「見応えあり!」ジョン・ウィック ジンジャー・ベイカーさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えあり!
二作目も公開されたのにまだ本作を観てなかったので鑑賞。かなり楽しめる作品だった。
ストーリーはキアヌ・リーブス演じる主人公の復讐劇でガンアクションとカンフーを織り交ぜた「ガンフー」と呼ばれる新たなアクションスタイルが垣間見える映画である。
本作を楽しめた大きな理由はアクションとアクション以外のシーンの緩急が非常に見ていて心地よかった点である。個人的にはアクション映画ではそこがかなり重要だと思っていてずっとアクション見ていても案外疲れてしまう。本作では音楽などの演出も含めた緩急の付け方がかなり良かった。
それに加えて、ユーモア溢れるセリフとカットの仕方が絶妙で泥臭さが払拭されたスタイリッシュなアクション映画となっていた。
あとは裏社会の設定がきっちりとしていたので見ていて興味深かったのと、各キャラそれぞれがちゃんと個性があったのが好感を持てた。
キアヌ・リーブスの演技も見事で、何か彼の俳優としてのバックボーンすらも感じられる渾身の演技だった。彼が昔からカンフーが好きというのも納得であった。
ストーリーは特に内容が濃いものではないし、動機とかもリアリティに欠くところもあったけど、別にそこはこの類の映画には求めないし、見ていて爽快だったらそれでイイというのが個人的な意見。
マトリックスを彷彿させるシーンもあったり、ちょっと笑える部分もあるなど全体的にバランスが取れたアクション映画という印象を持った。
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