劇場公開日 2015年10月16日

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「キアヌ!デフォー!マクシェーン!デイジー!明日へ歩けるアクション映画!」ジョン・ウィック 平田 一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0キアヌ!デフォー!マクシェーン!デイジー!明日へ歩けるアクション映画!

2016年7月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

楽しい

興奮

知的

日米問わず宣伝ポイント、アクション寄りで期待したけど、これってそっち期待しすぎると、ファンは満足するのかな?

これってあくまでアクション要素は見所の一つと捉えるべきかも。実際数は多いのだが、爆破や火薬量がとにかくジャンジャン来るって訳じゃないし(むしろ全体的にスマート)、ド派手なシーンをずっと拝める映画ではなかったかな。だって話や展開原理がウィックが”明日”へ進むだからさ。

それは序盤のラジオ放送を聞けば一目瞭然。明日の予報をお知らせして、出かけに最適だって薦める。でも当のジョン・ウィックは明日どころか終焉直前。復讐終わってコンクリートの上で孤独に死ぬはずが、残った奥さんとの動画や死んでしまったマーカスのことを思い出して踏みとどまってワンちゃん連れて前進する。ただの殺し屋リベンジバトルがメインの話じゃなかったのよ(トム・ジェーン版『パニッシャー』よりも何十倍も共感)!

勿論ガン・フー、肉弾戦は興奮しないわけがないよ!でもどっちかと言うと俺はチャンベールの『リベリオン』の荒唐無稽アクション好みで、速度的な部分でいうと、ちょっと動き遅かった。もうちょっと音速ばりの華麗な銃舞が見たかった(でも「レッド・サークル」での動き中々決まってたよ)。

なら映画は不満だけかと言うと全然そうじゃない!むしろ題名こそ俺が一番ハート鷲掴みよ!キアヌは芝居もアクションもマジで近年最高だし(死んだ奥さんのデコにキスするあの表情や沈黙がベスト)、デフォーもこんなオッサンいたら、マジで背中を追いたいレベル(一生付いて行きたいぐらいカッコいいのよ!ここでのデフォーは!)!控えめだけどマクシェーンの安定感も怖さも良いし(特にホテルの掟を破ったバカ女のパーキンスを一言言って去って行って、弾丸喰らわすあの渋さ!)、主役と二人の年長者!ここに俺はメッチャ痺れた(俺ももしジジイになるなら、こんなジジイになりたいって憧れ)!あとね、当然子犬のデイジー。アイツマジで可愛すぎだよ!あんなキュートでイケてる子犬を三下チンピラ風情が殺害。そりゃ怒るよ!仕方ない!殺した三下どもが悪い!

ほんと最初に見たときは正直”期待はずれ”だった。でもねセリフや映画全体見ると変わるよ!180度!事実3回4回目でこの映画の面白さ、オレはやっと理解できた!だから一度で判断するより、三回見てからどうか判断!こいつは侮れないぞwマジで!

平田 一