
死に後れ、たった一人であの日に取り残されたまま、ただ息をしている者。
武士で生きることを辞め、違う道で身を立てながらも、心に炎の灯る者。
武士の終わりを迎えた明治。
孤独な闘いを続けた男たちの心意気が美しい。
恋愛とかではなくて、命を賭して好いた心だったり、命懸けで戦うからこそ通じ合った心だったり。
又、武士を支える女たちの武士道も本当に強く美しいんですよね。
武士道はまさに、日本の歴史の誇るべき心だと思います。
落ち着いた色合いの中で、真っ赤な椿がとても印象的でした。
久石譲さんの音楽も素晴らしい!!!
ポジティブに観賞しました。
地味にいい映画
「柘榴坂の仇討」を観て・・
演技と展開に不満
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