「【”天籟”という言葉を知った作品。オーケストラ題材の映画が多い訳を考えた作品でもある。】」マエストロ! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”天籟”という言葉を知った作品。オーケストラ題材の映画が多い訳を考えた作品でもある。】
名作「オーケストラ!」(フランス)を始め、「ストリート・オーケストラ」(ブラジル)「オーケストラ・クラス」(フランス)。女性初のマエストロを描いた「レディ・マエストロ」(オランダ)・・。
邦画では、コミカルな「オケ老人!」なども記憶に新しい。
ストーリー構成としては、少し落ち目の もしくは素人集団のオーケストラが色々ありながら、練習を重ね感動的な演奏を披露する というパターンが多い。
オーケストラだから、人間模様も複雑に描けるし、ラストへ持っていく過程も様々な描き方が出来る。
そこに、素晴らしい音楽が加われば、面白く、感動的な映画の出来上がりとなる。
今作も、基本的にはストーリーは上記の王道パターンで描かれている。
・歴代最年少で有名交響楽団のコンマスに抜擢されたヴァイオリニスト香坂真一(松坂桃李)のところに、不況の煽りを受け解散した名門オーケストラ再結成の話が舞い込む。
彼は、希望していたミュンヘン交響楽団から不採用の通知を貰ったばかり・・。
・が、集まったメンバーは解散時、引き抜きがなかった言わば”落ちこぼれ”に近い人々。
・そこに現れた天道(西田敏行)という怪しげな風体で、彼らを厳しく演奏指導する男。が、的確な指示が徐々にオーケストラを立て直していく・・。
・天道が過去に香坂の父と関係があった事が分かり・・。
<天道がオーケストラを集めて厳しく指導した理由と、猛練習により自信を取り戻していく楽団員たちの姿に魅入られた作品。”天籟”を私も感じたいと思った作品でもある。>
<2015年1月31日 劇場にて鑑賞>
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