「魔人ブーも真っ青の大殺戮。」ジョン・ウィック 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
魔人ブーも真っ青の大殺戮。
「ジョンウィック」見ました。すごく面白いです。駄作覚悟で見たので、余計に面白く感じたのかもしれませんが。犬を盗んで帰宅するキアヌにはシビれましたねー。
もう設定がギャグですよね。伝説的殺し屋のキアヌに対して、かなり大物風な敵のボスが部下を全員(1人残らず)出動させるほどビビりますからね。こんなにビビられるキャラクターはあんまり見た事ないですね。しかもそんはキアヌがブチ切れるキッカケが、愛犬を殺されたからだって。彼にとって大切な存在なのは分かるけど、これじゃ魔人ブーだよね。ただし、あの犬は人懐っこくて利口ですごくかわいいです。
設定の1つとして、裏社会の暗黙の掟が何個か出てくる。この設定は面白いし、それを破ったアウトローにキッチリ制裁を下してくれる展開も非常にスッキリしました。
アクションはキアヌ史上最高かも。元々運動神経悪いのか、殴っても蹴ってもロボットダンスみたいにカクカクした動きだったマトリックス。そこからは想像出来ないほど滑らかな体技とガンアクション。近距離のガンアクションでロボットやられたらたまんないもんね。自然でした。
もう1つの裏設定。キアヌが撃った銃弾は外れない事。これも笑いましたね。
あとはこんなシーンありました。ウィレムデフォーがmixジュースを作ってて、そこにボスが来る。席に通しされたボスが、出されたmixジュースの匂いを嗅いで飲むのをやめるというシーンがありました。ここ、笑うところなの?それとも真面目に見るべき?あのロシア語分からない側近の扱い含めて、ちょっと笑うべきなのか分からないところが多かった。
総じて、今年屈指の娯楽アクション映画でした。いろいろ笑える部分を言いましたけど、それはキアヌだから許されます。実生活さながらのボッチ感+好青年感。ストーリーもしっかり落としてくれてるし、この手の大殺戮映画としてかなり高い仕上がりでした。ありがとう。