「タイトルなし(ネタバレ)」ジョン・ウィック spinx003さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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ストーリーは、引退した伝説の殺し屋が、亡き妻の遺した犬をロシアンマフィアの息子に殺され復讐するというシンプルなもの。観客は余計なことを考えず、頭を空っぽにしてジョン・ウィックの復讐劇のかっこよさを楽しめばよい。
妻が悲しまないようにと遺した愛犬デイジーまでロシアン・マフィアに殺され、愛車フォード・マスタングBOSS429を奪われる展開は、観ている側の怒りを一気に高める。頭の悪そうな息子の言動もあり、「やっちゃえ!」という気持ちでジョンを応援できるのが本作の気持ちよさだ。
銃とカンフーを融合させたガンフーと呼ばれる戦闘アクションは爽快。目覚まし時計で規則正しく一日を始めるカット、防弾仕様のブラックスーツを身につけていくカット、床下の銃器や金貨を取り出すカット等から、仕事人としてのかっこよさが感じられる。
また、殺し屋専用ホテル「コンチネンタル」や掃除屋に渡す金貨、目を瞑り続けてきたことが窺える警察や医者、元仕事仲間マーカスとの静かな信頼関係など、世界観の作り込みも非常に魅力的である。
ラストで新たな愛犬と歩き去るジョンの後ろ姿まで含めて、「カッコよさ」に貫かれた一作だ。
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